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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
222【交換ついでに合同演習編127】合同演習二日目:サンドイッチ作戦考
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「〝レフト〟が本当に〝魚〟を〝横泳ぎ〟させてやがる……」
レラージュ
「〝レフト〟の班は全体的に器用ですね。変態も十班長と十二班長だけですし」
ロノウェ
「変態……まあ、そうか」
レラージュ
「八班長も微妙ですが、まだ憧れ要素が強そうなので、保留にしておきます」
ロノウェ
「おまえにしては寛大だな」
レラージュ
「八班は十班より撮影はうまかったので」
ロノウェ
「そんなに十班の映像は気に食わなかったか」
レラージュ
「もう二度と見返したくありません」
ロノウェ
「タイムはよかったんだがな」
レラージュ
「今は〝蛇〟の変形タイムより、〝移動しながら横縦〟ができるかどうかです。今のところ、これが完璧にできるのは、一班と六班、うちと十二班だけです。三班はたぶん、元四班長に直接指示されなければできないでしょう」
ロノウェ
「〝移動しながら横縦〟?」
レラージュ
「つまり、いつでもすぐに〝移動隊形〟にも〝魚〟にもなれるということです。〝魚〟組が〝移動しながら縦〟であの配置につくのには、元四班長同様、俺も反対ですが、それ以外の場面では、〝移動しながら横縦〟ができたほうが有利です。一昨日の延長戦でしみじみそう思いました」
ロノウェ
「何だ、かっこいいからじゃねえのか」
レラージュ
「俺はそんなの追求してませんから」
ロノウェ
「だったら、十班のあの映像だって別にいいじゃねえか。一応撮れてはいたんだし」
レラージュ
「撮るだけなら防犯カメラだってできます。記録映像としてなっていません」
ロノウェ
「だからって、何でおまえもフィリップス副長も八班なのか、いまだによくわからねえ……」
レラージュ
「八班を選ばなかった班長たちには、わかっていただかなくて結構です」
ロノウェ
「悪かったな。……しかし、改めて考えてみると、八班長ってのは不思議な男だよな。次の出撃じゃ三班と同じ〝留守番〟だってのに、あいつの言うことにはエリゴールも一班も耳を貸す。〝魚〟を〝横泳ぎ〟させるなんて、あのサンドイッチ作戦に匹敵する馬鹿作戦だと思うけどな」
レラージュ
「サンドイッチ作戦ですか……まあ、結果的に馬鹿作戦になってしまいましたが、〝今日だけ三班長〟に〝壁〟を〝側面撃ち〟されてなければ、配置の仕方としてはかなり有効だったと思いますよ」
ロノウェ
「配置?」
レラージュ
「たとえばあのとき、うちが六班横一列に並んで〝壁〟の右側に迂回したとします。このとき、〝壁〟にいちばん近い班はたぶん全滅か全滅に近い状態になるでしょう。〝レフト〟は〝壁〟を分解して残りの五班を〝背面撃ち〟していけば、わりと短時間で効率よくうちを〝全艦殲滅〟できたのではないでしょうか」
ロノウェ
「何ておっかねえことを考えやがる……でも、それなら〝壁〟一枚でもいいんじゃねえのか?」
レラージュ
「それだと、〝レフト〟のほうがうちにサンドイッチされてしまいます。うちは隊を二つに分けて、手前から順に〝全艦殲滅〟していけばいいんですから」
ロノウェ
「じゃあ、どうしても〝壁〟は二枚必要だったのか。でも、それだって、うちが全部〝半身〟になれば、向こうを全部サンドイッチできたんじゃねえのか?」
レラージュ
「〝ロールケーキ〟を〝半身〟でサンドイッチですか。班長も面白いこと考えますね。逆に〝ロールケーキ〟に返り討ちにあいそうな気もしますけど」
