42 / 77
第2章:異端審問官の学び舎
42:毒犬使いの魔女
しおりを挟む
標的の魔女を倒すため、まずリリーとディアナは里を出て森の中に入った。
森は里の中以上に霧が濃く、2m足らずの先になると完全に見えなくなっている。
「予想以上の濃霧ですね。どうやって魔女を探しましょうか・・・。」
表にした左手の人差し指と中指を口に付けてリリーは考える。
「う~んっとね・・・。おっ!」
リリーは近くにいた細長い5cmくらいの甲虫を捕まえた。
「こんなとこにもいたんだね~。」
「何ですか、その虫?」
「ハッコウコメツキっていうんだ。これね、身体が光る虫なんだよ。この子に魔女まで案内させてもらう。」
リリーは混獣術の楔を出して、虫の傍に近づける。
「サルチ・マギア。」
リリーが唱えるとハッコウコメツキは黄緑色に光り、森の奥に向かって飛んだ。
「あの子にこれに付いてた魔法の臭いを覚えさせた。付いてこ。」
リリーとディアナの歩調に合わせて、ハッコウコメツキは止まったりまた飛んだりを繰り返す。
「魔法の痕跡を辿るには概装天使と深い関係を築く必要があるのに・・・魔法を代わりに使うとは考えましたね。」
思ってもない薄い褒め言葉を言ってリリーをおだてるディアナ。
その時が来るまで油断させようとする魂胆だ。
「えへへ♪ママにたくさん教えてもらったおかげだよ~。」
裏があるとは露知らず、リリーはディアナの言葉に素直に喜ぶ。
「ママ・・・ジャンヌですか?」
「うん!みんなは怖がってるけどさ、ママそんなにおっかなくないよ?普段の生活に役立つ魔法一杯教えてくれるから。」
「本当に何も知らない可哀想な子。」とディアナは心の中でリリーをけなす。
教会に関わる人間ならば、ジャンヌがこの国にもたらした厄災を多く知っている。
ジャンヌがその気になれば、この国を滅ぼすことなど造作もない。
そうならなかったのは、単なる彼女の気まぐれに過ぎないのだ。
「ディアナのママは、どんな人?」
リリーからの逆質問に、ディアナは戸惑った。
ミカエル家は女尊男卑な家柄であり、天使の血を次代に繋ぐ役目を持った本家筋の女性は嫁いできた当主以上の権力がある。
故にその性格は傲慢不遜。
実子にも容赦のない、拷問まがいの英才教育を施す。
ディアナは母親との思い出がまるでない。
フタをした・・・と言った方が正しいか?
ディアナの動悸が徐々に激しくなり、地面の枯れ葉を踏む音だけが耳の中で反響しだす。
それは彼女の心のざわめきを表わしているみたいだ。
まだらになりつつも脳髄に叩き込まれた、母との恐ろしい思い出が掘り起こされる恐れに対する・・・。
「・・・・・・ナ。ディアナ!」
リリーの強い呼びかけに、ディアナはハッと我に返った。
「汗すごいよ?やっぱ具合悪いんじゃ・・・。」
「だっ、大丈夫です。初めて魔女を相手にするのに、緊張してしまって・・・。」
「そっか。心配しなくてもここの魔女は大したヤツじゃないよ!なんたってボクにでも解ける魔法しか使えないんだから!!」
未だ動機が治まりきらないディアナの肩を、リリーがバンバン叩いて励ます。
「そっ、そうですか・・・。」
「ママの魔法見たらディアナとってもビックリするよ!!」
「あなたが言うのであれば説得力、ありますね・・・。」
「また会ったら、そん時はディアナのことも紹介してあげる!言ってやるんだ~。❝学校で友達できたぞ!!❞って。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「虫の後、追わなくていいのですか?」
「おおっと忘れてた!急げ急げ!」
今のリリーの言葉に、ディアナは秘かに好感を覚えた。
リリーの計らいでジャンヌと会ったら、もしかすれば彼女に感じている恐れや偏見が無くなるかもしれない。
なんて異端審問官の名家の娘にあるまじき、淡い幻想を抱いて・・・。
気付かぬ内に二人は森の結構深部に踏み込んだらしく、生い茂る草木で歩くのも困難になってきていた。
「ん?これって・・・。」
