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第一章
第0話 おはよう、はじめまして、愛してる
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「うーん、起きないわね……。仕方ない、『水よ 落ちろ』」
後ろから聞きなれない女の声が聞こえる。そしてその直後、その女の言った通りに上から水が降ってくる。
冷たっ!
いきなり降ってきた水の冷たさに目を覚ますと、見たことのない部屋が目に入ってくる。
石造りの無機質な壁、目の前の小さな木の椅子、そして鉄で作られた堅牢そうなドア、どれをとっても見覚えがない。
薄暗い部屋の中でふと自分の腕と足に違和感を覚え下を向くと、腕と足が椅子に縛り付けられ座らされているのがわかった。
「な、なんだこれ……」
驚いて声を出すと、肩に何者かの手が置かれる。
「目を覚ましたのね」
若い女の声だった。恐らく、つい先ほど聞いた声の主と同一人物であろう。
後ろの女の顔を見ようと振り向くと、女もまた顔をのぞかせてくる。
吸い込まれるような黒い瞳に目を奪われじっと見つめていると、女はほんの少し頬を赤く染め笑顔を見せてくる。
急に恥ずかしくなった俺が前を向くと、女は俺の肩から手を放し目の前に座る。
「心配したのよ? ずっと目を覚まさないんだから」
女の黒い髪と白い肌が、ランタンの炎に照らされ、先ほどまでよりはっきりと俺の目に姿を映し出す。
責めるようにそういったそいつの顔に、俺は見覚えがあった。
ついさっきまで俺達はこいつと戦っていたのだ、間違えていることはないだろう。
「お前、俺をどうする気だ」
敵意をむき出しにして睨み付けると、女は妖しい笑みを浮かべながら俺の耳元に顔を近る。
「お前じゃなくて、クオン。それが私の名前なの」
「は?お前なに言って……」
俺が抗議の声を上げようとすると、人差し指を俺の唇に押し付けて無理やり黙らせてきた。
「クオン、よ。わかるわよね?」
顔を俺のすぐ目の前まで近づけ、さっきより鋭く冷たい声で囁いてくる。
「……く、クオン。俺をどうするつもりなんだ?」
有無を言わせない威圧感に気圧された俺が名前で呼ぶと、満足そうにうなずいて椅子に戻っていく。
真剣な表情でこちらを見据えると、ゆっくりとその小さな口を開く。
「わかってると思うけれど、あなたこのままだとすぐに死ぬわよ」
当たり前のようにそう告げるクオンの声を聞くと、俺は笑いだしそうになる。いや、もしかしたら少し笑ってしまっていたかもしれない。
「残念だけど俺は死なないよ。確かにさっきの戦闘で負った傷は深かったけど、今はもう血も出ていないし痛みもない。俺はね、死ねないんだよ」
「……死ねない、ね」
俺が自嘲気味にそう言うとクオンは興味深そうにそうつぶやいた。
「そう、死ねないんだ。 俺の【魔法】はそういう魔法なんだ」
魔法、という言葉を使った途端、目の前のクオンが急に顔を上げる。
「素敵、とっても素敵ね! 素晴らしいわ、その魔法。今まで捕まえた騎士団の中で一番興味がそそられるわ」
「そうだろ? いつも助けられてるよ」
光悦とした表情のクオンはしばらく嬉しそうにしていたが、ふいに真面目な顔になりこちらを向いてくる。
さっきから表情の変化が激しすぎて怖いんだが。というか、捕まえた……?
