〇〇、とやらをされたらしくて

蓮ヶ崎 漣

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第二章 誤解、とやらをされたらしくて

友達(1/2)

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 ファインとアースにミラのことを相談したら思ってみない答えが返ってきた。


「「シンヤはどうしたい?」」


「は?」


「お前はどうしたいんだよ?」


「どうって……そりゃ謝って友達に戻りたいに決まってるだろ」


「じゃあ、そうすればいいだろ。相談するまでもねぇよ」


ファインの言ってる意味が分からなくてアースを見るとアースはニコッと笑って口を開く。


「シンヤの中で答えはもう決まってるんだからそれを僕たちがどうこう言うつもりはないよ。シンヤは決めたことを貫けばいい。何度逃げられたって何度でも続ければいいしシンヤが諦めない限り友達に戻れるよ」


「で、でも……」


「あーもう!ウジウジすんな!腹が立つ!自分がこう!と決めたらそれを貫け!カナがお前に教えたことは何だ?諦めることか?違ぇだろ!自分を信じろ!お前は魔法が使えるようになりたいと思ったから使えるようになったんだ!なら、仲直りしたいってずっと思ってろ!」


「ファイン……」


「ファインの言う通りだよ、シンヤ。
聖なる庭ホーリィーガーデンはそう言う世界。強く願えば叶うんだ。限度はあるだろうけどそんな下向きな志じゃ出来るものも出来ない。シンヤ、君は一人じゃない。僕たちがついてるよ。僕たちは君の力になる。最初に約束しただろう?君を元の世界に帰す手助けをするって。だから、不安になるなとは言わない。自分を信じて」


「アース……」


ついに涙腺が崩壊して涙を零す。



あぁ、良い奴に巡り合えた。



心からそう思う。

そう、思ったのに……



「って言っとけば元気になるよね?」


「あぁ、なるな。感動泣きしてるし」


「お前ら今の全部演技かよーっ!!」


「失礼だね。全部じゃない。ほとんどだよ」


「失礼だな。全部じゃない。ほとんどだ」


「変わらねぇよっ!!俺のこの涙返せよっ!」


「無理無理」


「シンヤって意外に涙腺弱いよね」


「もう、本当、お前らって意地悪な!」


そう言って俺はゴシゴシと涙を拭う。

本当は分かってる。

二人が突然泣き出した俺の対処に困ってわざとふざけたんだって。

だから、俺もいつもの調子で応える。

二人に背中押してもらえたからもう大丈夫だ。

揺らがない。

そう決めてニッと笑って口を開いた。


「ありがとな!ファイン兄ちゃん!アース兄ちゃん!」


二人は驚いた顔して同じように笑ってガッと肩を組む。


「何だよ!コイツ!都合いいな!そうやっていつも笑ってろよ!」


「本当、困った弟だね。まぁ、またいつでも話くらいは聞いてあげるから頼ると良いよ」


「おう!」


そう言って三人で家に帰る。

エアロとセレンに三人で散々怒られた。


「もう!心配させないでよ!」


「そうですよ!あんな噂が流れている中、迎えに行くなんて!ちゃんと解決しましたよね?してないなんて言わせませんよ?私たちの反対を押し切って迎えに行ったんですから!」


「まぁ、平気だろ?少なくとも俺たちの噂はもう流れねぇよ」


「そうそう。脅しておいたから」


「教室の壁凹ませて直して壊して直してたもんな。アレでまた流れたら流した奴勇者だと思う」


そんな話をしていたせいかカナが心配そうに話に割って入ってくる。


「シンヤ、学校で何かあったの?もしかして、苛められた……?」


「あ、いや……」


「心配すんなよ。カナ。ただの根も葉もない噂が一人歩きしてるだけだ」


「そうなの!もう本当にくだらないのよ?だから、カナが心配するようなことはないわ」


「カナはいつもの通りにしていてくれればいいんだよ」


「そうですよ。それにカナが解決してしまってはシンヤさんのためになりません。シンヤさんのためにもカナは見守っているだけで良いのです」


ファインたちがフォローしてくれた。

それを聞いたカナは納得してにっこり笑う。


「分かったよ。私はいつも通りみんなを笑顔で送り迎えをする。でも、シンヤ。辛くなったらいつでも相談するんだよ?私はいつでもシンヤの味方だから」


「……ん。ありがとう」


その後はみんなと一緒に他愛のない話をして夜まで過ごす。

お風呂から上がり自分の部屋戻って明日の準備をする。



明日は何が何でもミラと話をする!

折角背中を押してもらえたんだからな。

俺にはみんながいる。

大丈夫、怖くない。

ミラにちゃんと謝って友達に戻るんだ!



そう心に決めて瞼を閉じた。

翌日。

朝早く起きて誰よりも早く学校に登校する。

今日はミラが日直だからもう来てるはずだと思い教室のドアを開けた。

恐る恐る教室の中を見ると驚いた顔をしたミラがいて内心ホッと胸を撫で下ろす。


「ミラ!」


「し、シンヤ……おはよう。今日は早いね?どうしたの?」



よかった、避けられてない……



俺はさらに安心して教室に一歩踏み入れる。

するとミラがピクッと反応した気がした。

ミラの態度に少し傷付きながらも鞄を置いてミラに近寄る。


「ミラ、話があるんだ」


ミラは俺が近付くたびに後退るが窓際にいたためすぐに追い詰めた。

俺はミラの肩をガッと掴むと口を開く。


「どうして俺を避けるんだよ!」


「ち、違……っ!避けてる訳じゃ……っ」


「俺がミラをミレイと間違えてたから怒ってるのか?それは悪かったと思ってるよ。でも、避けられてたんじゃ謝ることも出来ないじゃないか!俺はミラと友達でいたいんだよ!」


「……勘違い……やっぱり、僕とミレイを間違えてたんだね」


ミラはそう言うとバシッと俺の手を振り払って口を開いた。


「シンヤ。別に僕は怒ってない。何となくミレイと勘違いされてるんじゃないかってずっと思ってたから。むしろ、やっと気付いてくれて安心したんだ。これでシンヤとずっと友達でいられるって」


「だ、だったら!何で俺を避けてるんだよ!?」


「だから、僕は避けてるつもりはないよ。態度が変になったのは自覚あるけど……避けてるんじゃなくて必要最低限話さないようにしようと……」


「それを避けてるって言ってるんだよ!」


「違うってば!今流れてるシンヤの噂は僕のせいだろ!?もし、僕が今まで通りシンヤに接したらシンヤは僕にまで手を出してるなんて言われる!だから、これ以上シンヤが誤解されないようにと思ったんだ!」


「ミラ……」



俺のために?



だけど、納得が出来なくて思ったことをそのまま口にする。


「それは本当に俺のためか?自分のためじゃなく?」


俺と話せばミラもそっちの気があるんじゃないかと思われて変な噂がまた流れるだろう。

それを避けるためじゃないと言い切れるのか?



どうなんだ!ミラ!



そう思いながらもミラの答えを待つ。
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