349 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【06】の裏)
004【炎の七日間編04】0日目:ほぼほぼ本音
しおりを挟む
【パラディン大佐隊・第十一班第一号待機室】
事前にエリゴールが連絡を入れていたため、待機室で待っていたロノウェとレラージュ。
エリゴールが一班に異動するまで使っていたテーブルで、レラージュが淹れたコーヒーを飲んでいる。
なお、宿直の班員たちはいつものように、部屋の隅に退避している。
ロノウェ
「やっぱり異動か?」
エリゴール
「ドレイク大佐にはそう〝予言〟されたがな。とりあえずは七日間、様子を見てみることになった」
レラージュ
「様子……ですか」
エリゴール
「まだ奴らが何を考えてるのかわからねえ。〝砲撃隊〟なら〝第二分隊〟にされてたからわかったが、〝第一分隊〟はどんな扱いされてたんだか」
ロノウェ
「たぶん、よくはなかったんじゃねえか? でなきゃ、あそこまでグダグダにはならねえだろ」
エリゴール
「ドレイク大佐は〝部下に罪はない〟って言ってたがな。俺はアルスター大佐隊に対してはとてもそうは思えねえ。うちの可愛い変態どもを苦しめた報いを一度は受けさせてやりてえと思っちまう」
ロノウェ
「うちの可愛い変態ども……か」
エリゴール
「可愛いだろ? 自分の分の徳用チョコ、喜んでレラージュに回すような奴らだぞ?」
ロノウェ
「俺には〝可愛い〟とまでは思えねえが、まあ、もう〝身内〟だとは思ってるよ。アルスター大佐隊に『連合』押しやってやれなかったのが、本当に残念だった」
エリゴール
「そうだな。俺らよりもあいつらのほうがよっぽど大人だったな」
ロノウェ
「……何とか異動せずに済めばいいな」
エリゴール
「俺もそう思ってる。今のところ確定してるのは、次の出撃では俺らはまた後衛に戻るってことだけだ」
ロノウェ
「戻るのか?」
エリゴール
「あんなにグダグダじゃ、奴らに後衛は任せらんねえだろ。また無人護衛艦群と入れ替えられるぞ」
ロノウェ
「確かにな。次までに後衛の仕事仕込むのは、いくら何でも無理だよな」
エリゴール
「ゆくゆくは奴らにも後衛やってもらおうと思ってるが、その前に奴らの中から隊を仕切れる人間を探し出さなきゃならねえ」
ロノウェ
「一班長でいいんじゃねえのか?」
エリゴール
「マクスウェル大佐隊では〝七班長〟だったぜ?」
ロノウェ
「ああ、そうだった。うっかり忘れてた」
エリゴール
「アルスター大佐隊にもああいうのが必ずいるはずだ。そいつにあっちは全面的に仕切らせちまったほうがうまく回る。それは右翼で証明済みだ。最初からそのつもりでああしたんだとしたら、ダーナ大佐はやっぱり賢かったな。ヴァラクに選ばれただけのことはある」
ロノウェ・レラージュ
「…………」
エリゴール
「今した話はザボエスにはしてもいいししなくてもいい。おまえの判断に任せるよ、元上司」
ロノウェ
「〝元上司〟だから、こっちに来たのか?」
エリゴール
「いや、一班からだとこっちのほうが近いから」
ロノウェ
「そこは嘘でも『そうだ』って言っとけよ」
エリゴール
「……俺も異動したくはねえんだよ。でも、ドレイク大佐の〝予言〟は当たりそうな気がする。コンプリートも達成しちまうかもな」
レラージュ
「コンプリート?」
エリゴール
「いや、何でもない」
エリゴール、椅子から立ち上がる。
エリゴール
「じゃあな、元上司。あとは頼む」
ロノウェ
「何をだよ。俺じゃ無理だから、七日間で〝七班長〟見つけて戻ってこい」
レラージュ
「……本当に〝七班長〟がいたら元四班長は戻ってこないのでは?」
ロノウェ
「さらっと不吉なことを言うんじゃねえ」
事前にエリゴールが連絡を入れていたため、待機室で待っていたロノウェとレラージュ。
エリゴールが一班に異動するまで使っていたテーブルで、レラージュが淹れたコーヒーを飲んでいる。
なお、宿直の班員たちはいつものように、部屋の隅に退避している。
ロノウェ
「やっぱり異動か?」
エリゴール
「ドレイク大佐にはそう〝予言〟されたがな。とりあえずは七日間、様子を見てみることになった」
レラージュ
「様子……ですか」
エリゴール
「まだ奴らが何を考えてるのかわからねえ。〝砲撃隊〟なら〝第二分隊〟にされてたからわかったが、〝第一分隊〟はどんな扱いされてたんだか」
ロノウェ
「たぶん、よくはなかったんじゃねえか? でなきゃ、あそこまでグダグダにはならねえだろ」
エリゴール
「ドレイク大佐は〝部下に罪はない〟って言ってたがな。俺はアルスター大佐隊に対してはとてもそうは思えねえ。うちの可愛い変態どもを苦しめた報いを一度は受けさせてやりてえと思っちまう」
ロノウェ
「うちの可愛い変態ども……か」
エリゴール
「可愛いだろ? 自分の分の徳用チョコ、喜んでレラージュに回すような奴らだぞ?」
ロノウェ
「俺には〝可愛い〟とまでは思えねえが、まあ、もう〝身内〟だとは思ってるよ。アルスター大佐隊に『連合』押しやってやれなかったのが、本当に残念だった」
エリゴール