「けどあなた、魔力が空みたいよ?」
「ん? ああ、最後に回復したときに使い切ったんだろ。それよりも、この拘束を解いてくれないか? クオンの目的が何なのかは知らないけど、こんな状態じゃ落ち着いて話せない」
先ほどの一言がとても気になるが、取り合えず拘束を解いてもらえるように頼んでみる。
このままじゃ逃げ出すこともできないし、相手に俺と話そうという気があるならもしかしたら解放してもらえるかもしれない。
「魔力を消費しないってわけじゃない? じゃあ、やっぱり……」
ぎりぎり聞き取れる位の声でそうつぶやくと、またもや俺に近づいてくる。
「な、なんだよ」
「今から話すことを落ち着いて聞ける?」
俺の肩に手を乗せて、まるでこれから余命宣告でもするかのように真剣なまなざしでこちらを見てくる。
「内容によるけど、まあ大抵の事なら落ち着いて聞けるよ。大丈夫、話してくれ」
「……わかったわ」
そういうとクオンは少ししゃがみ、視線を俺に合わせてくる。
整った綺麗な顔が目に入り、緊張で鼓動が早くなるのを感じる。
「今あなたは、傷が治ったように感じてるかもしれないけどそうじゃないの」
「……どういうことだ?」
クオンの唇が、少し震えている。
「それは、私の魔法。【時の魔法】によって死を遅らせてるだけなの」
震えた唇を噛みしめて、本来ならば絶対敵に知られてはいけない魔法の効果を俺に話す。
いくら俺を捕まえているとは言え、あまりにも不用心すぎる。
だけど、クオンの言うことが本当なのだとしたら敵である俺に話すことも頷ける。もうすぐ死んでしまうのだ、魔法がばれてしまっても構わないのだろう。
死ぬ……。俺は、死ぬのか。夢をかなえることも出来ず、仕えるべき主の騎士となる事すらも出来ずに。敵に捕らえられ、無様に死んでしまうのか……。
「大丈夫よ」
目の前の敵——クオンが、俺の目元に手を置きながら励ましてくる。
気づかないうちに涙を流していたようだ。情けないことに、今の俺は自分の流した涙をふく事すら敵に頼らないといけないのだ。
ましてや、その涙を拭くのはまさに俺を殺した張本人なのだから救いようがない。なんと無様な事だろうか。
「まだ助かる方法はあるの」
そういうと、俺の目元から手を放し自分のポケットに手を入れ何かを探し出す。
「私ね、あなたなら私と一緒に歩いてくれるんじゃないかって、そう思うのよ」
「一緒に歩く……?」
急に声のトーンが上がる。
「そう、そうなのよ。 ずっとずっと探してたの。 私はずっと、ずーーーーっと独りで、孤独で、何年も何年も何年も……」
様子がおかしい、何かが変だ。明らかに、さっきまでと様子が違う。
「だから、繰り返したの。 何人やっても駄目だったけどね」
探していた何かを見つけたのか、ポケットから何かを取り出し手に持っている。
「私ってどんな人が好きだと思う?」
「……は?」
いきなり突拍子もないことを聞いてくる。
訳が分からず黙っていると、椅子ごと俺を抱きしめてくる。
「優しい人が好きなの。あなたみたいに、仲間のためなら自分の身だって捨てられる人が大好きなのよ。だって、そうじゃないと折角一緒に歩いているのに、途中でいなくなってしまうかもしれないでしょう? あなたの所の騎士団の連中なんてみんな酷かったわ。すぐに仲間を見捨てるんだもの、そんなのあり得ないわよね?」
「そ、そうかもしれないな」
なぜ今、こんな話をしてくるのか意味が分からない。だが、明らかに様子がおかしい。ここは話を合わせないと何をされるかわかったものじゃない。
「そうよね! だから、さっき外であなたを見たときに感動したわ! だって、味方の傷を全部一人で受けているんだもの」
意識を失う前の、クオンたちとの戦いを思い出す。確かに俺は仲間たちの傷を一身に受ける特殊な魔術を使われていた。
だけどそれは、別に俺が望んだことじゃない。そうする以外に、みんなの役に立つ方法が無かっただけだ。
「だからね、あの時から決めてたの。絶対に捕まえようって」
「捕まえて、それでどうするつもりなんだ……?」
俺がそう聞くと、クオンは手に持っていた何かを口に含む。
そしてそのまま、俺にキスをしてくる。
口の中にクオンの舌が侵入してくる。その異物感に驚いていると、舌以外の何かも俺の口の中に入っていることに気づく。
これは、なんだ?薬か……?
