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プロローグ
温泉旅行
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星空を見た。
僕は誰もいない海辺で、君は暗い森の中で・・・・。君がどんな気持ちで上を見上げていたのかはわからない。
場所も別々で、互いに名前も知らなかったけど、あの日は間違いなく同じ星空を見ていたんだ。
AM7:30。スマートフォンのアラームが耳元で聞こえる。
「今日は陽射しが強いな・・・・」
カーテンの隙間から射している朝日に当てられながら体を起こした。朝は苦手でいくら寝ても眠い。
ベッドから起きて一階に行くと母が朝食を作っていた。
「あら?ダイチ眠そうね?遅くまで起きてたの?」
ダイチというのは僕の名前だ。顔を見て包丁を持ちながら、母は言う。何度もあくびをしていたのだから仕方ない。
「昨日は中々眠れなくて、気分転換に海辺で星を見てたんだよ」
星を見ていたら結局深夜を回ってしまっていた。家は浜辺のすぐ目の前にある。眠れない時はいつもその浜辺に星を見に行ってる。
ここは森神市。桜島が正面から見え、東京の様に大都市でもなく、かと言って田舎でもない普通の町だ。強いて言ったら温泉が有名なぐらいだ。そして僕は高校二回目の夏を迎えている。
「ほら、待ち合わせは8時半なんでしょう?遅れたら、大変よ。もう準備はできているの?」
母が聞いてくる。今日は先輩一人、友人二人と約束をしていた温泉旅行に行く日だ。
「うん、準備はできているよ。荷物も玄関に置いてある。光は?」
光は僕の妹で、今年で中学二年生になったばかりだ。バレー部に入っている。
「今日は部活休みだからゆっくり寝とくって昨日言ってたわよ」
ふ~んと、何気無く答える。朝食を食べ終え、荷物を持ち家を出た。
温泉には車で向かうことになっていた。集合場所が駅前なのでそこまでバスで行く。朝は通学中にインターネットでニュースを見ることが日課になっているので目的に着くまで時間をつぶして行こうと思った。
ーーーー【森神市の温泉街で夜中に発光現象。目撃が多発】ーーーー
一つの記事が目に入った。この温泉街は今から自分達が行こうとしている場所だった。
オカルトや心霊現象など全く信じていない。でも興味はあった。なので、少し面白そうと思ってしまったのだ。
バスが駅前に着き、駐車場には先輩の車が止まっていた。
「お~い!こっちこっち!」
大声で呼ばれて車に駆け寄った。既にみんな集まっており、最後は僕だけだった。
車に乗り込み、出発をした。
この夏、僕は人生で一番大変な夏を送ることをまだ考えもしていなかったのだ。
僕は誰もいない海辺で、君は暗い森の中で・・・・。君がどんな気持ちで上を見上げていたのかはわからない。
場所も別々で、互いに名前も知らなかったけど、あの日は間違いなく同じ星空を見ていたんだ。
AM7:30。スマートフォンのアラームが耳元で聞こえる。
「今日は陽射しが強いな・・・・」
カーテンの隙間から射している朝日に当てられながら体を起こした。朝は苦手でいくら寝ても眠い。
ベッドから起きて一階に行くと母が朝食を作っていた。
「あら?ダイチ眠そうね?遅くまで起きてたの?」
ダイチというのは僕の名前だ。顔を見て包丁を持ちながら、母は言う。何度もあくびをしていたのだから仕方ない。
「昨日は中々眠れなくて、気分転換に海辺で星を見てたんだよ」
星を見ていたら結局深夜を回ってしまっていた。家は浜辺のすぐ目の前にある。眠れない時はいつもその浜辺に星を見に行ってる。
ここは森神市。桜島が正面から見え、東京の様に大都市でもなく、かと言って田舎でもない普通の町だ。強いて言ったら温泉が有名なぐらいだ。そして僕は高校二回目の夏を迎えている。
「ほら、待ち合わせは8時半なんでしょう?遅れたら、大変よ。もう準備はできているの?」
母が聞いてくる。今日は先輩一人、友人二人と約束をしていた温泉旅行に行く日だ。
「うん、準備はできているよ。荷物も玄関に置いてある。光は?」
光は僕の妹で、今年で中学二年生になったばかりだ。バレー部に入っている。
「今日は部活休みだからゆっくり寝とくって昨日言ってたわよ」
ふ~んと、何気無く答える。朝食を食べ終え、荷物を持ち家を出た。
温泉には車で向かうことになっていた。集合場所が駅前なのでそこまでバスで行く。朝は通学中にインターネットでニュースを見ることが日課になっているので目的に着くまで時間をつぶして行こうと思った。
ーーーー【森神市の温泉街で夜中に発光現象。目撃が多発】ーーーー
一つの記事が目に入った。この温泉街は今から自分達が行こうとしている場所だった。
オカルトや心霊現象など全く信じていない。でも興味はあった。なので、少し面白そうと思ってしまったのだ。
バスが駅前に着き、駐車場には先輩の車が止まっていた。
「お~い!こっちこっち!」
大声で呼ばれて車に駆け寄った。既にみんな集まっており、最後は僕だけだった。
車に乗り込み、出発をした。
この夏、僕は人生で一番大変な夏を送ることをまだ考えもしていなかったのだ。
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