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第一章
第1話 -1 いつもの日々
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俺の両親が死んで、今年でちょうど十年が経った。
その時から俺はこの家に引き取られ、この家の主にして幼馴染であるエレノアの従者として過ごしている。
別に誰から命じられたわけでもないが、少しでも受け入れられたくて家事は出来る限り俺がやり続けている。
今作っている朝ごはんも、そんなご機嫌取りの一環だ。
ソーセージの焼ける匂いが部屋に漂い始めたころ、いつものように近くの部屋から誰かが出てくる音が聞こえてくる。
「いつも通りとっても美味しそうね。あとはやっておくから、エレノアを起こしてきてもらえるかしら?」
エレノアの母、リカルダさんがそう話しかけてくる。
三十代も後半に差し掛かるその女性の見た目は、とてもではないがそんな年には見えないほどに若々しく、いつも居候の俺に優しくしてくれる。
「わかりました、ではお願いしますね」
「ええ、よろしくね。寝起き、悪いだろうけど頑張ってね」
「慣れていますから」
そう言って料理の後を任せた俺は、すぐにエレノアの部屋へと向かう。
俺の住む王都は東西南北四つの地域に別れ、それぞれに『守護者』と呼ばれる領主が置かれている。
エレノアの家はその四人しかいない守護者のうち、東門守護者の家系である。
言ってしまえば、王都の四分の一を支配下に置く大貴族だ。
だが、この屋敷の大きさはそこらの領主貴族と同程度である。
違いといえば、家に訓練場があることくらいか?まあ寧ろ、そこに一番金をかけた結果がこの屋敷なのかもしれない。
だからなのか、貴族であるのに使用人を雇っていない。
仕方ないので俺がエレノアの朝の準備も手伝っている。
エレノアはとにかく朝が弱い。朝であれば、おそらく俺でも押し倒せてしまうであろう程によわよわである。
まあもちろん、わが主様にそんな狼藉を働くつもりは毛頭ないことだけはここで先に宣言しておく。
しばらく歩くと、エレノアの部屋の前に到着する。
取り合えずノックをする。
「エレノア、朝だぞ」
声をかけるが返事はない。無論、そんなことは想定の範囲内だ。
仕方がないので部屋に入る事にする。鍵はかかっていない。なんとも不用心な事であるが、まあそれだけ信用されていると受け取っておこう。
部屋に入ると、金色の髪を肩まで伸ばした美しい女の子が寝間着をはだけさせ、
足を布団からはみ出し大の字になってベッドで眠っている。
彼女こそ俺の主にして次期王都東門守護者、エレノア=レーナルトその人である。
十年前、俺が八歳の頃から従者としてずっと仕えている。
俺と同じ十八歳であるエレノアは、彼女の父親が死んだ五年前からずっと、成人後にはすぐに守護者となる事を運命づけられている。
彼女はその役割を軽々と担えるほどに有能で才気にあふれ、そしてその心根は清廉潔白。まさしく守護者になるべくして産まれたような女性だ。
だが、今の姿はその面影を全く残していない。村娘でもこれよりはおしとやかに眠っていると思えるような、そんな間抜けな姿である。
こんな姿を他のだれかに見られたらと思うと、気が気ではない。
俺はそんな大惨事を起こさない様にエレノアの肩をゆすり目覚めさせようと試みる。だが、一向に目を覚ます気配はない。
……仕方ない。ここは、強硬手段に出るしかないようだ。
俺は、手のひらに魔力を込める。
その魔力を、水へと変換するイメージで言葉を紡ぐ。
【水よ 落ちろ】
手のひらに集まった魔力がたった二節の言葉によって水へと定義され、俺の手のひらからすっと落ちていく。
魔術とは、即ち魔力の再定義に他ならない。
魔力を言葉で縛り、頭のイメージと同化させ変質させる。
紡ぐ言葉が多ければ多い程魔術の力は増幅していき、それと比例して消費魔力もドンドンと増えていく。
その用途は多種多様で、風を吹かせて相手を攻撃したり、料理や洗濯などの家事のために水や火を出したり、更には今使ったように誰かを起こすためにも使える。
