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第六章
三人の大賢者の弟子
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タイコーン辺境伯の領主町にある領主館近くの屋敷。
私――ユーリシアはとある二人の人物と顔を合わせていた。
一人は、炎の竜牙でレンジャーとして活動していた、私と同じ大賢者の弟子のバンダナ。かくいうこの屋敷に私を連れて来たのが彼女である。
問題はもう一人の、この屋敷の主。
少しやつれた様子の幸の薄そうな男性――私は彼に見覚えがある……気がするが、どうもはっきりと思い出せない。
おそらく、屋敷の規模と彼の身なりからして、上級貴族であることはうかがえるのだが。
「バンダナ様、此度の仕事、お疲れ様でした。それと、お久しぶりです、ユーリシアさん」
「あぁ……お久しぶり?」
「覚えていませんか? 辺境伯領で執政官をしているのですが」
「………………………………………………あぁ」
私はポンと手を叩いた。
そう言われたら、そうだったような気もする。
影が薄いからすっかり忘れていた。
「実は執政官も大賢者の弟子やねん。といっても末端で大賢者様に会ったこともないんやけどな。執政官には、隠れ家を提供してもらったりいろいろ世話になってるんや。だからユーリシアとも顔合わせくらいはさせておこうと思ってな」
「へぇ、そうなのか。でも、執政官が大賢者の弟子だっていうのなら、タイコーン辺境伯が脚本家に利用されたとき、もっとうまく立ち回れたんじゃないのか?」
魔神王の部下である脚本家に呪いを掛けられたファミルはお婆さんの姿となり、そのせいでタイコーン辺境伯は脚本家に散々利用されることになった。
「ファミル様が呪いを掛けられるのを止めることはできませんでした。大賢者様は多くのことを知っていらっしゃいますが、全知ではありません。脚本家の居場所も呪いの発動条件もわからなかったのですから。私ができたことは、大賢者様の仰る通り、タイコーン辺境伯を誘導して、リーゼロッテ姫殿下を――いえ、クルト様を招くことだけでした」
「運命ねぇ」
大賢者のいう運命という言葉はどうも気に食わない。
すべてが運命で決まっているというのなら、私たちが考え、努力しているのが無駄みたいに思えてくる。
「勘違いしたらあかんで。クルがちゃんと過去の時代で生まれてこられたのも、魔神王の軍勢に勝ったのも、みんなが頑張ったからや。勝つのが運命やったとしても、そのための努力が無駄やったわけやないで」
「…………」
バンダナはいったいどこまで私の心を読んでいるのだろうか?
気持ちを落ち着かせるため、無駄に高そうなテーブルの上に置かれたカップに、クルト特製のティーバッグを入れる。クルトの紅茶は美味しいのだが、それを飲み過ぎたせいで他の紅茶が泥水のように思えてくるという呪い(?)に掛けられている私たちは、そのリハビリとして、こうしてクルトが作ったティーバッグからお茶を自分で淹れるようにしている。
同じ茶葉の分量ではあるが、私が淹れることで僅かに雑味が出る。
一般人にとっては十分どころかとても美味しい紅茶が、私にとっては多少味の劣る紅茶が出来上がる。
ちなみに、どういう理屈かはわからないが、一つのティーバッグを十回くらい使いまわしても、美味しい紅茶を作ることができる。
あと、お茶請けは温泉饅頭だ。
これもクルトが作ったものではないが、しかしクルトのレシピを元に作られているため、クルトのお菓子に慣れている私が食べてもそこそこ美味しい。予約購入は三年待ち、当日購入は五時間待ちの大人気商品であるが、わざわざ執政官が用意してくれたようだ。
「バンダナ、一体何のために私を呼んだんだ?」
私は淹れた紅茶を飲んで心を落ち着かせて尋ねた。
