【 異世界転生】✝アントゥプルネゥア✝ 〜神々の鎮魂花〜

杏忍 東風

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転生早々大PINCH!➀

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タマじぃは呆然とした。

空に浮かぶ巨大な物体が瓦礫の山に吸い込まれていく。

強風で先程までパタパタと飛んでいた翼も、引きちぎれんばかりになり、飛ぶのを諦め、地面にちっちゃな脚の鉤爪で突風を堪えていました。

危うく、お坊ちゃまが捕まえておらなかったら、このわたくしまで飲み込まれてあの巨体の一部になってしまうところでした。

わたくしのファニーな顔を鷲掴みにするシンゾーお坊ちゃまも、立っているだけでも難しいようで、軽く膝をつき、空を眺めながら、何か不思議なモノを眺める様子でした。

「アレはいったいなんなんですの?」

『賢者の勾玉』の巫女と申された姫君がわたくしらに問いかけるのですが、その担当の巫女が知らんもんをわたしらが知るわけもなく、

「そっちが知らないモノをこっちが知るわけがない!」

と、お坊ちゃまが姫君に向かって、的確に答えておりました。

わたくしも思わず、頷いてしまい、抑えていた坊ちゃまの手が一瞬離れて、わたくし、飛ばされそうになり、空に浮かぶ物体に飲み込まれるところでした。

「あの石に封印されてたか何かじゃないのかよ?!」

そうお坊ちゃまが言うと、姫君は一緒にいる初老の男性と顔を見合わせ、

「あれってそういうモノだったの?」

と、不思議そうな顔をして、あっけらかんとそう言われました。

「さぁ?なにか封印してあるような話しは聞いたことございません。もしそうであったとしても、スワーズ帝国以前の創世時代以前から伝わる昔の物なので、もとより神都の者でもない限り、詳しく知る人間はおらぬかと・・・」

そう初老の男性が言うと、姫君は不思議そうな表情のまま、こちらを向き直し、

「執事も知らないって!」

そうあっけらかんと『賢者の勾玉』の巫女は申し上げたのでした・・・。
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