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第22話『守るという事』
しおりを挟むそれから、追悼式が行われるまでの2日間、ユーカとヴェルのふたりは、ずっと図書館にこもり続けていた。
この国立図書館は、オールドル大図書館とは違い、外と同じ様に時間が流れるので、時間の経過を気にすることなく、存分に調べごとをすることができた。
しかし、帝都の国立図書館と言っても、蔵書数が数億というとてつもない規模の大図書館と比べてしまうと、どうも見劣りしてしまった。
それでも、数千万の書物が、本棚を埋め尽くし、その本棚が図書館の中に、溢れんばかりに鎮座していたのは痛快な眺めだった。
残念ながら、ここにも原初の文字についての辞書は見つからなかった。
もちろん、『アルゴナウタイ』に関する本などは当然、あるはずもなく、かといって、ハーシュド教の事など調べる訳にもいかず、結果として、あまり良い情報は手に入らなかった。
「やはり、カール殿の言っておった、オールドル大図書館よりも素晴らしい場所へと行くしかないの。」
「でも…それに関する記述もさっぱり…。本当にそんな場所あるのかしら?」
「確かに…オールドル大図書館も、普通に探しては見つからなかったからの。」
「そうだわ!トライアドさんに聞くことはできないの?」
「あぁ…あのばあさんは、10年に一度しか顔を見せてくれぬのじゃ。」
「何よ、その取って付けた様な制約。聞いてないわよ!」
「トライアドからしたら10年などとはすぐの事じゃからな。ニンゲンとは時間の感覚が違うのじゃよ。」
「それじゃあ本当に、手がかりが何もないじゃないの!」
「しーっ…ユーカよここは図書館じゃ…。」
辺りを見渡すと、司書さんや他の利用者が、鬼の形相で睨んでいた。
慌てて頭をペコりと下げ、声を潜めて会話を再開する。
「完全に手詰まりだわ。」
「しかし、動きを止めては我らの負けじゃ。」
「そうね。それに、この2日間でおおよその古代文字は理解できたわ。」
「本当にお主は…天才なのじゃな。」
「どうかしら…。私は紙一重の向こう側かもしれないわよ。」
「ならば、そんな紙は破ってしまえば良いのじゃ。」
「あなたって時々、凄いことを普通に言うわよね。」
「むむっ…それは褒めてるのかや?」
「皮肉だと受け取ってもらって結構よ。」
「では、褒め言葉としておこう。」
「いよいよ…明日ね。」
「うむ、もう一度ヤツらが攻めてくるとすれば、絶好の機会じゃからの。」
「それじゃあとりあえず、明日の準備をしに行きましょうか。」
「そうじゃな。そろそろ世界の肉料理図鑑にも飽きてきたところじゃ。」
「竜を無事に撃退できれば、そのお肉を食べたら良いじゃない。」
「えぇ…それ共喰らいじゃ。」
「あら…そこはわきまえているのね。」
「まぁの。今時は龍などとは滅多にお目にかかれぬからの。」
「そういえば…あなたって、ドラゴンの中だとどれくらい強いの?」
「うーむ…どの様なドラゴンかにもよるの。」
「そんなにたくさん種類があるの?」
「まぁ簡単に言うならば善性と悪性じゃな。ちなみに我は善性じゃぞ。」
「へぇ、それじゃあ善性の中ではどれくらいなの?」
「そうじゃの…種としては上から2番目じゃ。しかし、個体差もあるのでの。」
「それじゃあ悪性を合わせたら?」
「かなり低くなるであろうの。悪性のやつらは知力の代わりに戦闘力が高いのじゃ。」
「それじゃあ今回、帝都を襲撃した竜は悪性なの?」
「ほぼそうだと断言できる。じゃが…善性の中にも悪に染まるやつもおっての。」
「もともとの知力に加えて、悪性の戦闘力も加わるって事かしら?」
「そんなところじゃな。それに、我はこのナリでは本気を出せぬ。」
「ヒト型だとどのくらい制限されるのかしら?」
「このままじゃと1%、ツノを出して10%、しっぽまで出して25%、ハネを出しても45%といったところかの。」
