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第1章 〜 運命 〜
精霊
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『さて、あの時の文献はこの辺りに……………これか』
手に取った文献に目を通すとそこには彼の神と化物達の戦いの事が記されていた。
『………あの時の戦いに大いに活躍した三人の神…
化物達と契約を結び、邪悪な存在となった神子…
この辺は人間達の文献と同じか』
ペラペラとページを捲り、目星の物がなければ次の文献を手に取り、またページ捲ってを繰り返し、知りたい内容の物を探して行く。
どれだけ時間が経ったのだろうか。
どれも人間達の文献と同じ様な内容ばかりで目星の物が見当たらない。
半ば諦めかけた時、一つの気配を感じ、其方に目を向ける。
そこにはリィオに似た子供がいた。
『……………なんの真似ですか戯神?』
戯神と呼ばれたその子供は悪戯っぽい笑みを浮べ言う。
『なーに、貴様が余りにも間抜けづらをしていたのでな、ちーっとばかしおちょくってやろうかと思っての…』
くくくっと笑いながらも悪びれも無く言う戯神。
見た目に反し古風な話し方をしているが
、爆猿神と同じくらいの力がある神である。
しかし名前の通り悪戯好きで、色々な神に迷惑をかける為、大半の者達から煙たがれている。
それは龍鬼も同じで、あまり関わりたくない存在だった。
『ちっ………その顔は…面白くないのぉ………』
龍鬼の顔を見るや否や、そう言って戯神はその場から消えた。
『…………(全皇神は何故あの神を放置している?
何かお考えがるのかも知れないが、それでもあれは…)』
などと昔から思っていた事を再度考えていた時だった。
奥の方から物音がし向かう。
そこには他の物と違い厳重に封印がされている紙の束があった。
『これは………?
報告書の様にも見えるが………だが何故こんな厳重に封印が?
それに何故こんな所に?』
怪訝に思いながらも、駄目だと解りつつそれに手をかけ封を解く。
そして慎重にページを捲り読んでいく。
それにはどの文献でも書かれていない内容と真相が書かれていた。
だがまず初めに目に付いた内容の一つに自分達の生い立ちのことが書かれており
それを読む。
“化物達との闘いの最中、禁忌の力を使用し戦闘不能に。
消滅間際 鬼神はほんの僅か残っている力を共に闘った二人の神に分け与える。
力を受け継ぎし二人の神はのお陰か、傷が癒え、鬼神が使っていた力の一部が使用可能に。
しかし当の本人達の力は弱っており、数年後二人の神も消滅。
消滅する間際、無意識にその二人の力が新たな神を作り出す”
『フッ…なるほど。
それが他の神が俺達を卦嫌いする理由はこれか…』
自称気味に笑い、それと同時に他の神に対して少し嫌悪した。
だが今更それが何になるのだと思い、本の内容の続きに目を通す。
“……彼の人間の魂の一部と力の一部が孤立し別の器へ。
その魂のを持った器を捜索するも未だ不明のまま”
『………最近までの事も書かれている?
と言う事は…』
『それは私が書いている物にございます』
『!!』
突然話しかけられ驚愕しバッと後ろを振り返る。
そこには長く立派な真っ白い髭と髪を生やした老人の姿をした者が立っていた。
『………何者だ…?(全く気配がしなかった……それに今まで会った事も見た事も無いが……)』
警戒をしつつ質問をする。
此処天神界にいるのだ、神の1人か神の使いだろうとは予測はしているが、龍鬼達が誕生してから見た事が無い者である為、不用意に信用が出来ないでいた。
そんな龍鬼の心境を察したその老人はふわりと微笑むと質問に答えた。
『私は………………そうですね、この世界の事を記す為に生まれた、その本に宿る精霊………の様な物ですかね』
何かを含む様な感じで答え、他の書物を見渡す。
『此処の書物は綺麗に整理整頓されていて気持ちがいい…
それに汚れが付かない様に毎日誰かが清掃をして下さる』
まるで自分にされている出来事の様に話す自称本の精霊。
そんな精霊に不信感を#抱__いだ_#きつつも龍鬼は更に質問する。
『……全皇神はお前の存在を知っているのか?
