婚約者を奪われた令嬢は、冷酷非道の暴君と呼ばれる大国の皇帝のハーレムに送られる

りりん

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ハーレムでは

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  ガチャリと重い扉の音がして、開いたそこには、サフィーラ皇帝陛下、その人が無表情で立っていた

  サフィーラが入ってくると同時に速やかにミーナが部屋をあとにした
  シャーロットは跪き頭を垂れている
  サフィーラの足音が迷うことなく真っ直ぐにシャーロットの元に近づいてくる
  シャーロットの前で足が止まると、サフィーラの手がシャーロットの顎を掴み、顔を上げさせられた
  驚いたシャーロットの目に、鋭い目をした無表情なサフィーラがうつる

  一言も声を発する事なく、腕を掴まれ引き立たされたシャーロットは、ベッドの上に放り投げられる
  リボンだけで留められた夜着が捲れあがるが、それを恥ずかしがる間もなくサフィーラが覆いかぶさった
  逞しく大柄なサフィーラに組み敷かれてシャーロットは怯えた
  そんな怯えを気にする事なく、欲情の色も見せずにリボンを解くと夜着を剥ぎ取った
  口付けるもなく、優しく身体に触れることもなく、ただ武骨な指をシャーロットの割れ目に押し当てた
  緊張と怯えで固くなり、指を押し当てられた事によってビクリと身体を震わせるばかりで、濡れてもいない
  面倒くさそうに舌打ちすると、ベッドの脇に置かれていたボトルを手に取り、蓋をあけてシャーロットの割れ目にトロリとしたものを垂らした
  
  垂らした液体を手のひらで塗り込めると、ズボンを寛げる
  凶悪な程の猛ったサフィーラのモノを割れ目に押し当てると、シャーロットの顔を見ることなく、グッと一気に奥に押し進めた

  「·····ヒッ·····いいいっ·····ぅっっ·····」

  下半身を引き裂かれる痛みに、シャーロットの口から引き攣った悲鳴が上がり、目の端から涙がつたう
  
  ギチギチと奥まで突き入れたサフィーラが冷めた声で一言

  「痛いと泣くだけか。娼婦にも劣る」

  冷めた興味もなさそうな表情で、ガンガンと奥を突き破るように腰を打ち付ける

  「いっっ、いっ·····うっ·····グッ·····」

  身体の奥に杭を打たれるような、下半身がバラバラになりそうな痛みを、シーツをきつく握り絞めて耐える
  痛みに耐えるシャーロットを気遣う事もなく、ただ腰をシャーロットに打ち付けると欲を吐き出した
  ずるりとシャーロットの中から抜き、剥ぎ取って放り投げていた薄い夜着で血と混ざった白濁を拭い、後はシャーロットの姿を見ることもせずにベッドから降りて背を向けると、そのまま部屋を出ていった

 ズキズキと痛みが続く下半身に、ベッドから起き上がる気力もなく、残されたシャーロットは、目にうつる天井を見上げていた

  シャーロットの初めては、口付けられることもなく、興味もない冷たい表情で、言葉を掛けられることもなく、ただ、痛みだけを与えられて終わった

  ハーレムに来た以上は覚悟もしていた
  愛を求めるつもりもない
 
  初めにキャロラインと違うなと聞かれた時に気づくべきだったと思った
  サフィーラはキャロラインを求めていたのだと
  キャロラインは来ず、代わりに来たシャーロットには用はないのだと
  必要とされる事のない、娼婦にも劣るシャーロットには用はないのだ