ロノウェ
「……ほんとに、馬鹿作戦のようで馬鹿作戦じゃなかったんだな」
レラージュ
「おまけに、この作戦を遂行するには、全班〝魚〟並みの速さで〝縦走り〟ができることが絶対条件です。三班と四班がいるこちらでは、決して真似できない作戦です」
ロノウェ
「でも、八班長は、あくまで〝壁〟で〝魚〟をサンドイッチしつづけるつもりだったんだよな?」
レラージュ
「……本気だったんでしょうか」
ロノウェ
「へ?」
レラージュ
「実戦ではまた別でしょうが、フィリップス副長は奇抜な作戦が大好きなようです。八班長はフィリップス副長のウケを狙ってサンドイッチ作戦を提案したんじゃないでしょうか」
ロノウェ
「え! ウケ狙い!?」
レラージュ
「実際、作戦としては失敗しても、フィリップス副長は今でも捨てがたいと言うほどサンドイッチ作戦を気に入ってるんでしょう? 八班長としては大成功なんじゃないですか」
ロノウェ
「ウケ狙い……じゃあ、今回の〝横泳ぎ〟も……?」
レラージュ
「今回は元四班長が同席してましたから、サンドイッチ作戦よりは真剣に考えたんじゃないでしょうか。でも、今回も難易度高いですよ。うちのチームじゃ絶対にできません……」
ロノウェ
「……〝レフト〟がうらやましいのか」
レラージュ
「十班の代わりに向こうに行きたいです」
ロノウェ
「おまえがあっちに行きてえのか」
レラージュ
「あっちのほうがいろんなことがやれそうです。うちはまだ〝縦走り〟もしたことがありません」
ロノウェ
「そういやそうだな。……もしかして、うちだけか?」
レラージュ
「たぶんそうです。後半では十二班に〝背面撃ち〟されてそのまま退場、延長戦では〝護衛隊〟をしたので」
ロノウェ
「……今やるか?」
レラージュ
「必要もないのにやれません」
ロノウェ
「……たぶん、そのうちやれるチャンスが来る」
レラージュ
「そのときには〝炙り撃ち〟もできるでしょうか……」
ロノウェ
「おまえ……〝砲撃隊〟に染まりはじめてる……?」
ロノウェ
「〝レフト〟が本当に〝魚〟を〝横泳ぎ〟させてやがる……」
レラージュ
「〝レフト〟の班は全体的に器用ですね。変態も十班長と十二班長だけですし」
ロノウェ
「変態……まあ、そうか」
レラージュ
「八班長も微妙ですが、まだ憧れ要素が強そうなので、保留にしておきます」
ロノウェ
「おまえにしては寛大だな」
レラージュ
「八班は十班より撮影はうまかったので」
ロノウェ
「そんなに十班の映像は気に食わなかったか」
レラージュ
「もう二度と見返したくありません」
ロノウェ
「タイムはよかったんだがな」
レラージュ
「今は〝蛇〟の変形タイムより、〝移動しながら横縦〟ができるかどうかです。今のところ、これが完璧にできるのは、一班と六班、うちと十二班だけです。三班はたぶん、元四班長に直接指示されなければできないでしょう」
ロノウェ
「〝移動しながら横縦〟?」
レラージュ
「つまり、いつでもすぐに〝移動隊形〟にも〝魚〟にもなれるということです。〝魚〟組が〝移動しながら縦〟であの配置につくのには、元四班長同様、俺も反対ですが、それ以外の場面では、〝移動しながら横縦〟ができたほうが有利です。一昨日の延長戦でしみじみそう思いました」
ロノウェ
「何だ、かっこいいからじゃねえのか」
レラージュ
「俺はそんなの追求してませんから」
ロノウェ
「だったら、十班のあの映像だって別にいいじゃねえか。一応撮れてはいたんだし」
レラージュ
「撮るだけなら防犯カメラだってできます。記録映像としてなっていません」
ロノウェ
「だからって、何でおまえもフィリップス副長も八班なのか、いまだによくわからねえ……」
レラージュ
「八班を選ばなかった班長たちには、わかっていただかなくて結構です」