でなければ此処に滞在出来無い筈…………』
すると精霊は何かを含む笑みを浮かべ『それは御想像にお任せ致しますよ』と言うと姿を消した。
精霊が消えたその場所には不思議な力が残っており、龍鬼は警戒しつつそれに手を翳す。
するとその力は精霊とは別の誰かの力と記憶の一部の様で、翳した手から龍鬼の中に入りその記憶を見せる。
『………っ…こ…………れは…』
勝手に頭の中に流れるその誰かの記憶を見た龍鬼は苦渋の表情を浮かべその場に崩折れた。
手に取った文献に目を通すとそこには彼の神と化物達の戦いの事が記されていた。
『………あの時の戦いに大いに活躍した三人の神…
化物達と契約を結び、邪悪な存在となった神子…
この辺は人間達の文献と同じか』
ペラペラとページを捲り、目星の物がなければ次の文献を手に取り、またページ捲ってを繰り返し、知りたい内容の物を探して行く。
どれだけ時間が経ったのだろうか。
どれも人間達の文献と同じ様な内容ばかりで目星の物が見当たらない。
半ば諦めかけた時、一つの気配を感じ、其方に目を向ける。
そこにはリィオに似た子供がいた。
『……………なんの真似ですか戯神?』
戯神と呼ばれたその子供は悪戯っぽい笑みを浮べ言う。
『なーに、貴様が余りにも間抜けづらをしていたのでな、ちーっとばかしおちょくってやろうかと思っての…』
くくくっと笑いながらも悪びれも無く言う戯神。
見た目に反し古風な話し方をしているが
、爆猿神と同じくらいの力がある神である。
しかし名前の通り悪戯好きで、色々な神に迷惑をかける為、大半の者達から煙たがれている。
それは龍鬼も同じで、あまり関わりたくない存在だった。
『ちっ………その顔は…面白くないのぉ………』
龍鬼の顔を見るや否や、そう言って戯神はその場から消えた。
『…………(全皇神は何故あの神を放置している?
何かお考えがるのかも知れないが、それでもあれは…)』
などと昔から思っていた事を再度考えていた時だった。
奥の方から物音がし向かう。
そこには他の物と違い厳重に封印がされている紙の束があった。
『これは………?
報告書の様にも見えるが………だが何故こんな厳重に封印が?
それに何故こんな所に?』
怪訝に思いながらも、駄目だと解りつつそれに手をかけ封を解く。
そして慎重にページを捲り読んでいく。
それにはどの文献でも書かれていない内容と真相が書かれていた。
だがまず初めに目に付いた内容の一つに自分達の生い立ちのことが書かれており
それを読む。
“化物達との闘いの最中、禁忌の力を使用し戦闘不能に。
消滅間際 鬼神はほんの僅か残っている力を共に闘った二人の神に分け与える。
力を受け継ぎし二人の神はのお陰か、傷が癒え、鬼神が使っていた力の一部が使用可能に。
しかし当の本人達の力は弱っており、数年後二人の神も消滅。
消滅する間際、無意識にその二人の力が新たな神を作り出す”
『フッ…なるほど。
それが他の神が俺達を卦嫌いする理由はこれか…』
自称気味に笑い、それと同時に他の神に対して少し嫌悪した。
だが今更それが何になるのだと思い、本の内容の続きに目を通す。
“……彼の人間の魂の一部と力の一部が孤立し別の器へ。
その魂のを持った器を捜索するも未だ不明のまま”
『………最近までの事も書かれている?
と言う事は…』
『それは私が書いている物にございます』
『!!』
突然話しかけられ驚愕しバッと後ろを振り返る。
そこには長く立派な真っ白い髭と髪を生やした老人の姿をした者が立っていた。
『………何者だ…?(全く気配がしなかった……それに今まで会った事も見た事も無いが……)』
警戒をしつつ質問をする。
此処天神界にいるのだ、神の1人か神の使いだろうとは予測はしているが、龍鬼達が誕生してから見た事が無い者である為、不用意に信用が出来ないでいた。
そんな龍鬼の心境を察したその老人はふわりと微笑むと質問に答えた。
『私は………………そうですね、この世界の事を記す為に生まれた、その本に宿る精霊………の様な物ですかね』
何かを含む様な感じで答え、他の書物を見渡す。
『此処の書物は綺麗に整理整頓されていて気持ちがいい…
それに汚れが付かない様に毎日誰かが清掃をして下さる』
まるで自分にされている出来事の様に話す自称本の精霊。
そんな精霊に不信感を#抱__いだ_#きつつも龍鬼は更に質問する。
『……全皇神はお前の存在を知っているのか?
でなければ此処に滞在出来無い筈…………』
すると精霊は何かを含む笑みを浮かべ『それは御想像にお任せ致しますよ』と言うと姿を消した。
精霊が消えたその場所には不思議な力が残っており、龍鬼は警戒しつつそれに手を翳す。
するとその力は精霊とは別の誰かの力と記憶の一部の様で、翳した手から龍鬼の中に入りその記憶を見せる。
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