薬らしきものをなんとか押し戻そうと抵抗するが、クオンの唾液とともに流され吞み込んでしまう。
「私、これが初めてのキスよ? あなたはどうかしら……。初めてなら嬉しいのだけれど」
光悦とした表情でそういうクオンを見つめていると、体が熱くなってくるのが分かる。
まるで体が溶けていくような錯覚を覚えるほどの熱さが全身を覆い、意識がどんどんと遠のいていく。
「そのまま溶けるのを受け入れなさい。そして、体が溶けて意識まで溶けてしまうとそう感じた時、もう一度自分を【再定義】するの」
さっきまでの正気を失ったような目とは違い、真剣なまなざしで俺を見つめ何かよくわからない話をしてくる。
文句を言おうにも、もう声すら出ない。
「もう一度『あなた』と話せることを願ってるわ、それじゃあね。もしもう一度会えたら、初めてのキスだったのか教えてね」
そういって部屋の入り口の重い鉄のドアを開けると、もう一度こちらに手を振って外へと出ていく。
残念だが、もうファーストキスは済ませてあるよ。
そういったら、あいつはどんな顔をするだろうか。
俺は失いつつある意識の中で、そんな起こるはずのない再会を思い描いていた……。
後ろから聞きなれない女の声が聞こえる。そしてその直後、その女の言った通りに上から水が降ってくる。
冷たっ!
いきなり降ってきた水の冷たさに目を覚ますと、見たことのない部屋が目に入ってくる。
石造りの無機質な壁、目の前の小さな木の椅子、そして鉄で作られた堅牢そうなドア、どれをとっても見覚えがない。
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「は?お前なに言って……」
俺が抗議の声を上げようとすると、人差し指を俺の唇に押し付けて無理やり黙らせてきた。
「クオン、よ。わかるわよね?」
顔を俺のすぐ目の前まで近づけ、さっきより鋭く冷たい声で囁いてくる。
「……く、クオン。俺をどうするつもりなんだ?」
有無を言わせない威圧感に気圧された俺が名前で呼ぶと、満足そうにうなずいて椅子に戻っていく。
真剣な表情でこちらを見据えると、ゆっくりとその小さな口を開く。
「わかってると思うけれど、あなたこのままだとすぐに死ぬわよ」
当たり前のようにそう告げるクオンの声を聞くと、俺は笑いだしそうになる。いや、もしかしたら少し笑ってしまっていたかもしれない。
「残念だけど俺は死なないよ。確かにさっきの戦闘で負った傷は深かったけど、今はもう血も出ていないし痛みもない。俺はね、死ねないんだよ」
「……死ねない、ね」
俺が自嘲気味にそう言うとクオンは興味深そうにそうつぶやいた。
「そう、死ねないんだ。 俺の【魔法】はそういう魔法なんだ」
魔法、という言葉を使った途端、目の前のクオンが急に顔を上げる。
「素敵、とっても素敵ね! 素晴らしいわ、その魔法。今まで捕まえた騎士団の中で一番興味がそそられるわ」
「そうだろ? いつも助けられてるよ」
光悦とした表情のクオンはしばらく嬉しそうにしていたが、ふいに真面目な顔になりこちらを向いてくる。
さっきから表情の変化が激しすぎて怖いんだが。というか、捕まえた……?
