悪役令嬢のレベル100の奴隷に転生した。

魔族退治

魔族退治をする事になったアッシュとルナは辺境の館へとゆく。

「全く、どうして私達がこんな目に……」

「仕方ありませんよ。村の人達は大変お困りのようですし……」

「そんな事どうだっていいわ！」

「？お嬢様は村人達の為にこの依頼をうけられたのでは？」

「ち、違うわよ！金塊！金塊が欲しいだけよ！」

お嬢様は慌ててそう仰ったが、本当は村人達の為に受けたに違いない。この慌てぶりはそうだろう。

「……確かに放っておけないけど、金塊の為よ！」

「金塊なんて何に使うのですか？」

「何事も予算がなければ話しは進みません。まずは金塊を手にいれましょう！」

「はい。」

話している間に館の傍まで来た。魔族達が蔓延っている。


「どうすれば……」

「変身魔法で魔族に変身しましょう！」

「流石はお嬢様！」

「こ、これぐらい誰でも思いつくわよ！」

変身魔法で魔族に変身すると館へと向かう。

「？お前等誰だ？」

「「！」」
アッシュは平静を装う。
「あ、し、新人の魔族です。」

「新人？」

「そ、そうよ！新人よ！」

魔族は不思議そうな顔をするがなんとか通してくれた。館の柱の影に移動すると一息つく。

「はぁ、どうなる事かと……」
「全くだわ……」

2人は早速気づかれしたが進んでゆく。途中で工場についた。

「ここが村人達が働かされている工場ね！」

「はい。そのようですね。」

こっそり覗くと、そこは地獄だった。

「おらっ！さっさと働け！」
「魔族の言う事がきけないのか！！」

バシバシと縄で人を叩く魔族が、人間達を働かせていた。

「酷い……」

「………」

ルナは怒りに打ち震えた。手を強く握りしめる。そして、物陰から飛び出そうとする。

「お嬢様！耐えて！耐えてください！！」

「アッシュ！でもっ！」

「今は耐えて！魔族のボスを倒せばきっと皆無事に帰れますから！」

「………ええ。そうね。分かったわ。」

なんとかルナを止めたアッシュは、ボスの部屋の前までなんとか辿りついた。

「ここね。」

「はい。」

扉を開けようとした時だった。ルナは思いっきり扉を蹴り飛ばす。

「お、お嬢様っ？！」

「たのもう！！」

蹴破った扉が吹き飛んでいた。