ロノウェ
「悪かったな。……しかし、改めて考えてみると、八班長ってのは不思議な男だよな。次の出撃じゃ三班と同じ〝留守番〟だってのに、あいつの言うことにはエリゴールも一班も耳を貸す。〝魚〟を〝横泳ぎ〟させるなんて、あのサンドイッチ作戦に匹敵する馬鹿作戦だと思うけどな」
レラージュ
「サンドイッチ作戦ですか……まあ、結果的に馬鹿作戦になってしまいましたが、〝今日だけ三班長〟に〝壁〟を〝側面撃ち〟されてなければ、配置の仕方としてはかなり有効だったと思いますよ」
ロノウェ
「配置?」
レラージュ
「たとえばあのとき、うちが六班横一列に並んで〝壁〟の右側に迂回したとします。このとき、〝壁〟にいちばん近い班はたぶん全滅か全滅に近い状態になるでしょう。〝レフト〟は〝壁〟を分解して残りの五班を〝背面撃ち〟していけば、わりと短時間で効率よくうちを〝全艦殲滅〟できたのではないでしょうか」
ロノウェ
「何ておっかねえことを考えやがる……でも、それなら〝壁〟一枚でもいいんじゃねえのか?」
レラージュ
「それだと、〝レフト〟のほうがうちにサンドイッチされてしまいます。うちは隊を二つに分けて、手前から順に〝全艦殲滅〟していけばいいんですから」
ロノウェ
「じゃあ、どうしても〝壁〟は二枚必要だったのか。でも、それだって、うちが全部〝半身〟になれば、向こうを全部サンドイッチできたんじゃねえのか?」
レラージュ
「〝ロールケーキ〟を〝半身〟でサンドイッチですか。班長も面白いこと考えますね。逆に〝ロールケーキ〟に返り討ちにあいそうな気もしますけど」
ロノウェ
「……ほんとに、馬鹿作戦のようで馬鹿作戦じゃなかったんだな」
レラージュ
「おまけに、この作戦を遂行するには、全班〝魚〟並みの速さで〝縦走り〟ができることが絶対条件です。三班と四班がいるこちらでは、決して真似できない作戦です」
ロノウェ
「でも、八班長は、あくまで〝壁〟で〝魚〟をサンドイッチしつづけるつもりだったんだよな?」
レラージュ
「……本気だったんでしょうか」
ロノウェ
「へ?」
レラージュ
「実戦ではまた別でしょうが、フィリップス副長は奇抜な作戦が大好きなようです。八班長はフィリップス副長のウケを狙ってサンドイッチ作戦を提案したんじゃないでしょうか」
ロノウェ
「え! ウケ狙い!?」
レラージュ
「実際、作戦としては失敗しても、フィリップス副長は今でも捨てがたいと言うほどサンドイッチ作戦を気に入ってるんでしょう? 八班長としては大成功なんじゃないですか」
ロノウェ
「ウケ狙い……じゃあ、今回の〝横泳ぎ〟も……?」
レラージュ
「今回は元四班長が同席してましたから、サンドイッチ作戦よりは真剣に考えたんじゃないでしょうか。でも、今回も難易度高いですよ。うちのチームじゃ絶対にできません……」
ロノウェ
「……〝レフト〟がうらやましいのか」
レラージュ
「十班の代わりに向こうに行きたいです」
ロノウェ
「おまえがあっちに行きてえのか」
レラージュ
「あっちのほうがいろんなことがやれそうです。うちはまだ〝縦走り〟もしたことがありません」
ロノウェ
「そういやそうだな。……もしかして、うちだけか?」
レラージュ
「たぶんそうです。後半では十二班に〝背面撃ち〟されてそのまま退場、延長戦では〝護衛隊〟をしたので」
ロノウェ
「……今やるか?」
レラージュ
「必要もないのにやれません」
ロノウェ
「……たぶん、そのうちやれるチャンスが来る」
レラージュ
「そのときには〝炙り撃ち〟もできるでしょうか……」
ロノウェ
「おまえ……〝砲撃隊〟に染まりはじめてる……?」
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