繁茂する藪を通った先に、ぽっかりと開いている風穴が現れた。
ハッコウコメツキは、その入口をぐるぐると飛んでいる。
「ここ・・・みたいだね。」
入口まで近づくと、奥の方から微かな明かりが見えた。
鼻が曲がりそうな腐臭とともに。
「うっ・・・!?何ですかこの悪臭!!」
「動物の腐る臭いだね。結構数が多い。」
ここに来るまでの道中で小鳥すらも見かけなかった理由の見当がついたようだ。
「ボクの後ろに。ピッタリくっついて。」
暗殺対象の背中に張り付けるのはまたとない機会だったが、今のディアナにはそれを喜ぶ余裕などない。
固唾を飲み、ディアナがリリーの背後にくっつくと二人はゆっくりと風穴に足を踏み入れた。
奥に進むにつれて、肉の腐るどぎつい酸味の臭いが濃くなっていく。
「誰か・・・住んでるのですか?」
曲がり角の向こうにソファと棚の影が見える。
リリーはディアナに息を殺して待つように指示をし、岩陰からゆっくりと覗いた。
「なっ・・・。」
風穴の奥には、まだ家主が滞在していた。
テーブルに座って、フォークでこげ茶色の何の動物か分からない肉を貪って、カビまみれになったボトルから直に酒を飲む、ロッキードッグの毛皮をあしらった服を着たざんばら髪の女が。
奥には混獣術でコモチチドクトカゲの特性を混ぜられた彼女の飼い犬が十匹、山積みになったウサギや山鳥の死骸に群がっている。
「おいおいマズいよこれ・・・あ!」
あまりの光景に後退りした拍子にリリーは物音を立ててしまった。
「人様の生活を覗き見するなんて・・・しつけのなってねぇガキだなぁ。」
ガリガリに痩せた三十半ばの女が、犬の目みたいに茶色く濁った瞳孔をギラつかせてリリーを睨んだ。
毒犬使いの魔女は、家に忍び込んで愛犬との食事を覗いた小娘たちのせいでご機嫌斜めの様子だ。
森は里の中以上に霧が濃く、2m足らずの先になると完全に見えなくなっている。
「予想以上の濃霧ですね。どうやって魔女を探しましょうか・・・。」
表にした左手の人差し指と中指を口に付けてリリーは考える。
「う~んっとね・・・。おっ!」
リリーは近くにいた細長い5cmくらいの甲虫を捕まえた。
「こんなとこにもいたんだね~。」
「何ですか、その虫?」
「ハッコウコメツキっていうんだ。これね、身体が光る虫なんだよ。この子に魔女まで案内させてもらう。」
リリーは混獣術の楔を出して、虫の傍に近づける。
「サルチ・マギア。」
リリーが唱えるとハッコウコメツキは黄緑色に光り、森の奥に向かって飛んだ。
「あの子にこれに付いてた魔法の臭いを覚えさせた。付いてこ。」
リリーとディアナの歩調に合わせて、ハッコウコメツキは止まったりまた飛んだりを繰り返す。
「魔法の痕跡を辿るには概装天使と深い関係を築く必要があるのに・・・魔法を代わりに使うとは考えましたね。」
思ってもない薄い褒め言葉を言ってリリーをおだてるディアナ。
その時が来るまで油断させようとする魂胆だ。
「えへへ♪ママにたくさん教えてもらったおかげだよ~。」
裏があるとは露知らず、リリーはディアナの言葉に素直に喜ぶ。
「ママ・・・ジャンヌですか?」
「うん!みんなは怖がってるけどさ、ママそんなにおっかなくないよ?普段の生活に役立つ魔法一杯教えてくれるから。」
「本当に何も知らない可哀想な子。」とディアナは心の中でリリーをけなす。
教会に関わる人間ならば、ジャンヌがこの国にもたらした厄災を多く知っている。
ジャンヌがその気になれば、この国を滅ぼすことなど造作もない。
そうならなかったのは、単なる彼女の気まぐれに過ぎないのだ。
「ディアナのママは、どんな人?」
リリーからの逆質問に、ディアナは戸惑った。
ミカエル家は女尊男卑な家柄であり、天使の血を次代に繋ぐ役目を持った本家筋の女性は嫁いできた当主以上の権力がある。
故にその性格は傲慢不遜。
実子にも容赦のない、拷問まがいの英才教育を施す。
ディアナは母親との思い出がまるでない。
フタをした・・・と言った方が正しいか?
