悪役令嬢のレベル100の奴隷に転生した。

ゆづき

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君と一緒なら……

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「アッシュー?!」

アッシュの振りかざした剣はルナのロープを切っていた。

「アッシュ?」

「ルナ、君の事は俺が守ってみせるから!」

「ふんっ!カッコつけやがって!奴隷ごときが!!」

「アッシュ!危ない!」

ハンスの魔法で出した火の玉をルナは魔法で出した水で打ち落とす。だが、数が多い上に威力が上がる!

「くっ!」

「ルナ!お前が私に勝てる訳がない。諦めたまえ!」

「いやっ!アッシュは!私が守る!!」

「「?!」」

「アッシュは私の唯一の友達だから!」

「ルナ……」

アッシュは感激した。まさかあのお嬢様から守ると言われるとは思わかったのだ。
「はっ!茶番はそこまでだ!」

ハンスは更に火の玉を増やす。

「くっ!」

ルナはなんとか必死に食らいつく。しかし、徐々に押されてゆく。

「もう……!」

「ルナ!」

「?!」

アッシュも加勢しようとする。

「そうだ!アッシュ!貴方の拳を魔法で強化します!後は、わかるわね?」

「はい!」

アッシュの拳にルナが魔法で水玉をつける。アッシュはその拳で火の玉を撃ち落としてゆく。

「なっ!馬鹿な?!この私が、押されているだと?!」

火の玉は無くなってゆく。ハンスはいつの間にか劣勢になっていた。アッシュが火の玉を撃ち落とすスピードとハンスが火の玉を出すスピードが合わなくなって行く。

「はぁっ!!」

「ひっ?!」

気がつくとハンスの目の前にアッシュの拳があった。ハンスはその場に崩れ落ちる。

「形勢逆転ね。ハンス。」


「くっ!」

ハンスはルナを見上げる。

「わ、分かっているのか?!一国の王子たる私を殺せばお前達の命はないぞ!」

「分かっています。故にアッシュも貴方を殺さなかった。」

「な、なら……」

「でも、ただじゃ逃がさない!」

ハンスは後ずさりしなから逃げようとするが後ろからアッシュが笑顔で拳を構える。

「ひっ!わ、わかった!わかった!お前達を王都に戻してやる!だから、だから許してくれ!!」

「情けないわね。こんな男に惚れていただなんて思いたくないわ!」

「ルナ、どうする?」

「はぁ、仕方ないわね。王都に戻れるなら願ったり叶ったりだわ!その提案を受けましょう!」

「ほ……」

「ただし、破ったらその薄汚い口を引き裂いてあげる!」

「!?」

ハンスは震えていた。こうして、ハンスの暗躍は終わった。そして、王都にルナと帰れる。王都に帰ればより、破滅エンドになる可能性は高くなるだろう。それでも、お互いに守りあえたなら、きっと!

「きっと、大丈夫よね?アッシュ!」

「ああ、ルナ!」

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