「本気の半分も出ないのね…。洞窟で使ったブレスはどのくらいの威力なの?」
「あの時は…5%、くらいかの?」
「曖昧なのね…。」
「もし…悪性の竜が出てきたら、我はドラゴンの姿に戻らねばならぬやも知れぬ。その時は勘弁してくりゃれ。」
「別に、あなたが元の姿に戻るまでもないわよ。」
「お主はドラゴンというものを分かっておらぬ。我を含めて、ドラゴンは全て、危険すぎるのじゃ。」
「ねぇヴェル。悪いけど、私は負ける気なんてこれっぽっちもしないわよ。」
「気持ちで勝てるのなら苦労せぬ!」
「大丈夫よ。私と、あなたなら…。」
「はははっ…そうじゃな。きっと…。」
「だからほら…睨んでる司書さんと他の方にごめんなさいしなさい。」
「ぬわっ…忘れておった。」
今度はヴェルが図書館の中で大きな声を出してしまい、先ほどと同じ様に、周囲の人たちに睨まれていた。
ヴェルが慌てて頭をさげると、ふたりはそそくさと図書館を後にした。
ふたりが向かったのは、追悼式が行われる大会議場だった。
周囲を見渡すと、準備が着々と進められている雰囲気が伺え、会場を警備する兵士もたくさん見てとれた。
「それじゃ早速だけど、明日の準備を始めるわよ。」
大会議場の裏通りにやってくると、ユーカはいきなり、地面を掘り出した。
尋常じゃないスピードでもりもりと掘っていく。
地下40メートル位まで穴を掘ると、今度はその中に飛び込んで、街の地下をごりごりと掘っていく。
「早く、ヴェルも手伝ってよ。」
「えええ…?何をしておるのじゃ?」
「地下にシェルターを造ってるのよ。帝都の住民を全員、収容できるくらいの大きさが良いわ。」
「なるほどの…。しかし、なぜ地下に造るのじゃ?」
「地上の建物は、確かにあなたの加護のおかげで被害は小さかったけれど、それでもゼロってわけじゃないわ。」
「地下だと、直接の被害は受けぬということじゃな。」
「それでも、あなたの加護は掛けてもらうわよ。」
「しかし…なぜこんなところに造るのじゃ?」
「おそらくだけど…明日はたぶん、帝都のほとんどの住民たちが、追悼式に参加するわ。」
「避難時の移動はなるべく最小限、という事じゃな。」
「まぁ、入り口は帝都のそこかしこに設けるわよ。分かったなら早く手伝ってよね。」
「どのくらいの規模で作るのじゃ?」
「いざとなったら、この地下でも国家運営ができるくらい…かしら?」
「その辺りは適当なのじゃな…。では、ところどころ区切った方が良いのかや?」
「そうね。土を掘る際に壁をつくって、簡単な家の形にしちゃいましょう。」
「それって…全部かや?」
「とりあえずここは大広場にするわ。だからテキトーで良いわよ。」
「その…家っぽいのはいくつつくるのじゃ?」
「そうねぇ、とりあえず50万戸ほどかしら?」
「ごっ…50万!?本気かや?」
「だから急いでって言ってるじゃない。」
「いやいやいやいや…無理じゃろて。」
「やってみなければ分からないし、終わらなければ、私たちはその程度って事よ。」
「そもそも…帝都は壊滅する前提なのかや?」
「なるべく被害は小さくしたかったのだけれど…あなたの話を聞いて、考えを改めたわ。」
「本気で竜と戦うつもりなのじゃな。」
「勝つのは当然なのだけど、帝都の被害までは背負えないわ。」
「それで50万か…。うむ、我も本気を出すかの!」
「あら…あなた今まで手を抜いていたの?」
「ち、違うぞ!ほら…比喩的なアレじゃ。」
「そうそう、タイルさんの宿とクレアの家、それとギルドとかの建物用に、100戸ほど大きいのもつくって頂戴。」
「肉屋も大きいので良いかや?」
「好きにしなさい…。」
その後もザクザクとふたりは帝都の地下を掘り進める。
掘り進めている最中に、何度もヴェルはユーカに怒られたが、なんとか夜更け前には作業が終った。
「まったく…あなたがめちゃくちゃに掘りまくった時は、本当に大変だったわ。」