  ピシリと何かにヒビが入るような音が、体の中から聞こえたような気がした

  部屋の空気が冷たくなって、シャーロットは痛む下半身を抱え、声を押し殺して泣いた




  部屋を出たサフィーラは、無表情のままハーレムの中央に位置する広い浴場に入った

  サフィーラに取ってはハーレムに送られてくる令嬢達に対する思い入れはない
  代々の皇帝達が作り上げた、このヴァルドーラ帝国と広大な皇城、その中に作られたハーレム
  ヴァルドーラの皇家の血を引く男達は戦闘の中に身を置いてきた
  溢れ出すような闘争心、その闘争心をさらに昂らせる為、時には鎮める為に女を抱いた
  帝国の中でも一際闘争心が高く、性欲も並外れて強いその血は、サフィーラにも色濃く流れている
  ヴァルドーラ帝国の皇帝が好色王と呼ばれている理由がこれであった
  性欲を満たし荒ぶる血を鎮める為のハーレムにおいて、女性同士の争いを好まない
  仲良く馴れ合えとは言わないものの、寵愛を争ったり女性同士で陥れ合う事を厭っている
  そもそも、剣を取り戦闘を好むヴァルドーラは陰湿に陥れるという行為が嫌いなのだ
  先の皇帝の時代はそれが絶えず、娼館や国境を警備する兵士達のもとに下げ渡した
  時には鞭打ちなどの制裁を加える事もあった
  それが、他国から送られてきた高位貴族の令嬢であってもだ
  冷酷非道な好色王だと、他国で呼ばれるようになったのも、それが理由であっただろう

  サフィーラは、広い浴槽の湯に浸かって荒ぶりそうになる衝動を抑えていた
  シャーロットに欲情しなかったわけではない、それはまだ尚凶悪に猛っているサフィーラの自身がその証である
  
  浴室を出たサフィーラは、数ヶ月ぶりに自分の寝室に戻った
  完全に欲を吐き出してもおらずイライラと苛立っていたが、別の部屋に行く気分にもなれなかった

  翌日、サフィーラは侍従長を通して、ミーナと給仕にシャーロットの夕食と入浴の際の湯に媚薬を混ぜるように指示を出した

  ハーレムがあり花街のある帝国では、媚薬や性具などの開発が盛んであった
  その中には効果の強い媚薬もいくつかあり、サフィーラはそれらを使用するように命じた

  その日の夕食のスープには媚薬が入れられていた
  あまり食が進まないシャーロットも、スープだけは飲み干していた
  
  ミーナがシャーロットの様子を伺っていると、夕食後暫くしてソワソワし始めたのがわかった
  普段は真っ白な肌も薄らとピンク色に色づいて、息遣いも荒くなってきていた

  浴槽にたっぷりのお湯が満ちると、いつものオイルに加えて小瓶にいっぱいの媚薬が混ぜられる
  ドレスを脱がされたシャーロットがいつものように湯船に浸かると、メイド達の手によって肌が磨かれていった
  しっとりと浸透されるように肌に擦り込まれていく
  シャーロットはメイドの手が触れる度に体を震わせて戸惑っていた
  息遣いもどんどん荒く乱れていく
  湯船から上がり着せられた薄い夜着の生地が擦れるだけでズキズキと身体が疼き熱い息が漏れる

  サフィーラが部屋に入ってきた時には、支度を整えられたシャーロットは、ベッドの脇で疼く身体を抱えるように蹲り熱い息を乱しながら目を潤ませていた

  カツンカツンと靴音を響かせてシャーロットに近づくと、手前で立ち止まりシャーロットを見下ろした

  「·····はぁっ·····ん·····はぁ·····」

  昨夜は苦痛ばかりで快楽を味わった経験のないであろうシャーロットが、強制的に発情させられ、慣れない快楽に顔を上気させてモジモジと身体を揺らして苦しげな息遣いを漏らしている様を、冷たい表情を崩す事なく一瞥しただけで、どさりと傍らのソファーに座り脚を組む

  「折角そんなに盛っているんだ。俺の目を愉しませるくらいの事をしてみたらどうだ」

  おかしくなりそうな快楽に身体を侵され、性の知識を持たないシャーロットは、ただただ潤んだ目をサフィーラに向けて快楽に身体を震わせる

  「発情した身体を、自分で慰めてみろ」

  「·····なぐ·····さめる·····?·····ぅ·····ん·····」

  「そこで脚を広げて、その股を指で擦り上げてみろ」

  知識を持たぬシャーロットにサフィーラは恥ずかしい行為を強要する
  主の言葉は絶対だと教育されてきたシャーロットは、命じられたままに、床で脚を開く
  
  「·····っぁあ、ん·····んん·····っ·····」

  そろそろと下腹部に指を這わしていくと、指先が花芯を掠め、媚薬によって少しの刺激で敏感に反応する
  
  「もっと強く擦り上げてやれ」

  「ひぁっ·····あっっ·····ぅ、んんっ·····」

  固く冷たい声で指示するサフィーラの言葉通りに指で強く花芯を擦り上げたシャーロットは、ビクビクと身体を震わせて喘いだ
  蜜壷から溢れ出ていた愛液が指にまとわりつきヌルヌルと滑るように花芯を擦り上げる
  媚薬に溶かされた身体は自身の指が与える快感を受け入れ逃がさないようにと次々に快感を送り込むようにその行為を繰り返した

  同時に胸を揉めと命じられれば片方の手で、幼くも豊かな胸を細い指がくい込む程に揉みあげる
  
  サフィーラはシャーロットが絶頂を迎えないようにギリギリのもどかしさを身体に与えるような指示を出していた
  娼婦でも恥ずかしがる行為を、公爵令嬢であるシャーロットにさせているのだ
  
  ヴァルドーラ帝国で開発された媚薬は非常に効果が強く出る、その中でも最も強力な物がシャーロットに使われている
  おそらく狂いそうな快楽に身体も頭も侵されているだろう
  自身の手によって与えられる快感にビクンビクンと身体をくねらせながら潤んだ目からは涙が溢れている

  冷たい表情を保ったままシャーロットを眺めていたサフィーラがシャーロットに寄ると、シャーロットの手をサフィーラの手が押さえつける
  
  蜜壷に指を導くように刺し入れさせると花芯をグリグリと押し潰すように動かしながら、手に強弱をつけて中の指が動くように押さえつける

  「んんっ·····や·····ああっ·····んっ·····」

  絶え間なくシャーロットの口から喘ぎ声が上がる
  サフィーラの手にも蜜壷から溢れた愛液がまとわりつく程責め立てると、シャーロットの身体が痙攣するように震えはじめた
  ベッドに引き摺り上げると、シャーロットの両膝の裏に手を回し大きく脚を開かせた

  サフィーラも夜着を脱ぎ去ると凶悪な大きさの猛ったモノをシャーロットの蜜壷に押し当てた
  先端でグリグリと擦りながら、焦らされ快楽に朦朧としたシャーロットを見下ろして、強請る言葉を強要する

  「サフィーラ·····こう、てい·····へいかっ·····の·····お慈悲·····をくださ·····い·····ませ」

  嘲笑を浮かべると、ぐっと一気に奥まで突き入れた

  「·····んっあああ·····」 

  シャーロットの未開発で狭い蜜壷は、サフィーラの凶悪な猛りをきつく締め付けながらも、奥まで受け入れた
  サフィーラの凶悪な先端が子宮を押し上げるようにグリグリと突くと、ビクンと背中を弓なりにしならせて

  「ヒッ·····あああっ、っああ·····」

  甲高い嬌声を上げてビクビクと小刻みに痙攣した

  「·····ッハ、イッたか」

  モノを締め付けるように蜜壷の中も痙攣している
  それを気遣う事なく、サフィーラは腰を動かしはじめた、ただ、欲を吐き出す為に乱暴にシャーロットに打ち付けるだけの行為

  「っああ·····やっ、あああ·····あああっ·····」

  達したばかりの身体に尚も与えられる行為に頭の中が真っ白になる
  媚薬の影響も手伝い狂いそうな快楽に嬌声を上げガクガクと身体を震わせる
  きつく締め付ける蜜壷の奥を突き上げ欲を吐き出したサフィーラは、ビクビクと痙攣しながらぐったりとしたシャーロットに

  「お前の役目は、人質として来たこのハーレムで、俺の性欲の捌け口になる事だけだ」

  そのサフィーラの言葉は、媚薬に狂わされたシャーロットの脳内に溶けていった

  その後もシャーロットの意識がなくなるまでサフィーラは攻め続け、意識をなくしたシャーロットの中に欲を吐き出すと、白濁液に塗れたシャーロットに、ばさりとシーツを掛けて部屋を後にした
  
  
   


  
  
  
  
  
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