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青と赤⑨

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「タマじぃ、1個だけ取れないやつあるだけど、どうにかなんないかなぁ?」

僕はそう言って、腰につけていた白銀の双銃にむけて語りかけた。

「お坊ちゃま、それどころではありませんぞ」

腰につけていた白銀の双銃はまるで自分の意志で動くかのように、銃口が空高く見上げた。

「えっ?」

そこには青白く光るめっちゃ巨大なルービックキューブのような形のボックスと、そのルービックキューブのような変なボックスと空との間に、ほんのりと赤く輝く卵型の内臓のような球体が浮かんでいた。

「タマじぃ?!なんだよあれ?めっちゃキモいんだけど!!」

そう言うと、

「お坊ちゃま、全く気づいておられなかったのですか?!」

そう白銀の双銃から声が聞こえていた。

「えっ?全然、気づかなかったけど」

そう言うと、白銀の双銃からため息が聞こえてきた。

「あれ、あのバケモンとなんか関係あるの?それより、この実の玉だけどうしても取れないんだけど?銃でぶん殴ってもいい?」

僕がそう言うと、タマじぃは慌てて、

「勘弁してください!坊ちゃま!!それより、あのふたつはハウラ殿とバンブール殿で御座いますよ!」

タマじぃがめっちゃ拒絶したので、銃で破壊するのは諦めることにした。それより・・・

「ところで、その、ハウラとバンブーなんとかって誰だっけ?」

僕はタマじぃに悪態を付きながら、瓦礫の実を壊すための作業で流れたたくさんの汗を拭きながら、その青白いキューブと赤く光る卵を怪訝そうに見上げたのだ・・・。



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