【 異世界転生】✝アントゥプルネゥア✝ 〜神々の鎮魂花〜

杏忍 東風

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最後の咆哮②

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「この化け物、まだ生きてんの?!」

九本足の空飛ぶ馬に跨がる坊ちゃまと『賢者の勾玉』の巫女の姫様は、空高く舞うグラニールの脚で魔神の咆哮の衝撃波を上手く受け流しながら、魔神の上空を旋回しておりました。

魔神の咆哮で衰えを見せていた魔物たちが、湖の魔神の近くに吸い寄せられて行き、グラニールの脚元では魔神に群がる様々な化け物たちが、魔神に近づき、瓦礫に吸い寄せられるように飲まれていく様は不気味なまでに、恐怖を感じざる負えない現実を突きつけられるような、そして、未来が見えるのであらば、その未来はおそらく地獄そのものであろうという想像を掻き立てられるであろう光景と言えるのではないかと、わたくしタマじぃはそう感じざる終えませんでした。

瓦礫の山であった魔神の城が、生き物を飲み込み、まるで生きている城のごとき姿に変貌していくのを目の当たりにしていたお坊ちゃまは、ポケットに詰めていた銃弾を白銀の双銃であるわたくし、そうタマじぃ薬室詰め込んだのです。

けれど、魔神は次第に姿を変え、魔神の脚はみるみると変化をしていき、次第に両足首から指先が変化していき、魔神の恐ろしい顔が両足、ひとつづつ浮かび上げっていたのです。

その顔は先程の瓦礫で出来た顔と造りは同じであるかあのようでしたが、生物の血肉で出来たその相貌は危機として、先程の表情よりも恐ろしく生々しいものになっていったのです。

湖に浸かっていた頭部を含め、タコの脚のように何本にも別れ、その姿は手触の生えた邪悪な双頭の竜とも言うべき姿へと変貌しつつあったのです。

「これって余計マズイんじゃない?」

『賢者の勾玉』の巫女の姫様はそのおどろおどろしい姿に顔を引きつらせながら、まだ上空を浮遊するモンスターたちを見事な手綱捌き回避しながら、その光景をご覧になられておりました。

「銃弾が少ないから、できる限り使いたくはないんだけれど・・・しょうがない!手綱しっかり握っておいてよ、姫様!」

「わかってるわよ!ていうか、あんたがふっ飛ばされないでよね!!」

そう言って、瓦礫の木から実った弾丸を装填した白銀の双銃の両方の引き金を魔神に向けて引いたのです。

白銀の双銃から放たれた弾丸は、まるで巨大なレーザー光線を発射するかのごとき光りを一瞬、放ちました。

「当たれぇ!!」

そうお坊ちゃまは叫び、白銀の双銃の衝撃に身構えたのです。

お坊ちゃまがそう言って引き金を引く同時くらいに、脚首が顔面へと変形した魔神の口が大きく開かれていたのが、魔神に向けられていたわたくしの瞳には映っていたのです。
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