ディアナの動悸が徐々に激しくなり、地面の枯れ葉を踏む音だけが耳の中で反響しだす。
それは彼女の心のざわめきを表わしているみたいだ。
まだらになりつつも脳髄に叩き込まれた、母との恐ろしい思い出が掘り起こされる恐れに対する・・・。
「・・・・・・ナ。ディアナ!」
リリーの強い呼びかけに、ディアナはハッと我に返った。
「汗すごいよ?やっぱ具合悪いんじゃ・・・。」
「だっ、大丈夫です。初めて魔女を相手にするのに、緊張してしまって・・・。」
「そっか。心配しなくてもここの魔女は大したヤツじゃないよ!なんたってボクにでも解ける魔法しか使えないんだから!!」
未だ動機が治まりきらないディアナの肩を、リリーがバンバン叩いて励ます。
「そっ、そうですか・・・。」
「ママの魔法見たらディアナとってもビックリするよ!!」
「あなたが言うのであれば説得力、ありますね・・・。」
「また会ったら、そん時はディアナのことも紹介してあげる!言ってやるんだ~。❝学校で友達できたぞ!!❞って。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「虫の後、追わなくていいのですか?」
「おおっと忘れてた!急げ急げ!」
今のリリーの言葉に、ディアナは秘かに好感を覚えた。
リリーの計らいでジャンヌと会ったら、もしかすれば彼女に感じている恐れや偏見が無くなるかもしれない。
なんて異端審問官の名家の娘にあるまじき、淡い幻想を抱いて・・・。
気付かぬ内に二人は森の結構深部に踏み込んだらしく、生い茂る草木で歩くのも困難になってきていた。
「ん?これって・・・。」
繁茂する藪を通った先に、ぽっかりと開いている風穴が現れた。
ハッコウコメツキは、その入口をぐるぐると飛んでいる。
「ここ・・・みたいだね。」
入口まで近づくと、奥の方から微かな明かりが見えた。
鼻が曲がりそうな腐臭とともに。
「うっ・・・!?何ですかこの悪臭!!」
「動物の腐る臭いだね。結構数が多い。」
ここに来るまでの道中で小鳥すらも見かけなかった理由の見当がついたようだ。
「ボクの後ろに。ピッタリくっついて。」
暗殺対象の背中に張り付けるのはまたとない機会だったが、今のディアナにはそれを喜ぶ余裕などない。
固唾を飲み、ディアナがリリーの背後にくっつくと二人はゆっくりと風穴に足を踏み入れた。
奥に進むにつれて、肉の腐るどぎつい酸味の臭いが濃くなっていく。
「誰か・・・住んでるのですか?」
曲がり角の向こうにソファと棚の影が見える。
リリーはディアナに息を殺して待つように指示をし、岩陰からゆっくりと覗いた。
「なっ・・・。」
風穴の奥には、まだ家主が滞在していた。
テーブルに座って、フォークでこげ茶色の何の動物か分からない肉を貪って、カビまみれになったボトルから直に酒を飲む、ロッキードッグの毛皮をあしらった服を着たざんばら髪の女が。
奥には混獣術でコモチチドクトカゲの特性を混ぜられた彼女の飼い犬が十匹、山積みになったウサギや山鳥の死骸に群がっている。
「おいおいマズいよこれ・・・あ!」
あまりの光景に後退りした拍子にリリーは物音を立ててしまった。
「人様の生活を覗き見するなんて・・・しつけのなってねぇガキだなぁ。」
ガリガリに痩せた三十半ばの女が、犬の目みたいに茶色く濁った瞳孔をギラつかせてリリーを睨んだ。
毒犬使いの魔女は、家に忍び込んで愛犬との食事を覗いた小娘たちのせいでご機嫌斜めの様子だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる