悪役令嬢のレベル100の奴隷に転生した。

見捨てられた村

「100、レベ……？」

「100レベ？何言ってるの？」

「お嬢様、俺、レベルカンストしたらしいです。このレベル表示バーに書いてあります。」

「？え？どういうこと？バーなんて見えないけど？」

どうやらルナにはレベル表示のバーが見えて無いらしい。

「どういう事かはわかりません。」

「レベル表示なんて聞いた事ないけど……つまり、ある一定のダメージを受けるとカンストするようになってる？とかかしら？」

「恐らく、そうだと思います。」

2人が顔を見合わせていると辺境の村に住む住人がやってきた。

「お前さんら何もんじゃ？！さっきの見たぞ！」

「え、あ、あれはなんかまぐれっていうか……」

「その力でわしらを救ってはくれないかのぉ？」

「「？」」

★★★★★


辺境の見捨てられた村、アイザック。この村はとある危機に瀕していた。


「と、言うことなんじゃ。魔族を倒してくれんかのぉ？」

そう、ゲームによくありげな話しなのだが、魔族が、村の男達を連れて行って無理やり仕事をさせているらしい。しかも、王都の魔法使いに助けを求めて要請しても見捨てられており、誰も助けぶ船を出してはくれないらしい。

「俺なんかに……」

「そうよ。そもそも、私達には関係ない話だわ！」

ルナはさっきのことでもめげずに通常運転らしい。

「そこをなんとか頼みますわい！もし、我らの村を救ってくださるなら、報酬はたんまりとお約束します！」


「「！！」」

「例えばどんな報酬なの？」

ルナは少し食い気味に話しを聞く。

「そうですなぁ。魔族が持っている金塊の3分の1を……」

「5割よ！それ以外は受け付けないわ！」

お嬢様、ちゃっかりしてる！

アッシュはつくづくお嬢様の強気には関心するなぁと思っていた。

「わかりました！5割！5割でお願いします！」

そうしてアッシュとルナは魔族のアジトの館へと出向く事になってしまった。