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エピローグ
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無事に退院をして僕は千冬ちゃんと一緒に蒼の待っている家に帰る。
光の先に飛び込んだ後、目を覚ますとそこには涙を零しながらも嬉しそうな顔をしている千冬ちゃんがいて。
千冬ちゃんの腕の中には蒼がいた。
蒼は一生懸命に僕に手を伸ばしてくれていて。
聖は何かを言うと出て行ってしまった。
先生を呼びに行ったと分かったのは先生が入って来てからで。
僕が目を覚まして千冬ちゃんたちは先生にしばらくは僕に会いに来ちゃ駄目と言われて一人で過ごした。
少し寂しかったけど先生が明日から千冬ちゃんたちが来ると聞いて嬉しくて楽しみにしながら千冬ちゃんたちが来るのを待つ。
千冬ちゃんと蒼が僕に会いに来てくれてまだ外には出れなかったけど嬉しそうな二人を見れただけで嬉しかった。
千冬ちゃんは先生に今後のことを聞いてくると言って蒼と二人きりになる。
すると、蒼はあの日のことを謝ってきて。
僕たちは仲直りした。
蒼から聞いた話だと聖は先生を呼びに行った後、一人でこっそりと泣いていたらしい。
聖は蒼に泣いてるところを見つかるとそっと蒼の目を隠して千冬には内緒な?と言った後に良かった、光が無事でと呟いて蒼を抱き上げると声を殺して泣いたと聞いて。
蒼が聖は千冬ちゃんと同じくらい僕を心配していたと言ってたのでもう少し聖に心を開いてもいいかなと思った。
それから数日後に聖だけが僕に会いに来て。
聖は俺のことは嫌ったままでいいから千冬だけは嫌いにならないでやってなとだけ言って千冬ちゃんたちが来る前に帰ってしまった。
あんまり頻繁に千冬ちゃんたちが僕に会いに来るから先生に怒られていたけどそのお陰か順調に傷も癒えて回復に向かった。
* * *
一ヵ月ぶりの千冬ちゃんの家は懐かしさで溢れていて。
蒼がおかえり!と迎えてくれた。
しばらく蒼と二人ではしゃぎ回った後、遊び疲れたので千冬ちゃんに甘える。
するといつの間にか千冬ちゃんと仲良くなってた蒼も千冬ちゃんに甘えて。
二人で千冬ちゃんに甘えているとガチャッと玄関のドアが開く音がする。
ドアの向こうから聖がやってきて蒼は一目散に聖に抱き付く。
聖は驚きながらもちゃんと抱きとめた。
僕を見ると嬉しそうに笑って蒼は抱いたまま僕の方まで来るとしゃがむ。
頭を撫でながらおめでとうと言ってくれた。
千冬ちゃんに撫でられた方が大好きだけど聖に撫でられるのも嫌いじゃない。
感謝の気持ちと今までの謝罪を込めて聖にすり寄ると二人は驚いてたけどすぐに喜んでくれて。
聖と仲良くするのも悪くないと思いつつ時間は進む。
「光も蒼もどこに行かないでね?」
大丈夫。
僕たちはずっとここにいるから。
そう想いを込めて蒼と二人で返事をした――――
Fin
光の先に飛び込んだ後、目を覚ますとそこには涙を零しながらも嬉しそうな顔をしている千冬ちゃんがいて。
千冬ちゃんの腕の中には蒼がいた。
蒼は一生懸命に僕に手を伸ばしてくれていて。
聖は何かを言うと出て行ってしまった。
先生を呼びに行ったと分かったのは先生が入って来てからで。
僕が目を覚まして千冬ちゃんたちは先生にしばらくは僕に会いに来ちゃ駄目と言われて一人で過ごした。
少し寂しかったけど先生が明日から千冬ちゃんたちが来ると聞いて嬉しくて楽しみにしながら千冬ちゃんたちが来るのを待つ。
千冬ちゃんと蒼が僕に会いに来てくれてまだ外には出れなかったけど嬉しそうな二人を見れただけで嬉しかった。
千冬ちゃんは先生に今後のことを聞いてくると言って蒼と二人きりになる。
すると、蒼はあの日のことを謝ってきて。
僕たちは仲直りした。
蒼から聞いた話だと聖は先生を呼びに行った後、一人でこっそりと泣いていたらしい。
聖は蒼に泣いてるところを見つかるとそっと蒼の目を隠して千冬には内緒な?と言った後に良かった、光が無事でと呟いて蒼を抱き上げると声を殺して泣いたと聞いて。
蒼が聖は千冬ちゃんと同じくらい僕を心配していたと言ってたのでもう少し聖に心を開いてもいいかなと思った。
それから数日後に聖だけが僕に会いに来て。
聖は俺のことは嫌ったままでいいから千冬だけは嫌いにならないでやってなとだけ言って千冬ちゃんたちが来る前に帰ってしまった。
あんまり頻繁に千冬ちゃんたちが僕に会いに来るから先生に怒られていたけどそのお陰か順調に傷も癒えて回復に向かった。
* * *
一ヵ月ぶりの千冬ちゃんの家は懐かしさで溢れていて。
蒼がおかえり!と迎えてくれた。
しばらく蒼と二人ではしゃぎ回った後、遊び疲れたので千冬ちゃんに甘える。
するといつの間にか千冬ちゃんと仲良くなってた蒼も千冬ちゃんに甘えて。
二人で千冬ちゃんに甘えているとガチャッと玄関のドアが開く音がする。
ドアの向こうから聖がやってきて蒼は一目散に聖に抱き付く。
聖は驚きながらもちゃんと抱きとめた。
僕を見ると嬉しそうに笑って蒼は抱いたまま僕の方まで来るとしゃがむ。
頭を撫でながらおめでとうと言ってくれた。
千冬ちゃんに撫でられた方が大好きだけど聖に撫でられるのも嫌いじゃない。
感謝の気持ちと今までの謝罪を込めて聖にすり寄ると二人は驚いてたけどすぐに喜んでくれて。
聖と仲良くするのも悪くないと思いつつ時間は進む。
「光も蒼もどこに行かないでね?」
大丈夫。
僕たちはずっとここにいるから。
そう想いを込めて蒼と二人で返事をした――――
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