「そうだな。俺らよりもあいつらのほうがよっぽど大人だったな」
ロノウェ
「……何とか異動せずに済めばいいな」
エリゴール
「俺もそう思ってる。今のところ確定してるのは、次の出撃では俺らはまた後衛に戻るってことだけだ」
ロノウェ
「戻るのか?」
エリゴール
「あんなにグダグダじゃ、奴らに後衛は任せらんねえだろ。また無人護衛艦群と入れ替えられるぞ」
ロノウェ
「確かにな。次までに後衛の仕事仕込むのは、いくら何でも無理だよな」
エリゴール
「ゆくゆくは奴らにも後衛やってもらおうと思ってるが、その前に奴らの中から隊を仕切れる人間を探し出さなきゃならねえ」
ロノウェ
「一班長でいいんじゃねえのか?」
エリゴール
「マクスウェル大佐隊では〝七班長〟だったぜ?」
ロノウェ
「ああ、そうだった。うっかり忘れてた」
エリゴール
「アルスター大佐隊にもああいうのが必ずいるはずだ。そいつにあっちは全面的に仕切らせちまったほうがうまく回る。それは右翼で証明済みだ。最初からそのつもりでああしたんだとしたら、ダーナ大佐はやっぱり賢かったな。ヴァラクに選ばれただけのことはある」
ロノウェ・レラージュ
「…………」
エリゴール
「今した話はザボエスにはしてもいいししなくてもいい。おまえの判断に任せるよ、元上司」
ロノウェ
「〝元上司〟だから、こっちに来たのか?」
エリゴール
「いや、一班からだとこっちのほうが近いから」
ロノウェ
「そこは嘘でも『そうだ』って言っとけよ」
エリゴール
「……俺も異動したくはねえんだよ。でも、ドレイク大佐の〝予言〟は当たりそうな気がする。コンプリートも達成しちまうかもな」
レラージュ
「コンプリート?」
エリゴール
「いや、何でもない」
エリゴール、椅子から立ち上がる。
エリゴール
「じゃあな、元上司。あとは頼む」
ロノウェ
「何をだよ。俺じゃ無理だから、七日間で〝七班長〟見つけて戻ってこい」
レラージュ
「……本当に〝七班長〟がいたら元四班長は戻ってこないのでは?」
ロノウェ
「さらっと不吉なことを言うんじゃねえ」
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(17件)
あなたにおすすめの小説
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
悲恋の騎士と姫が転生したら男子高校生だったんだが、姫は俺を落とす気満々だ
つぐみもり
BL
《第一部 翠河の国の姫は押しが強い》
かつて俺は、滅びゆく王国で姫君に忠誠を誓い、命を落とした――
……はずだったのに。
転生したら、なんで俺が男子高校生やってんだ!?
しかも、クラスの陽キャトップ・周藤智哉(すどうともや)は、どう見ても前世の姫君その人。
顔も声も、距離感バグってる性格もそのまま。
今度は身分差も掟もないからって、攻略する気満々で迫ってくるのやめてくれ!
平穏な現代ライフを送りたい陰キャ男子(元騎士)と、全力で落としにかかる陽キャ男子(元姫)の、逆異世界転生BLギャグコメディ!
「見つけたぞ、私の騎士。今度こそ、お前を手に入れる」
「イイエナンノコトカワカリマセン」
忠義も身分も性別も全部飛び越えて、今日も逃げる俺と追いかける姫(男子高校生)
《第二部 熱砂の国からの闖入者》
郁朗と智哉は、前世の想いを飛び越え、ついに結ばれた。
そして迎える高校二年生、健全な男子高校生同士として、健全な交際を続けるはずだったが——
「見つけたぞ姫! 今度こそお前を手に入れる!」
「もしかして、あいつは!?」
「……誰だっけ?」
熱砂の風と共に転校してきた、前世関係者。
千隼と翠瑶姫の過去の因縁が、また一つ紐解かれる。
※残酷描写あり
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ひみつのモデルくん
おにぎり
BL
有名モデルであることを隠して、平凡に目立たず学校生活を送りたい男の子のお話。
高校一年生、この春からお金持ち高校、白玖龍学園に奨学生として入学することになった雨貝 翠。そんな彼にはある秘密があった。彼の正体は、今をときめく有名モデルの『シェル』。なんとか秘密がバレないように、黒髪ウィッグとカラコン、マスクで奮闘するが、学園にはくせもの揃いで⁉︎
主人公総受け、総愛され予定です。
思いつきで始めた物語なので展開も一切決まっておりません。感想でお好きなキャラを書いてくれたらそことの絡みが増えるかも…?作者は執筆初心者です。
後から編集することがあるかと思います。ご承知おきください。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ご感想ありがとうございます!
(実はまだ元アルスター大佐隊の班長たちの設定がほぼ白紙……)
本編と同時に更新! やっぱりそうなるのね〜。と思いました。
ご感想ありがとうございます!
やっぱりそうなりました!
(……異動の件でいいのかな)
裏完結お疲れさまです。疲れた身体にとても嬉しい更新です。
ご感想ありがとうございます!
健康第一! ご自愛ください!