まあ残念ながら俺に魔術の才能は全くと言っていいほどなく、魔術行使の最低要件である二節の魔術までしか使えないのだが……。
「ぐえっ」
蛙の鳴き声のような悲鳴とともに、わが主が目を覚ます。
「おはよう、エレノア」
「……ん」
体を半分起こし、両手をこちらに向けてくる。
起きてるんだか寝てるんだかよくわからないが、取り合えず覚醒はしたようである。
「……ん!」
早くしろと言わんばかりに、両手をこちらに向けて手を揺らす。ちなみに、目はまだ閉じたままだ。
「わかったよ……」
できれば自分で起きてもらいたかったのだが、どうやらそれは望めなさそうなので両手を掴みベッドから起き上がらせる。
「それでいいんだ……」
満足そうなエレノアの手を引きながら洗面所へと向かう。
洗面所には陶器で出来た洗面台があるので、俺はそこにまた魔術で水をためる。
【水よ 流れろ】
勢いよく水が洗面台に流れていく。
「ほら、水を溜めたからこれで顔洗ってすぐ食堂に来いよ……っておい!」
振り向くとエレノアは既に寝間着を半分ほど脱いでおり、その雪のように白い肌が俺の目に入ってくる。
主の裸を見るわけにはいかない俺は、すぐに洗面所から飛び出て扉を閉める。
「寝ぼけてるからって俺がいるのに脱ぐんじゃない!」
扉越しに抗議の声を上げる。
バシャバシャと水の音が聞こえるところを見るに、どうやら顔は洗えているようだ。
しばらくすると、扉の奥から私服に着替えたエレノアが出てくる
「私とルイスの仲じゃないか、何の問題がある?」
顔を洗って目が覚めたのか、いつもの調子でそう言うとスタスタとリビングにむかって歩いて行く。
「主の裸を従者が見るなんて、問題しかないよ……」
俺がそうつぶやくと、エレノアがこちらに振り返り責めるような目つきで見つめてくる。
「ならば従者ではなくなればいい、すぐにでもそうなれるはずだ」
従者ではなく、自分の騎士になれということだろう。
守護者には四人の騎士が付き従い、守護者としての役割をサポートするのが通例だ。
騎士になれば私生活の面でもより結びつきが強くなり、どんな関係になろうとも周りがとやかく言ってくることもない。
だが残念ながら、俺の力では実力主義の騎士団にはとても入れそうもない。
子供の頃からそうなることを夢見て生きてきたが、流石に現実は見えてきた。俺では、エレノアの騎士にはなれない。
「まあ、頑張るよ」
そう曖昧に返事をすることしかできない俺に、エレノアはため息をつく。
いい加減、見捨てられてもおかしくないかもしれないな……。
やや憂鬱な気分になりながらリビングに到着する。
「準備できてるから早く座りなさい」
先に食卓に座ったリカルダさんが手招きをする。
どうやら準備万端にして待っていてくれたようだ。
「ありがとうございます」
俺が頭を下げると、リカルダさんは笑顔を向けてくる。
「いただきます」
やや声に覇気の無いエレノアが食事に口をつける。それを見て俺とリカルダさんも食事を始める。
ソーセージと焼いたジャガイモ。実に貴族的な、豪華な朝食である。
「相変わらずルイスくんの料理はおいしいわね」
「ああ、これだけでも家に置いておく価値があるよ」
二人が褒めてくれる。
俺にとって誇れるような技能は家事くらいの物なので(それすら別に特別優れているほどの物でもないが)素直に喜べる。
「そんな大した料理じゃないですよ、使用人を雇えばこれよりずっと美味しい料理が毎日食べられると思いますよ?」
俺も、もう十八歳だ。もうすぐ王立学校も卒業だ。そうなれば俺もこの家を出て、独立することになるだろう。
その時のために使用人は雇っておいた方がいい。
「いらん、お前がいるからそれでいい」
雇っておいた方がいいはずなのだが、エレノアは不機嫌そうにそう断言する。
「いやだって、俺が学校を卒業した後はどうするんだよ」
「だから、お前がいるだろう」
いや、俺が居なくなってからの話をしているんだが……。
未だ寝ぼけているのか、要領を得ない回答しか返ってこないので困ってしまう。
「だから……」
「ま、そういうことは今度しっかり考えましょう?」
俺が反論しようと口を開くと、やや呆れたような顔のリカルダさんが間に入る。
怒らせたら怖いことを知っている俺たちは、もう黙ってご飯を食べ続けるしかできなかった。
リカルダさんの仲裁で、なんとか喧嘩にならずにこの場は収まった。
その時から俺はこの家に引き取られ、この家の主にして幼馴染であるエレノアの従者として過ごしている。
別に誰から命じられたわけでもないが、少しでも受け入れられたくて家事は出来る限り俺がやり続けている。
今作っている朝ごはんも、そんなご機嫌取りの一環だ。
ソーセージの焼ける匂いが部屋に漂い始めたころ、いつものように近くの部屋から誰かが出てくる音が聞こえてくる。
「いつも通りとっても美味しそうね。あとはやっておくから、エレノアを起こしてきてもらえるかしら?」
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「わかりました、ではお願いしますね」
「ええ、よろしくね。寝起き、悪いだろうけど頑張ってね」
「慣れていますから」
そう言って料理の後を任せた俺は、すぐにエレノアの部屋へと向かう。
俺の住む王都は東西南北四つの地域に別れ、それぞれに『守護者』と呼ばれる領主が置かれている。
エレノアの家はその四人しかいない守護者のうち、東門守護者の家系である。
言ってしまえば、王都の四分の一を支配下に置く大貴族だ。
だが、この屋敷の大きさはそこらの領主貴族と同程度である。
違いといえば、家に訓練場があることくらいか?まあ寧ろ、そこに一番金をかけた結果がこの屋敷なのかもしれない。
だからなのか、貴族であるのに使用人を雇っていない。
仕方ないので俺がエレノアの朝の準備も手伝っている。
エレノアはとにかく朝が弱い。朝であれば、おそらく俺でも押し倒せてしまうであろう程によわよわである。
まあもちろん、わが主様にそんな狼藉を働くつもりは毛頭ないことだけはここで先に宣言しておく。
しばらく歩くと、エレノアの部屋の前に到着する。
取り合えずノックをする。
「エレノア、朝だぞ」
声をかけるが返事はない。無論、そんなことは想定の範囲内だ。
仕方がないので部屋に入る事にする。鍵はかかっていない。なんとも不用心な事であるが、まあそれだけ信用されていると受け取っておこう。
部屋に入ると、金色の髪を肩まで伸ばした美しい女の子が寝間着をはだけさせ、
足を布団からはみ出し大の字になってベッドで眠っている。
彼女こそ俺の主にして次期王都東門守護者、エレノア=レーナルトその人である。
十年前、俺が八歳の頃から従者としてずっと仕えている。
俺と同じ十八歳であるエレノアは、彼女の父親が死んだ五年前からずっと、成人後にはすぐに守護者となる事を運命づけられている。
彼女はその役割を軽々と担えるほどに有能で才気にあふれ、そしてその心根は清廉潔白。まさしく守護者になるべくして産まれたような女性だ。
だが、今の姿はその面影を全く残していない。村娘でもこれよりはおしとやかに眠っていると思えるような、そんな間抜けな姿である。
こんな姿を他のだれかに見られたらと思うと、気が気ではない。
俺はそんな大惨事を起こさない様にエレノアの肩をゆすり目覚めさせようと試みる。だが、一向に目を覚ます気配はない。
……仕方ない。ここは、強硬手段に出るしかないようだ。
俺は、手のひらに魔力を込める。
その魔力を、水へと変換するイメージで言葉を紡ぐ。
【水よ 落ちろ】
手のひらに集まった魔力がたった二節の言葉によって水へと定義され、俺の手のひらからすっと落ちていく。
魔術とは、即ち魔力の再定義に他ならない。
魔力を言葉で縛り、頭のイメージと同化させ変質させる。
紡ぐ言葉が多ければ多い程魔術の力は増幅していき、それと比例して消費魔力もドンドンと増えていく。
その用途は多種多様で、風を吹かせて相手を攻撃したり、料理や洗濯などの家事のために水や火を出したり、更には今使ったように誰かを起こすためにも使える。
まあ残念ながら俺に魔術の才能は全くと言っていいほどなく、魔術行使の最低要件である二節の魔術までしか使えないのだが……。
「ぐえっ」
