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暗黒の巨神兵②
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闇を含んだ『賢者の勾玉』の破片は瓦礫を勢いよく飲み込み始た。
渦を巻くように吸い込まれていく瓦礫。
2つの勢力もそれに気づいたようだが、もしかすると手遅れかもしれない。
精霊体が完全に実体化するまでにもう少し時間がかかる。
せめて、隣の親方さえ起きてくれれば・・・
そう思いながらも、闇を含んだ『賢者の勾玉』の破片は宙へと飛び出し、瓦礫は闇の実態を形作っていく。
それは人の形のようでもあるが、人にしてはいびつであり、巨大なコウモリの羽のような巨大な翼と巨大な尻尾が人の形ではなく、悪魔のような姿を思わせる。
まだ今なら、ちっさいから大丈夫だとは思うけど・・・
「なんだ、あれ?」
「何ですかねぇ」
「どうなってんのよ、執事!」
「それはわたくしにもわかりません」
2つの勢力の声がまだ視力がはっきりしない少年の耳に聞こえてきた。
焦る銀髪の少年の身体は、少しづつ動くことが出来るようになってきた。
もう少し・・・もう少しで・・・
焦る少年の気持ちをよそに、瓦礫をほぼ飲み込んだ闇を含む『賢者の勾玉』は巨大なドラゴンと人を足して割ったような姿
と化していた。
「ウシュム・ガル・・・」
銀髪の少年はそう呟いた。
渦を巻くように吸い込まれていく瓦礫。
2つの勢力もそれに気づいたようだが、もしかすると手遅れかもしれない。
精霊体が完全に実体化するまでにもう少し時間がかかる。
せめて、隣の親方さえ起きてくれれば・・・
そう思いながらも、闇を含んだ『賢者の勾玉』の破片は宙へと飛び出し、瓦礫は闇の実態を形作っていく。
それは人の形のようでもあるが、人にしてはいびつであり、巨大なコウモリの羽のような巨大な翼と巨大な尻尾が人の形ではなく、悪魔のような姿を思わせる。
まだ今なら、ちっさいから大丈夫だとは思うけど・・・
「なんだ、あれ?」
「何ですかねぇ」
「どうなってんのよ、執事!」
「それはわたくしにもわかりません」
2つの勢力の声がまだ視力がはっきりしない少年の耳に聞こえてきた。
焦る銀髪の少年の身体は、少しづつ動くことが出来るようになってきた。
もう少し・・・もう少しで・・・
焦る少年の気持ちをよそに、瓦礫をほぼ飲み込んだ闇を含む『賢者の勾玉』は巨大なドラゴンと人を足して割ったような姿
と化していた。
「ウシュム・ガル・・・」
銀髪の少年はそう呟いた。
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