〇〇、とやらをされたらしくて

蓮ヶ崎 漣

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第三章 出会い、とやらをされたらしくて

新しい友達

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 放課後になりミレイにここで待っててと言われミレイは立ち上がり先生が来る前に話していた友達のところに向かう。

俺は口を開いた。


「ミラはミレイの友達のこと知ってるのか?」


「……知らないよ」


「会ったことも?」


「……ない。学校ではあんまりお互いのことに干渉しないようにしてるんだ。主に僕が」


それを聞いて思わず吹き出す。


「ははっ!確かにミレイはミラに干渉しまくりだもんな」


「ミレイは後先を考えずに行動するからね。それで僕がどれだけ苦労してるか……」


ミラがため息を吐いた丁度その時、ミレイが友達を連れてくる。


「ミラ、何でため息なんか吐いてるの?」


「……何でもないよ」


「そう?あ!紹介するね!私の友達で去年も同じクラスのアーシャ!」


ミレイがそう言うと後ろから茶髪で赤眼の小さい女の子が出てくる。

髪型はミレイより少し短くてふわふわしていた。



所謂、ゆるふわ?



「は、初めまして、お二人とも。同じクラスになりました、ミレイの友達のアリシア・チェルシーヌと申します。種族は小人ドワーフ型です。どうぞよろしくお願いします」


「おう!俺はシンヤ・フォレストール!種族は人間ヒューマン型!シンヤでいいぜ!よろしくな!」


「……ミレイの兄のミライヤです。よろしく」


「あ、あのっ!」


突然の声かけに俺もミラも驚いて首を傾げる。


「わ、私とお友達になっていただけますかっ?」


その言葉を聞いて思わずミラと顔を合わせて笑ってしまった。

するとその態度に腹を立てたのかミレイが怒る。


「ちょっと!ミラもシンヤくんも笑うなんて酷い!」


「み、ミレイ!良いんです!私が変なこと言ったから……気にしていませんから!」


「あ、いや、違う!馬鹿にして笑ったんじゃなくて……もう友達なのにって思ってさ。気に障ったなら謝る。悪かった」


「え?あの、その……」


「僕もシンヤも名乗ったときから君と友達になったつもりだったんだ。だから、友達になってなんて言われるとは思わなくてつい……笑ってごめん」


「そ、そんな!嬉しいです!私のことはお好きなように呼んで下さい!改めてよろしくお願いします。シンヤくん、ミライヤくん」


「おう!よろしくな!アーシャ!」


「よろしく。アリシア」


「はい!」


二年に上がって早々新しい友達が出来た。

少し内気な小人ドワーフ型だけど可愛らしい。

四人で話し込んでいるとセレンが迎えに来た。

ミレイとアーシャはセレンと見ると飛び上がって駆け寄る。

どうやら、セレンは美人で有名の挙句に全校生徒の憧れだったらしい。

そんなことを知る由もないセレンは突然駆け寄ってきた後輩に困ってるみたいだった。


「し、シンヤさん!早く帰りますよ!」


「何だよ、セレン。せっかく、後輩が慕ってるのに無下にすんなよ」


「そ、そんなことを言われても……あ、あの、ミレイユ・フェアリーノさん、アリシア・チェルシーヌさん、離れていただけると嬉しいのですが……」


二人は自分の名前が呼ばれて嬉しかったのかすぐに離れる。


「セレン、二人のこと知ってるのか?」


「シンヤさん、何を言っているんですか?知ってるも何もフェアリーノは妖精ピクシー型では有名人ですよ。チェルシーヌだって小人ドワーフ型じゃ有名です。知らない方が失礼に値します」


「えっ!?そうだったのか!?」


俺は驚いて三人を見回すと三人は苦笑いをしながら肯定した。

それを見て慌てて口を開く。


「マジかよ!俺、ミラに今まで失礼な態度取りまくってたよな!?悪い!ミレイにだって何度もぶつかってるし……アーシャのことも小さくて可愛いとか思って……失礼だよな!?本当に悪い!!」


「い、いや、シンヤ。僕は別に気にしてないよ。むしろ、そんなシンヤだから友達になったんだし」


「そうだよ!私も気にしてないしシンヤくんは面白いし今のままがいいな」


「ミラ……ミレイも……」


「あ、あの!私も気にしません!か、可愛いなんて……その、嬉しいです、ありがとうございます」


「アーシャまで……ありがとな!これからもよろしく頼むぜ!」


俺がそう言うと三人は頷いてくれた。


「良かったですね。シンヤさん。それでは帰りますよ。みなさんもお気を付けてお帰り下さいね」


セレンはそう言って先に歩き出す。

みんなにお別れを言った後、慌ててセレンを追いかける。

それ以降も授業や休み時間は四人でいることが多く昼はファインたちも一緒に大勢で食べた。

だけど、未だに俺はみんなに本当のことを言えずにいる。

一度だけ、俺たちの家はどんな感じなのか聞かれたが答えらずはぐらかしてしまった。

それからは何となく俺の家の話題が禁止になり変わらず仲良くやってはいるが気まずさは拭えず罪悪感が溜まっていく。

結局、俺は何の弁解も出来ないまま夏休みを迎えてしまった――――
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