蛙の鳴き声のような悲鳴とともに、わが主が目を覚ます。
「おはよう、エレノア」
「……ん」
体を半分起こし、両手をこちらに向けてくる。
起きてるんだか寝てるんだかよくわからないが、取り合えず覚醒はしたようである。
「……ん!」
早くしろと言わんばかりに、両手をこちらに向けて手を揺らす。ちなみに、目はまだ閉じたままだ。
「わかったよ……」
できれば自分で起きてもらいたかったのだが、どうやらそれは望めなさそうなので両手を掴みベッドから起き上がらせる。
「それでいいんだ……」
満足そうなエレノアの手を引きながら洗面所へと向かう。
洗面所には陶器で出来た洗面台があるので、俺はそこにまた魔術で水をためる。
【水よ 流れろ】
勢いよく水が洗面台に流れていく。
「ほら、水を溜めたからこれで顔洗ってすぐ食堂に来いよ……っておい!」
振り向くとエレノアは既に寝間着を半分ほど脱いでおり、その雪のように白い肌が俺の目に入ってくる。
主の裸を見るわけにはいかない俺は、すぐに洗面所から飛び出て扉を閉める。
「寝ぼけてるからって俺がいるのに脱ぐんじゃない!」
扉越しに抗議の声を上げる。
バシャバシャと水の音が聞こえるところを見るに、どうやら顔は洗えているようだ。
しばらくすると、扉の奥から私服に着替えたエレノアが出てくる
「私とルイスの仲じゃないか、何の問題がある?」
顔を洗って目が覚めたのか、いつもの調子でそう言うとスタスタとリビングにむかって歩いて行く。
「主の裸を従者が見るなんて、問題しかないよ……」
俺がそうつぶやくと、エレノアがこちらに振り返り責めるような目つきで見つめてくる。
「ならば従者ではなくなればいい、すぐにでもそうなれるはずだ」
従者ではなく、自分の騎士になれということだろう。
守護者には四人の騎士が付き従い、守護者としての役割をサポートするのが通例だ。
騎士になれば私生活の面でもより結びつきが強くなり、どんな関係になろうとも周りがとやかく言ってくることもない。
だが残念ながら、俺の力では実力主義の騎士団にはとても入れそうもない。
子供の頃からそうなることを夢見て生きてきたが、流石に現実は見えてきた。俺では、エレノアの騎士にはなれない。
「まあ、頑張るよ」
そう曖昧に返事をすることしかできない俺に、エレノアはため息をつく。
いい加減、見捨てられてもおかしくないかもしれないな……。
やや憂鬱な気分になりながらリビングに到着する。
「準備できてるから早く座りなさい」
先に食卓に座ったリカルダさんが手招きをする。
どうやら準備万端にして待っていてくれたようだ。
「ありがとうございます」
俺が頭を下げると、リカルダさんは笑顔を向けてくる。
「いただきます」
やや声に覇気の無いエレノアが食事に口をつける。それを見て俺とリカルダさんも食事を始める。
ソーセージと焼いたジャガイモ。実に貴族的な、豪華な朝食である。
「相変わらずルイスくんの料理はおいしいわね」
「ああ、これだけでも家に置いておく価値があるよ」
二人が褒めてくれる。
俺にとって誇れるような技能は家事くらいの物なので(それすら別に特別優れているほどの物でもないが)素直に喜べる。
「そんな大した料理じゃないですよ、使用人を雇えばこれよりずっと美味しい料理が毎日食べられると思いますよ?」
俺も、もう十八歳だ。もうすぐ王立学校も卒業だ。そうなれば俺もこの家を出て、独立することになるだろう。
その時のために使用人は雇っておいた方がいい。
「いらん、お前がいるからそれでいい」
雇っておいた方がいいはずなのだが、エレノアは不機嫌そうにそう断言する。
「いやだって、俺が学校を卒業した後はどうするんだよ」
「だから、お前がいるだろう」
いや、俺が居なくなってからの話をしているんだが……。
未だ寝ぼけているのか、要領を得ない回答しか返ってこないので困ってしまう。
「だから……」
「ま、そういうことは今度しっかり考えましょう?」
俺が反論しようと口を開くと、やや呆れたような顔のリカルダさんが間に入る。
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