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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
288【挨拶回りの前後編40】六班の場合(二巡目)
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【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「うちも含めて、ここまではどの班も二巡目のほうがタイムいいな」
ハワード
「つまり、今のところ順位の変動はないということか」
フィリップス
「でも、次は一巡目で失格になった六班だ。万が一、二巡目でも失格になったら、記録なしで終わってしまう!」
ハワード
「記録なしは、四班よりも下になるのか?」
フィリップス
「そりゃ、たとえどんなに悪いタイムでも、タイムがないのよりはましだろ」
ハワード
「そのとおりだが、言い方がひどいな」
フィリップス
「しかし、六班が〝留守番〟は正直言って痛い! 今度はきっちり三秒静止してくれ、六班!」
ハワード
「逆に言うと、六班の不安要素はそこだけなんだな」
フィリップス
「ああ。悔しいがそこだけだ。この際、うちのタイムを越えてもいいから、〝留守番〟にはならないでくれ!」
ハワード
「フィリップス……大人になったな……」
フィリップス
「だって、四班が〝留守番〟にならなかったら、うちの隊が困るだろ」
ハワード
「大人って……!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
パラディン
『それでは、六班の二巡目の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
八班長・ブロック
「さすが六班! 一巡目以上に飛ばしてきた!」
副長・ウィルスン
「メンタルは十一班並みに強そうだ!」
ブロック
「三秒間静止……たぶんクリア?」
ウィルスン
「ここでちょっと時間ロスしちまったな。最終的に五分切れるかどうか!」
ブロック
「ゴール! ……ふう。一班と六班は見ているだけでハラハラするな」
ウィルスン
「そうだな。十一班にもハラハラするけど、あの班の場合は班員のメンタルが心配でハラハラしてるからな」
パラディン
『六班、お疲れ様! 先に言っておくけど、物言いはつかなかったよ! 二巡目のタイムは……四分五十九秒〇八! 一班の二巡目のタイムより〇・〇二秒遅かったけど、一班の最終タイムは五分十一秒〇四だから、君たちが暫定二位だ! 十一班の二巡目のタイムしだいで一位になる! 結果論だけど、一巡目で物言いがついてよかったね!』
ブロック
「……ルール上、そうなるとわかっていても、どうしても納得がいかない」
ウィルスン
「まあ、二巡目のタイムだけ見れば、超僅差でも一班のほうが上だからな。それと、大佐も言ってたけど、失格でタイムなしになったほうが有利になるってのもな。たとえば、四班が同じミスしてたら、あの一巡目のタイムもチャラになったってことだもんな」
ブロック
「四班はたぶん、二巡目のタイムでも最下位だ」
ウィルスン
「あくまで一例として言っただけだ。それに……」
ブロック
「それに?」
ウィルスン
「六班は悔しいと思ってるんじゃねえかな。二巡目のタイムで一班を抜けなくて」
ブロック
「……一巡目で失格になっていなければ、六班はたぶん二位だったぞ」
ウィルスン
「でも、実際には失格になっただろ。とにかくまあ、六班がまた失格にならなくてよかったよ。うちの隊的に」
ブロック
「……納得が……」
ウィルスン
「もう納得しなくていいから黙ってろ」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「今度は失格にはならなかったが……一班より遅いタイムで一班より上というのは納得がいかない……!」
副長
「納得いかなくても、そういうルールなんだからしょうがないだろ。一巡目のタイムだって、失格にならなけりゃ、一班を大幅に越えてただろうが」
ラムレイ
「しかし、一巡目は失格だった! あのタイムは無効だ!」
副長
「班長。俺たちより悔しい思いをしてるのは一班だ。一班はちゃんと三秒ルール守ったのに、暫定三位になっちまったんだぞ」
ラムレイ
「……確かにそうだな。宿命のライバル一班! すまなかった! もう二度と三秒ルールは破らない!」
クルーA
「いや、それ以前にこの訓練、もう二度としないと思うんですけど……」
副長
「言わせとけ、言わせとけ。それに、また同じような訓練をする可能性は十二分にある」
クルーA
「また〝留守番〟決定戦ですか?」
副長
「うちは十二班あるからな……やらないわけにはいかないだろ……」
クルーB
