164 / 215
私の愛で! シャーロット視点
しおりを挟む
ネイオウミを陥れるために私はハロルドさまの元へ向かいます。
悔しいのはあの女の所に行く事がハロルド様の側に行く事に繋がる事です。
でも、それもここまでよ!
何故ならネイオウミは私を傷つけてハロルド様に嫌われるのだから‼︎
さっきまでのどんよりとした気持ちとは変わって心はウキウキしています。
お母様は私に無茶はやめなさいって言うけれどほんの少しくらいなら私とハロルド様の明るい未来のために頑張れるわ!
……なんて意気込んでいましたのにハロルド様の側にあの女がいません。
もしかして、私に対する数々の意地悪がハロルド様に知られてついに嫌われてしまったのかもしれないです。
はっ!だめダメだめダメだめダメっ‼︎油断したらあの女にぶすっと刺されるかもしれないわ!
あの女がいなければ痛い思いをせずにするから良いんだけど、油断した隙に本当に大怪我しちゃうのはイヤだわ!
ここは慎重にハロルド様に近づかなくては!
「ハロルド様~!」
男性にはこの甘えた声で話かけるのが良いのよ!
ハロルド様はほんの少し苦笑いしながら(そんなお顔もカッコいいわ)私を見つめます。
先程までのやりとりがあるから今更私と仲良く話す事はハロルド様も体裁が悪いのでしょうね。
大丈夫ですわ。
私はできる妻になれる女ですもの。
先程までの事は全て水に流しましょう。
だからハロルド様も勇気を持って私を受け入れて!
「ハロルド様~!ネイオウミお義姉様はどうされましたの?」
「はぁ。」
まぁため息!余程あの女の事を思い出したくないのですわね。
うん、うん。
わかりますわ。
でもここは正直に私に話して下さいな。
だって私はハロルド様の将来の妻ですもの!
「どうされましたの?お義姉様はどこに行ってしまわれましたの?」
「……………………。いなくなった。」
「へ?」
いなくなった?それってハロルド様に捨てられたのではなくてあの女自ら逃げ出したということなのかしら?
自分のした悪事が露呈するのが恐ろしくて逃亡した?
ふふっ。
いい気味だわ。
私に嫌がらせをしたのがいけないのよ。
でもどこに行ったのかしら?
まぁアイザックが見つけるでしょう!
恐らくこの状況を見ているはずだから。
だって熱り覚めた頃にやってきて私とハロルド様の仲を引き裂こうとなんてされたら最悪ですもの。
上手くやるのよアイザック!
私は私とハロルド様の幸せ向けて進むわ!
「いなくなりましたの?そうですの。悪事がバレるのを恐れて逃げたのかしら?」
「俺は逃げたのではなく連れ去られたと思っているんだが?」
連れ去られた?誰がそんな事をしますの?
あんな女を拐ったところで何にもならないじゃない。
ハロルド様ったらそんなにあの女に毒されてしまったなんて。
お可哀想ですわ。
でも安心してね。
私の本当の愛で癒してあげますから。
「……。はぁ。」
ん?またため息?ハロルド様お疲れのようですわね。
早く癒して差し上げなくては‼︎
悔しいのはあの女の所に行く事がハロルド様の側に行く事に繋がる事です。
でも、それもここまでよ!
何故ならネイオウミは私を傷つけてハロルド様に嫌われるのだから‼︎
さっきまでのどんよりとした気持ちとは変わって心はウキウキしています。
お母様は私に無茶はやめなさいって言うけれどほんの少しくらいなら私とハロルド様の明るい未来のために頑張れるわ!
……なんて意気込んでいましたのにハロルド様の側にあの女がいません。
もしかして、私に対する数々の意地悪がハロルド様に知られてついに嫌われてしまったのかもしれないです。
はっ!だめダメだめダメだめダメっ‼︎油断したらあの女にぶすっと刺されるかもしれないわ!
あの女がいなければ痛い思いをせずにするから良いんだけど、油断した隙に本当に大怪我しちゃうのはイヤだわ!
ここは慎重にハロルド様に近づかなくては!
「ハロルド様~!」
男性にはこの甘えた声で話かけるのが良いのよ!
ハロルド様はほんの少し苦笑いしながら(そんなお顔もカッコいいわ)私を見つめます。
先程までのやりとりがあるから今更私と仲良く話す事はハロルド様も体裁が悪いのでしょうね。
大丈夫ですわ。
私はできる妻になれる女ですもの。
先程までの事は全て水に流しましょう。
だからハロルド様も勇気を持って私を受け入れて!
「ハロルド様~!ネイオウミお義姉様はどうされましたの?」
「はぁ。」
まぁため息!余程あの女の事を思い出したくないのですわね。
うん、うん。
わかりますわ。
でもここは正直に私に話して下さいな。
だって私はハロルド様の将来の妻ですもの!
「どうされましたの?お義姉様はどこに行ってしまわれましたの?」
「……………………。いなくなった。」
「へ?」
いなくなった?それってハロルド様に捨てられたのではなくてあの女自ら逃げ出したということなのかしら?
自分のした悪事が露呈するのが恐ろしくて逃亡した?
ふふっ。
いい気味だわ。
私に嫌がらせをしたのがいけないのよ。
でもどこに行ったのかしら?
まぁアイザックが見つけるでしょう!
恐らくこの状況を見ているはずだから。
だって熱り覚めた頃にやってきて私とハロルド様の仲を引き裂こうとなんてされたら最悪ですもの。
上手くやるのよアイザック!
私は私とハロルド様の幸せ向けて進むわ!
「いなくなりましたの?そうですの。悪事がバレるのを恐れて逃げたのかしら?」
「俺は逃げたのではなく連れ去られたと思っているんだが?」
連れ去られた?誰がそんな事をしますの?
あんな女を拐ったところで何にもならないじゃない。
ハロルド様ったらそんなにあの女に毒されてしまったなんて。
お可哀想ですわ。
でも安心してね。
私の本当の愛で癒してあげますから。
「……。はぁ。」
ん?またため息?ハロルド様お疲れのようですわね。
早く癒して差し上げなくては‼︎
0
あなたにおすすめの小説
【完】まさかの婚約破棄はあなたの心の声が聞こえたから
えとう蜜夏
恋愛
伯爵令嬢のマーシャはある日不思議なネックレスを手に入れた。それは相手の心が聞こえるという品で、そんなことを信じるつもりは無かった。それに相手とは家同士の婚約だけどお互いに仲も良く、上手くいっていると思っていたつもりだったのに……。よくある婚約破棄のお話です。
※他サイトに自立も掲載しております
21.5.25ホットランキング入りありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
殿下、幼馴染の令嬢を大事にしたい貴方の恋愛ごっこにはもう愛想が尽きました。
和泉鷹央
恋愛
雪国の祖国を冬の猛威から守るために、聖女カトリーナは病床にふせっていた。
女神様の結界を張り、国を温暖な気候にするためには何か犠牲がいる。
聖女の健康が、その犠牲となっていた。
そんな生活をして十年近く。
カトリーナの許嫁にして幼馴染の王太子ルディは婚約破棄をしたいと言い出した。
その理由はカトリーナを救うためだという。
だが本当はもう一人の幼馴染、フレンヌを王妃に迎えるために、彼らが仕組んだ計略だった――。
他の投稿サイトでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる