寂しいからそばにいて(仮)【『無冠の皇帝』スピンオフ】

有喜多亜里

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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

290【挨拶回りの前後編42】八班の場合(二巡目)

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【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

八班長・ブロック
「五班の二巡目のタイムは必ず越える! だが、ここまで来たら三班の一巡目のタイムも越えたい! 順位的にはもう越えられないが、俺たちの未来のために!」

クルーたち
「了解!」

副長・ウィルスン
「三班を目標にする日が来るとは思わなかったな……」

ブロック
「そうだな。油断してたら、うちも四班みたいになるぞ」

ウィルスン
「……四班、いい反面教師になってるな」

ブロック
「あるいは見せしめ」

 ***

【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】

フィリップス
「あとは〝無旋回〟! 〝留守番〟だけは絶対回避してくれ!」

ハワード
「……今ふと思ったが、〝無旋回〟のタイムなら、二巡目失格になったほうが確実に〝留守番〟回避できないか?」

フィリップス
「おとっつぁん……! なんて悪なことを……!」

ハワード
「いや、おまえのほうが極悪だろ。……十二班限定で」

パラディン
『それでは、八班の二巡目の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』

フィリップス
「おお! 〝無旋回〟! 一巡目より気合い入ってる!」

ハワード
「今のところ、一巡目より少しいいタイムでやりすごそうとした班はいないな」

フィリップス
「そんなことして、うっかり四班より下になったら困るからだろ」

ハワード
「あれは……かなりうっかりしても出せないタイムだと思うが……」

フィリップス
「六班の失格みたいに、人生、何があるかわからないぞ」

ハワード
「そうだな……四班も、あのときうっかり〝無旋回〟を見逃さなければ……」

フィリップス
「〝無旋回〟、ゴール! ……一巡目よりは速かったと思うが、物言いと言う名の落とし穴があるからな……」

ハワード
「あれに落ちたのは、今のところ、六班だけだな」

パラディン
『八班、お疲れ様! 二巡目のタイムは……五分十二秒五三! でも、最終タイムは一巡目の五分十五秒七三! 三班のすぐ下だよ!』

フィリップス
「三班の最終タイムは五分十二秒五一。……順位は変わらないけど、何かなあ……」

ハワード
「今のは公正に計測したのか、物言いをつけたくなるな」

 ***

【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

八班長・ブロック
「三班は越えられなかった……!」

副長・ウィルスン
「まあ、五班の二巡目のタイムは越えられたから、それでよしとしようぜ」

オペレータ
「あの……うちで計測したタイムは五分十二秒四九……」

副長
「言うな。あくまで〈オートクレール〉が計測したタイムが公式なんだ」

オペレータ
「順位は変わらないですけど、モヤモヤします……」

ブロック
「越えられない、大佐の壁」
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