「出撃しなくて済むのに、どこも〝留守番〟になりたがらないのが、不思議と言えば不思議」
副長
「こうやって、目に見える形で順位づけされるからだろ。〝留守番〟すなわち〝落第生〟」
クルーたち
「あー……」
フィリップス
「うちも含めて、ここまではどの班も二巡目のほうがタイムいいな」
ハワード
「つまり、今のところ順位の変動はないということか」
フィリップス
「でも、次は一巡目で失格になった六班だ。万が一、二巡目でも失格になったら、記録なしで終わってしまう!」
ハワード
「記録なしは、四班よりも下になるのか?」
フィリップス
「そりゃ、たとえどんなに悪いタイムでも、タイムがないのよりはましだろ」
ハワード
「そのとおりだが、言い方がひどいな」
フィリップス
「しかし、六班が〝留守番〟は正直言って痛い! 今度はきっちり三秒静止してくれ、六班!」
ハワード
「逆に言うと、六班の不安要素はそこだけなんだな」
フィリップス
「ああ。悔しいがそこだけだ。この際、うちのタイムを越えてもいいから、〝留守番〟にはならないでくれ!」
ハワード
「フィリップス……大人になったな……」
フィリップス
「だって、四班が〝留守番〟にならなかったら、うちの隊が困るだろ」
ハワード
「大人って……!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
パラディン
『それでは、六班の二巡目の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
八班長・ブロック
「さすが六班! 一巡目以上に飛ばしてきた!」
副長・ウィルスン
「メンタルは十一班並みに強そうだ!」
ブロック
「三秒間静止……たぶんクリア?」
ウィルスン
「ここでちょっと時間ロスしちまったな。最終的に五分切れるかどうか!」
ブロック
「ゴール! ……ふう。一班と六班は見ているだけでハラハラするな」
ウィルスン
「そうだな。十一班にもハラハラするけど、あの班の場合は班員のメンタルが心配でハラハラしてるからな」
パラディン
『六班、お疲れ様! 先に言っておくけど、物言いはつかなかったよ! 二巡目のタイムは……四分五十九秒〇八! 一班の二巡目のタイムより〇・〇二秒遅かったけど、一班の最終タイムは五分十一秒〇四だから、君たちが暫定二位だ! 十一班の二巡目のタイムしだいで一位になる! 結果論だけど、一巡目で物言いがついてよかったね!』
ブロック
「……ルール上、そうなるとわかっていても、どうしても納得がいかない」
ウィルスン
「まあ、二巡目のタイムだけ見れば、超僅差でも一班のほうが上だからな。それと、大佐も言ってたけど、失格でタイムなしになったほうが有利になるってのもな。たとえば、四班が同じミスしてたら、あの一巡目のタイムもチャラになったってことだもんな」
ブロック
「四班はたぶん、二巡目のタイムでも最下位だ」
ウィルスン
「あくまで一例として言っただけだ。それに……」
ブロック
「それに?」
ウィルスン
「六班は悔しいと思ってるんじゃねえかな。二巡目のタイムで一班を抜けなくて」
ブロック
「……一巡目で失格になっていなければ、六班はたぶん二位だったぞ」
ウィルスン
「でも、実際には失格になっただろ。とにかくまあ、六班がまた失格にならなくてよかったよ。うちの隊的に」
ブロック
「……納得が……」
ウィルスン
「もう納得しなくていいから黙ってろ」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「今度は失格にはならなかったが……一班より遅いタイムで一班より上というのは納得がいかない……!」
副長
「納得いかなくても、そういうルールなんだからしょうがないだろ。一巡目のタイムだって、失格にならなけりゃ、一班を大幅に越えてただろうが」
ラムレイ
「しかし、一巡目は失格だった! あのタイムは無効だ!」
副長
「班長。俺たちより悔しい思いをしてるのは一班だ。一班はちゃんと三秒ルール守ったのに、暫定三位になっちまったんだぞ」
ラムレイ
「……確かにそうだな。宿命のライバル一班! すまなかった! もう二度と三秒ルールは破らない!」
クルーA
「いや、それ以前にこの訓練、もう二度としないと思うんですけど……」
副長
「言わせとけ、言わせとけ。それに、また同じような訓練をする可能性は十二分にある」
クルーA
「また〝留守番〟決定戦ですか?」
副長
「うちは十二班あるからな……やらないわけにはいかないだろ……」
クルーB
「出撃しなくて済むのに、どこも〝留守番〟になりたがらないのが、不思議と言えば不思議」
副長
「こうやって、目に見える形で順位づけされるからだろ。〝留守番〟すなわち〝落第生〟」
クルーたち
「あー……」
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