ふつうのファンタジー

すのうてぃ

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始まり

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俺の名前はビオ・ニクル

ビオって呼んでくれてもいいし、
ニクルって呼んでくれてもいい。

大体どっちも呼ばれるし、どっちで呼ばれるのも慣れている。

俺は、アルステルリア王国に住む
中流階級の一般兵さ。

最近は、暑くてみんな暑さで悶えている。まだ、夏も始まっていないのに
こんな暑さじゃ先も思いやられる。

「おい、ビオ」
親しげに俺の名前を呼んでくるのは
幼い時からの友であり、駄目な俺に
何かと世話を焼いてくれる親友である。

「なんだ?ウルフ」

「王様が何か、お前を呼んでいたぞ?お前何かやらかしたんじゃねぇのか?」
 
と、言われても、俺に心あたりなどない。
「いや…?」

「まぁ、俺も呼ばれている訳だが」

「お前もか」笑

「とりあえず行ってみよーぜ」

ウルフに誘われるがまま
お城の中に入っていく。

お城の中はひんやりしていて、どこか気持ちいい。

いろいろ記憶を辿っていくが
何も思いだせない。
王様が一体、俺になんのようだ?
ウルフを呼ぶのはまだ分かるが
俺に用等無いはずだ。

「ああ、腹減った」
ウルフは緊張感がない。
が、しかし、こうみえて
騎士団の中でも、かなり優秀で
トップクラスの実力を誇る。

「そうだな」

「王様の話し終わったら
メシでも食いにいこーぜ」

「お、いいね。おっけー」

「じゃ、決まりな」

だが、思いもしなかった。
王様の一言で俺達の
平穏な生活が一変してしまうことを。






続く…。


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