「けどあなた、魔力が空みたいよ?」
「ん? ああ、最後に回復したときに使い切ったんだろ。それよりも、この拘束を解いてくれないか? クオンの目的が何なのかは知らないけど、こんな状態じゃ落ち着いて話せない」
先ほどの一言がとても気になるが、取り合えず拘束を解いてもらえるように頼んでみる。
このままじゃ逃げ出すこともできないし、相手に俺と話そうという気があるならもしかしたら解放してもらえるかもしれない。
「魔力を消費しないってわけじゃない? じゃあ、やっぱり……」
ぎりぎり聞き取れる位の声でそうつぶやくと、またもや俺に近づいてくる。
「な、なんだよ」
「今から話すことを落ち着いて聞ける?」
俺の肩に手を乗せて、まるでこれから余命宣告でもするかのように真剣なまなざしでこちらを見てくる。
「内容によるけど、まあ大抵の事なら落ち着いて聞けるよ。大丈夫、話してくれ」
「……わかったわ」
そういうとクオンは少ししゃがみ、視線を俺に合わせてくる。
整った綺麗な顔が目に入り、緊張で鼓動が早くなるのを感じる。
「今あなたは、傷が治ったように感じてるかもしれないけどそうじゃないの」
「……どういうことだ?」
クオンの唇が、少し震えている。
「それは、私の魔法。【時の魔法】によって死を遅らせてるだけなの」
震えた唇を噛みしめて、本来ならば絶対敵に知られてはいけない魔法の効果を俺に話す。
いくら俺を捕まえているとは言え、あまりにも不用心すぎる。
だけど、クオンの言うことが本当なのだとしたら敵である俺に話すことも頷ける。もうすぐ死んでしまうのだ、魔法がばれてしまっても構わないのだろう。
死ぬ……。俺は、死ぬのか。夢をかなえることも出来ず、仕えるべき主の騎士となる事すらも出来ずに。敵に捕らえられ、無様に死んでしまうのか……。
「大丈夫よ」
目の前の敵——クオンが、俺の目元に手を置きながら励ましてくる。
気づかないうちに涙を流していたようだ。情けないことに、今の俺は自分の流した涙をふく事すら敵に頼らないといけないのだ。
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「まだ助かる方法はあるの」
そういうと、俺の目元から手を放し自分のポケットに手を入れ何かを探し出す。
「私ね、あなたなら私と一緒に歩いてくれるんじゃないかって、そう思うのよ」
「一緒に歩く……?」
急に声のトーンが上がる。
「そう、そうなのよ。 ずっとずっと探してたの。 私はずっと、ずーーーーっと独りで、孤独で、何年も何年も何年も……」
様子がおかしい、何かが変だ。明らかに、さっきまでと様子が違う。
「だから、繰り返したの。 何人やっても駄目だったけどね」
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「私ってどんな人が好きだと思う?」
「……は?」
いきなり突拍子もないことを聞いてくる。
訳が分からず黙っていると、椅子ごと俺を抱きしめてくる。
「優しい人が好きなの。あなたみたいに、仲間のためなら自分の身だって捨てられる人が大好きなのよ。だって、そうじゃないと折角一緒に歩いているのに、途中でいなくなってしまうかもしれないでしょう? あなたの所の騎士団の連中なんてみんな酷かったわ。すぐに仲間を見捨てるんだもの、そんなのあり得ないわよね?」
「そ、そうかもしれないな」
なぜ今、こんな話をしてくるのか意味が分からない。だが、明らかに様子がおかしい。ここは話を合わせないと何をされるかわかったものじゃない。
「そうよね! だから、さっき外であなたを見たときに感動したわ! だって、味方の傷を全部一人で受けているんだもの」
意識を失う前の、クオンたちとの戦いを思い出す。確かに俺は仲間たちの傷を一身に受ける特殊な魔術を使われていた。
だけどそれは、別に俺が望んだことじゃない。そうする以外に、みんなの役に立つ方法が無かっただけだ。
「だからね、あの時から決めてたの。絶対に捕まえようって」
「捕まえて、それでどうするつもりなんだ……?」
俺がそう聞くと、クオンは手に持っていた何かを口に含む。
そしてそのまま、俺にキスをしてくる。
口の中にクオンの舌が侵入してくる。その異物感に驚いていると、舌以外の何かも俺の口の中に入っていることに気づく。
これは、なんだ?薬か……?
薬らしきものをなんとか押し戻そうと抵抗するが、クオンの唾液とともに流され吞み込んでしまう。
「私、これが初めてのキスよ? あなたはどうかしら……。初めてなら嬉しいのだけれど」
光悦とした表情でそういうクオンを見つめていると、体が熱くなってくるのが分かる。
まるで体が溶けていくような錯覚を覚えるほどの熱さが全身を覆い、意識がどんどんと遠のいていく。
「そのまま溶けるのを受け入れなさい。そして、体が溶けて意識まで溶けてしまうとそう感じた時、もう一度自分を【再定義】するの」
さっきまでの正気を失ったような目とは違い、真剣なまなざしで俺を見つめ何かよくわからない話をしてくる。
文句を言おうにも、もう声すら出ない。
「もう一度『あなた』と話せることを願ってるわ、それじゃあね。もしもう一度会えたら、初めてのキスだったのか教えてね」
そういって部屋の入り口の重い鉄のドアを開けると、もう一度こちらに手を振って外へと出ていく。
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