「お主が計画都市などとイキナリ言うからであろう。」
「それじゃあ、途中であなたがつくってた、あのバカみたいに大きい肉屋は何なのよ。」
「あれは我の夢が詰まっておったのじゃ。それを…見た瞬間に潰しおって。」
「あんなに大きなお肉屋さんなんて、要らないでしょ!」
「我にはあれが必要じゃったのじゃ!」
「お店が大きくなっても、商品は大きくならないわよ!」
「なぬっ…そ、それは真か…?」
「バカね…当たり前じゃない。」
「そんな…そんな事がありえて良いのか?」
「逆にどう考えたらそうなるのよ…。」
最後に、地下シェルターへと続く入り口に、簡易的なフタを被せて、封印の結界をかけておく。
入り口がパッカリと空いていると、地下シェルターの存在が知れ渡ってしまうからだ。
もし明日、何も起きなければ、悪用されないためにも、永遠に封印するつもりだ。
それに、いきなり、帝都のあちこちにボコボコと穴が開いては、住民がびっくりしてしまうので、そのための配慮でもあった。
「さすがに疲れたわね…。細かいところを言い出すとキリがないから、これで我慢するわ。」
「では、とっとと飯にしようぞ!」
「その前に、あなたの加護をかけておいて頂戴。」
「うむ、心得た。よいしょっと。」
「それじゃ、帰りましょ。」
「タイル殿は肉料理を作ってくれておるだろうか?」
「こんな真夜中なのに、少し申し訳ないわね。」
「ならば、こんな夜更けまで続けなければ良かろう?」
「だって、納得いかなかったのだもの。」
「まぁ…とても機能的で素晴らしい街じゃとは思うが…。」
「でも…なるべく帝都の被害も抑えたいわね。」
「帝都の住民には申し訳ないが、我らが本気を出せば、ただのさら地になるじゃろ。」
「そう…ね。」
ふたりは宿に戻った後、タイルさんに用意してもらった、遅い夕食を済ませ、明日の準備の最後の仕上げに取り掛かった。
その作業とは、帝都の地図に避難経路を記載していくものだった。
帝都中に散りばめるように設置した、地下シェルターへの入り口と、そこからの経路、地下シェルター内の簡単な地図などを載せる。
それを、クレアの分や、避難誘導を手伝ってもらう兵士の分、混乱時に住民に配る分と、とにかくたくさん作った。
以前、ビラをつくる際に培ったノウハウにより、とてつもないスピードで量産する事ができた。
紙も、宿を出る際に、タイルさんにできるだけたくさん買ってきてほしいと、銀貨を3枚渡しておいたので、大量にあった。
一番鳥が鳴き始めた頃には、とうとう紙が無くなり、ようやくふたりはひと息つく事ができた。
式の開始は10時だったので、今からだと6時間弱はあったが、1時間前に会場入りをしておかなければならなかったし、クレアに地下シェルターの事を話しておく必要もあった。
さらに、避難誘導の件も、兵士たちにお願いしなければならない。
そちらはクレアに任せるつもりだが、どちらにしても、早めに知らせた方が良いだろう。
「ヴェル、式で居眠りはしないでよ。」
「うーん…我、結構キツイ。」
「私もよ。もっと早く図書館を出るべきだったわね。」
「うむぅ…朝食を食べたら、すぐに着替えて宮殿に向かうのであろう?」
「えぇ、一応そのつもりよ。」
「では、宮殿で仮眠でも取るとするかの。」
「そうね…私もさすがに、このまま敵と戦うのはゴメンだわ。」
「まったくじゃの。」
その後ふたりは、宿で朝食をとり、タイルさんに地下シェルターの事を話した。
ついでに、龍の胃袋でできたカバンを渡し、この中に入ってる地図を、帝都の住民が困っていたら配って欲しい事も伝える。
「タイルさん、何度もゴメンなさいね。」
「いえいえ、おふたりには返しきれぬご恩がありますので。」
「くれぐれも無理はするでないぞ!危険じゃと感じたら、ご主人もすぐに避難するのじゃぞ!」
「ご心配いただきありがとうございます。こちらは任せてください!」
