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希樹side
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修学旅行!
有馬くんも無事退院出来てよかった。
修学旅行は班行動何だけど、旭に連れられて2人きりになった。
まあ、奈々と有馬くんを2人きりにさせられてるからいいんだけど。
奈々、大丈夫かなー?
「おーい。」
「え?」
「何ボーッとしてんの」
「別に」
「そう」
私たちが付き合って、早1年。
旭のSっぷりにも慣れてきたところだ。
でも、最近思うことがある。
「好き」って言われてないことだ。
「好き」とはいかない言葉も何も言われてない。
本当に旭は私のことが好きなのかな?
旭、モテモテだし。
そんなことを考えてる時だった。
「あのさーおふたりさんに聞きたいことあるんだけど。」
そう話しかけてきたのは、同じクラスの相楽結。
相楽さんは、旭のことが好きと聞いたことがある。
だけど、私たちは付き合っていることを誰にも言ってないから、私も何も言えない。
だって、付き合っていることを言ったら私にアンチの矢が刺さるかららしい。
旭曰く。
「何?」
すぐにそう言い返したのは、旭だ。
でも、Sな旭じゃない。いつもの天使のような旭。
「あのさ、2人って付き合ってんの?」
「え!」
思わず声を出してしまった。
急に言われたらそりゃ、驚くよ。
ここまで隠してきたのに。
「違うよ」
えーー!!
違うの?違うわけはないか。バレないように?いやいや、もうバレてるっしょ。笑
「でも、2人だけっておかしくない?他の人は?」
「他のふたりはトイレだよ。」
「じゃ、付き合ってないんだね。じゃあ、私と付き合ってよ」
「は?」
「だって、私1年の時から四谷くんの事がずっと好きだったからさ。高校生活あとちょっとだし、四谷くんの彼女欲しいでしょ?だから、私と付き合って欲しいなって」
ちょっと待って。
私は聞いて話なのか?
そう思って、1歩後ずさりした。
旭、なんて言うんだろう。
「ごめん。相楽さんとは付き合えない。」
「なんで?彼女いないんでしょ?」
「そうだけど、好きな人はいるから」
「何それ。そんな女より私の方が絶対いいから!私の方が四谷くんのこと幸せに出来る」
「相楽さんには出来ないよ。俺の好きな人は、優しくてでも明るくて、こんな俺にも話しかけてくれて、俺に笑顔をくれる人。そんな人。好きにならないなんて無理だろ。」
「そこまで思ってるなら、告白すればいいじゃん」
「そうだね」
「もういい。じゃ、」
そう言って、相楽さんはどこかへ行った。
久しぶりだ。
こんなにドキドキしたの。
「行こっか」
「あ、うん。」
「希樹。」
「ん?」
そう私の名前を呼ぶと、旭に抱きしめられた。
「俺、希樹が好きだよ。」
「なに急に」
「だって、相楽さんが言ったじゃん」
「あーね。そんなの前から知ってるよ笑」
こんな日常が楽しかった。
有馬くんも無事退院出来てよかった。
修学旅行は班行動何だけど、旭に連れられて2人きりになった。
まあ、奈々と有馬くんを2人きりにさせられてるからいいんだけど。
奈々、大丈夫かなー?
「おーい。」
「え?」
「何ボーッとしてんの」
「別に」
「そう」
私たちが付き合って、早1年。
旭のSっぷりにも慣れてきたところだ。
でも、最近思うことがある。
「好き」って言われてないことだ。
「好き」とはいかない言葉も何も言われてない。
本当に旭は私のことが好きなのかな?
旭、モテモテだし。
そんなことを考えてる時だった。
「あのさーおふたりさんに聞きたいことあるんだけど。」
そう話しかけてきたのは、同じクラスの相楽結。
相楽さんは、旭のことが好きと聞いたことがある。
だけど、私たちは付き合っていることを誰にも言ってないから、私も何も言えない。
だって、付き合っていることを言ったら私にアンチの矢が刺さるかららしい。
旭曰く。
「何?」
すぐにそう言い返したのは、旭だ。
でも、Sな旭じゃない。いつもの天使のような旭。
「あのさ、2人って付き合ってんの?」
「え!」
思わず声を出してしまった。
急に言われたらそりゃ、驚くよ。
ここまで隠してきたのに。
「違うよ」
えーー!!
違うの?違うわけはないか。バレないように?いやいや、もうバレてるっしょ。笑
「でも、2人だけっておかしくない?他の人は?」
「他のふたりはトイレだよ。」
「じゃ、付き合ってないんだね。じゃあ、私と付き合ってよ」
「は?」
「だって、私1年の時から四谷くんの事がずっと好きだったからさ。高校生活あとちょっとだし、四谷くんの彼女欲しいでしょ?だから、私と付き合って欲しいなって」
ちょっと待って。
私は聞いて話なのか?
そう思って、1歩後ずさりした。
旭、なんて言うんだろう。
「ごめん。相楽さんとは付き合えない。」
「なんで?彼女いないんでしょ?」
「そうだけど、好きな人はいるから」
「何それ。そんな女より私の方が絶対いいから!私の方が四谷くんのこと幸せに出来る」
「相楽さんには出来ないよ。俺の好きな人は、優しくてでも明るくて、こんな俺にも話しかけてくれて、俺に笑顔をくれる人。そんな人。好きにならないなんて無理だろ。」
「そこまで思ってるなら、告白すればいいじゃん」
「そうだね」
「もういい。じゃ、」
そう言って、相楽さんはどこかへ行った。
久しぶりだ。
こんなにドキドキしたの。
「行こっか」
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「希樹。」
「ん?」
そう私の名前を呼ぶと、旭に抱きしめられた。
「俺、希樹が好きだよ。」
「なに急に」
「だって、相楽さんが言ったじゃん」
「あーね。そんなの前から知ってるよ笑」
こんな日常が楽しかった。
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