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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
41【悪魔の居場所編06】パラディン大佐争奪戦・途中
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【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「今のところ、最長記録は一班の十七分五十八秒か」
エリゴール
「最短は三班の約五分ですね」
パラディン
「君の所属の十一班は速攻が得意なんだね。逆に十二班はじわじわと攻める」
エリゴール
「各班長の性格がそのまま反映されています」
パラディン
「だから、十一班のほうが十二班より強いと言ったのかい?」
エリゴール
「いえ。〝強い〟というのとはまた違います。あくまで今回の〝訓練〟には、十一班のほうが向いているだけのことです。難しいことは何も考えず、ただひたすら敵を撃てばいいだけですから」
パラディン
「君、遠回しに十一班長を馬鹿にしていないかい?」
エリゴール
「いえ。事実を率直に申し上げたまでです」
パラディン
「それでも、十一班に所属していたいのかね?」
エリゴール
「はい。十一班長は自分が馬鹿だということをわきまえている馬鹿なので」
パラディン
「やっぱり、馬鹿にしているじゃないか……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「弱えなあ。〈オートクレール〉一隻入っただけで、こんなに弱くなるもんか?」
レラージュ
「うちだったら、三十分間、守りきれますか?」
ロノウェ
「それはやってみなくちゃわかんねえな。でも、エリゴールだったら、〈オートクレール〉だけさっさと護衛つけて逃がしてそうだな」
レラージュ
「ああ、元四班長ならそうしてそうですね」
ロノウェ
「元ウェーバー大佐隊にはそういう発想ねえのかねえ。うちじゃマクスウェルが邪魔くせえから、いつでもすぐに撤収できるようにしてたけどな」
レラージュ
「たぶん、ウェーバー大佐は、最後まで居座りたがって邪魔をするタイプだったんじゃないですか?」
ロノウェ
「ああ、なるほど」
クルーA
「レラージュがご機嫌だ……!」
クルーB
「こういうときだけ、ものすごくわかりやすい……!」
ゲアプ
「うちの班が〝連勝〟してるから嬉しいのか? それとも、うちの班長……」
クルーA
「駄目だ! そこは追及しちゃ駄目だ!」
クルーB
「〝うちの班〟が〝連勝〟していて、しかも今、最短記録を持っている! 全力でそう思いこめ! 俺らの心の平安のために!」
ゲアプ
「わ……わかった……そうする……」
(そんな不文律があったとは……やはり、この班は奥深い……)
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「うーん。十一班の最短記録は破れそうにねえなあ……」
ヴァッサゴ
「破ったところで、何かメリットでもあるのか?」
ザボエス
「まあ、いいとこ、ロノウェにでかい面されずに済むことくらいしかねえな」
ヴァッサゴ
「メリットよりデメリットのほうがでかそうだな」
ザボエス
「ああ。あいつ以上に、レラージュのほうが機嫌が悪くなる」
ヴァッサゴ
「あいつ怒らせたら、十一班の第一号待機室、冷凍庫みたいになるからな……あの空気に耐えられるのはエリゴールだけだ」
ザボエス
「本当に感じていないのか、割りきってるだけなのかは微妙なとこだな」
ヴァッサゴ
「……やっぱり、自分の〝亭主〟の出来が悪いと面白くないんだな」
ザボエス
「出来が悪いのはもうよくわかってると思うから、うまいこと使いこなせなかった自分に腹を立ててるんじゃねえのか?」
ヴァッサゴ
「使いこなす……」
ザボエス
「〝馬鹿とハサミは使いよう〟って言うだろ」
ヴァッサゴ
「もうそれ、〝副長〟じゃないよな?」
ザボエス
「あそこはそれでうまく回ってるんだ」
ヴァッサゴ
「……それならいいか!」
(少なくとも、おまえの班ほどヤバくはない!)
パラディン
「今のところ、最長記録は一班の十七分五十八秒か」
エリゴール
「最短は三班の約五分ですね」
パラディン
「君の所属の十一班は速攻が得意なんだね。逆に十二班はじわじわと攻める」
エリゴール
「各班長の性格がそのまま反映されています」
パラディン
「だから、十一班のほうが十二班より強いと言ったのかい?」
エリゴール
「いえ。〝強い〟というのとはまた違います。あくまで今回の〝訓練〟には、十一班のほうが向いているだけのことです。難しいことは何も考えず、ただひたすら敵を撃てばいいだけですから」
パラディン
「君、遠回しに十一班長を馬鹿にしていないかい?」
エリゴール
「いえ。事実を率直に申し上げたまでです」
パラディン
「それでも、十一班に所属していたいのかね?」
エリゴール
「はい。十一班長は自分が馬鹿だということをわきまえている馬鹿なので」
パラディン
「やっぱり、馬鹿にしているじゃないか……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「弱えなあ。〈オートクレール〉一隻入っただけで、こんなに弱くなるもんか?」
レラージュ
「うちだったら、三十分間、守りきれますか?」
ロノウェ
「それはやってみなくちゃわかんねえな。でも、エリゴールだったら、〈オートクレール〉だけさっさと護衛つけて逃がしてそうだな」
レラージュ
「ああ、元四班長ならそうしてそうですね」
ロノウェ
「元ウェーバー大佐隊にはそういう発想ねえのかねえ。うちじゃマクスウェルが邪魔くせえから、いつでもすぐに撤収できるようにしてたけどな」
レラージュ
「たぶん、ウェーバー大佐は、最後まで居座りたがって邪魔をするタイプだったんじゃないですか?」
ロノウェ
「ああ、なるほど」
クルーA
「レラージュがご機嫌だ……!」
クルーB
「こういうときだけ、ものすごくわかりやすい……!」
ゲアプ
「うちの班が〝連勝〟してるから嬉しいのか? それとも、うちの班長……」
クルーA
「駄目だ! そこは追及しちゃ駄目だ!」
クルーB
「〝うちの班〟が〝連勝〟していて、しかも今、最短記録を持っている! 全力でそう思いこめ! 俺らの心の平安のために!」
ゲアプ
「わ……わかった……そうする……」
(そんな不文律があったとは……やはり、この班は奥深い……)
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「うーん。十一班の最短記録は破れそうにねえなあ……」
ヴァッサゴ
「破ったところで、何かメリットでもあるのか?」
ザボエス
「まあ、いいとこ、ロノウェにでかい面されずに済むことくらいしかねえな」
ヴァッサゴ
「メリットよりデメリットのほうがでかそうだな」
ザボエス
「ああ。あいつ以上に、レラージュのほうが機嫌が悪くなる」
ヴァッサゴ
「あいつ怒らせたら、十一班の第一号待機室、冷凍庫みたいになるからな……あの空気に耐えられるのはエリゴールだけだ」
ザボエス
「本当に感じていないのか、割りきってるだけなのかは微妙なとこだな」
ヴァッサゴ
「……やっぱり、自分の〝亭主〟の出来が悪いと面白くないんだな」
ザボエス
「出来が悪いのはもうよくわかってると思うから、うまいこと使いこなせなかった自分に腹を立ててるんじゃねえのか?」
ヴァッサゴ
「使いこなす……」
ザボエス
「〝馬鹿とハサミは使いよう〟って言うだろ」
ヴァッサゴ
「もうそれ、〝副長〟じゃないよな?」
ザボエス
「あそこはそれでうまく回ってるんだ」
ヴァッサゴ
「……それならいいか!」
(少なくとも、おまえの班ほどヤバくはない!)
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