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あんな奴に蘭くんは取られたくない!
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高校2年の夏が終わりそろそろ涼しくなってきた。教室の窓から入り込む風は心地よくて目を瞑りたくなる。だが、目を瞑るには勿体ない。そんな暇があるなら蘭君を眺めていたいと、ふと斜め前に座る蘭くんに目線を向けてうっとりとする。ここから地味に見える蘭くんの耳や、首筋。袖を捲ってるお陰で良く見える腕の程よい筋肉。
『はぁぁぁ、蘭くんに抱かれたい....。』
心の中でため息を吐くもまだ今日は始まったばかり。今日も出来る限り大好きな蘭くんを眺めて授業頑張ろう。
そう思っていた矢先、担任が教室を静かにさせた。
「はーい、じゃあ今日は転校生が来てるからちゃちゃっと自己紹介するぞー。」
そう言って教室に入ってきたのは可愛い感じの男の子だった。マッシュショートで、目はパッチリでオマケに萌え袖.....。
「初めまして。平坂伊代(ひらさかいよ)と言います。親の事情で変な時期に転校してきましたがよろしくお願いします。」
ペコりとお辞儀をしたその後、きゅるんと可愛い笑顔を見せた伊代に嫌な予感がした。
蘭くんの方へ視線を向けるなり明らかに興味津々な眼差しで伊代の事を直視していた。
『はぁ....最悪だ。こんなタイミングで蘭くんのどタイプが現れるなんて......!!!』
心の底から絶望した。
きっと蘭くんはこの後絶対伊代に絡みに行くはずだ。今まで蘭くんの事をストーカー並に(自分で言う)見てきたから好きな子のタイプは大体わかる。
そして僕は今決意した。
今日から蘭くんにアピる。
伊代になんか蘭くんを取られたくない!
もう嫌われるまで蘭くんにアピって、結ばれる。そう決意した。
『はぁぁぁ、蘭くんに抱かれたい....。』
心の中でため息を吐くもまだ今日は始まったばかり。今日も出来る限り大好きな蘭くんを眺めて授業頑張ろう。
そう思っていた矢先、担任が教室を静かにさせた。
「はーい、じゃあ今日は転校生が来てるからちゃちゃっと自己紹介するぞー。」
そう言って教室に入ってきたのは可愛い感じの男の子だった。マッシュショートで、目はパッチリでオマケに萌え袖.....。
「初めまして。平坂伊代(ひらさかいよ)と言います。親の事情で変な時期に転校してきましたがよろしくお願いします。」
ペコりとお辞儀をしたその後、きゅるんと可愛い笑顔を見せた伊代に嫌な予感がした。
蘭くんの方へ視線を向けるなり明らかに興味津々な眼差しで伊代の事を直視していた。
『はぁ....最悪だ。こんなタイミングで蘭くんのどタイプが現れるなんて......!!!』
心の底から絶望した。
きっと蘭くんはこの後絶対伊代に絡みに行くはずだ。今まで蘭くんの事をストーカー並に(自分で言う)見てきたから好きな子のタイプは大体わかる。
そして僕は今決意した。
今日から蘭くんにアピる。
伊代になんか蘭くんを取られたくない!
もう嫌われるまで蘭くんにアピって、結ばれる。そう決意した。
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