「そうじゃ!そのカバンはたくさん入る!少しの間、貸し与えるので、家財道具も詰めるのじゃぞ!」
「お心遣い、感謝します。」
「街を…護れなくてすまぬの。」
「そんな、命あっての物種ですよ。」
「そうじゃな…。」
「それでは、頼むわね。」
朝食をとり終わると、部屋に戻り、シャワーを浴びてから着替え、残りの地図をカバンに詰める。
「ヴェル、準備できたかしら?」
「うむ、バッチリじゃ。」
「それじゃ、行きましょうか。」
準備が整ったふたりは、クレアに会うため、宮殿へと向かった。
宿から宮殿までは、少し距離があるが、その道のりを、ふたりは目に焼き付けるようにして歩いた。
「敵が来たら、もう二度とこの風景は失われるのね…。」
「それは違うぞ。」
「なぜ?」
「ここに住まう人々さえ生きていれば、きっとこの風景を甦らすであろう。」
「そうね、そうだと良いわね。」
「人は蘇らぬが、物は甦らすことも出来るからの。」
宮殿に着くと、門番の人に中へ入れてもらい、執事の男性に取り次いでもらった。
しばらくすると、許可がおり、クレアの私室へと入る。
「よく来たね。何か用でもあったのかな?」
「そうなの、少し…手を貸してくれないかしら?」
「もちろんさ。それで、どうしたっていうんだい?」
尋ねるクレアに、ユーカは1枚の紙を渡す。
夜明けまで、ヴェルとふたりで作っていた、避難地図だ。
「これは…地下に避難所を?」
「そう。何も起こらなければ良いのだけど…そうもいかないかもしれないのよ。」
「念のためじゃが、我らが用意しておいたぞ。」
「それで、この地図を兵士の人たちに配って欲しいの。住民の避難誘導をする際に使うでしょ?」
「それは良いけど、そんな事をしたら、何もなかった際に悪用されるのじゃないかな?」
「その辺りは対策してあるわ。」
「分かった、すぐにでも兵に伝えよう。」
「それと、もうふたつ。」
「うん?まだ何かあるのかい?」
「ひとつ目は、避難所はあるけど、物資は何も無いの。どうにかして、手配できないかしら?」
「なんとかしよう。宮殿の備蓄を全て運び込めば、帝都の住民を3日は食べさせることができるだろう。」
「時間はあるの?」
「私がなんとかすると言ったんだ、信じてくれ。」
「それじゃ任せるわ。」
「それで、もうひとつは何だい?」
「それはね…。帝都を護れなくてごめんなさい。それを伝えたかったの。」
「まだ帝都がなくなるとは決まってないじゃないか。」
「いや、十中八九、敵は式を襲いに来るじゃろ。そこで我らとの戦闘になる。」
「私も…予想はしていたけど、やはり来るのかな?」
「敵がバカじゃなければ来るわね。だから…先に謝っておくわ。」
「いや…本来はこちらが感謝するべきだよ。」
「クレアよ、我からもひとつ、頼みがある。」
「何かな?」
「戦闘が始まったら、誰も外に出さないでくれるとありがたい。」
「何か、理由があるみたいだね。」
「我らの実力を見られるのが怖いのじゃ。帝都の住民は、我らをバケモノ扱いするじゃろうからの。」
「そんな事は私がさせない!皇帝の名に誓って!」
「いくらお主のカリスマ性が優れていようと、人の心を縛ってはいけぬ。それでは皇帝失格じゃぞ。」
ヴェルはクレアにそう言って、微笑みかけた。
「分かった。その約束は必ず護ろう。」
「うむ、頼むぞ。」
帝都に住む人々の、およそ6割が出席したとされる、帝国の歴史上最大規模と謳われた追悼式が、遂に始まった。
そして…その裏で忍び寄るふたつの影と、式の会場で最大限の警戒に当たるふたり。
一部の人たち以外は、この後に大事件が起こるなどとは、予想もつかなかっただろう。
次回:第23話『襲来』
お楽しみにお待ちください。
8月31日 22時を更新予定にしております。
感想や誤字脱字の指摘などなど
よろしければお願いし申し上げます。
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