バンダナも自分でカップにお湯を注ぎ、ティーバッグについている紐を上下させながら答える。
ていうか、いつの間に私のティーバッグを奪いやがった、こいつ。
「あぁ、それは執政官の紹介と、あとはお互いの近況報告やな。まず、リーダー――ゴルノヴァは剣聖の里から逃げた。里の雑用係に耐えられなかったようや」
「まぁ、そうなるだろうな」
そこは驚かない。
私も少し会っただけだが、あいつは誰かに命令されたり強制されたりするのを嫌がるタイプだ。
マーレフィスも「いくら族長になるためとはいえ、あのゴルノヴァが雑用係なんてできるはずがありません」と言っていた。
ゴルノヴァが一時期身を寄せていたという雷鳥の塒は、既にローレッタ姉さんが自分の組織に取り込んでいるし、一緒に行動していたエレナも現在はユーナーー私と同じ魂を持つゴーレムとなって工房にいる。
クルトに逆恨みしていそうだけれど、いまのあいつなら、ファントムたちに守られているクルトに害をなすことはできないだろうし、問題ない。
「魔神王の行方は相変わらず不明。召喚石が奪われた理由についてもサッパリや」
「大賢者にもわからないのか?」
「さぁ? 大賢者様って、うち以上に秘密主義やからなぁ」
バンダナはそう言って首を横に振る。
「自分が秘密主義だって自覚はあったのか」
「ミステリアスな女って素敵やろ?」
バンダナは笑って温泉饅頭をちぎって、上に投げ、パクリと口でキャッチした。
こいつはこうやって肝心なことを言わずに誤魔化す。
結局、ハスト村が消えた原因も、大賢者が私に何をさせようとしているのかも全く教えてもらえない。
そもそも、クルトたち、ハスト村の住民が何故、戦闘適性がGランクで、戦闘以外の適性がSSSランクなのか?
ハスト村の住民は何故自分の能力に気付けば意識と記憶を失うのかも教えてもらえない。
そのあたり、バンダナは私よりも詳しく知っている感じがするんだけど
「まったく、本当にお前は何者なんだよ。私が千二百年前に行ったとき、塔に出会ったバンダナと同一人物……でいいのか? 話し方も全然違うけど」
「そうやで。ユーリシアはんとの初対面やな。まぁ、うちにとっては体感十五年くらい前の出来事なんやけど。話し方はキャラ作りや」
かと思えば、とんでもないことをさらりと言いやがる。
「十五年前ってどういうことだ? ていうか、十五年としても外見は全然変わっていないし、ヒルデガルドと同じで不老なのか?」
「いや、うちの場合、体の成長が他の人よりすこーし遅いんよ。一応、あと三百年くらいしたら老衰で死ぬんとちゃうかな? 十五年前っていうのは、千二百年前からちょっと時間を越えてこっちの世界にやってきたっていうだけの話」
「ちょっと時間を越えてって、まるで小高い丘を一つ越えたみたいな気軽さで。時間ってそんな簡単に越えられるものなのか? 過去に飛んで現代に戻ってきた私が言うのもアレなんだけど」
「いやいや、山を越えるくらいには大変やったで」
それでも十分に気軽だなぁ。
飲み終えてティーバッグだけ残ったカップに、さらにお湯を注いだバンダナからティーバッグを奪い返し、私も紅茶のおかわりを用意する。
「あの、時間を越えてってどういうことですか? 二人とも過去に行ったり未来に行ったりしているんですか? 私以外の大賢者の弟子の皆さまはそんなことができるのでしょうか?」
私たちの話を聞いていた執政官が、顔を青白くして尋ねた。
「なぁ、バンダナ。執政官ってどのくらい知ってるんだ?」
私とリーゼが過去に行ったことは、バンダナだけでなく、ミミコやアルレイドをはじめ、あの時、剣聖の里にいた誰もが知っている事実であるから、普通に話していたんだが。
「うちらの事情はほとんど知らんで。言ったやろ、執政官はただの顔合わせだけやって。こっちとは情報の共有する必要はないよ」
「そうなのか? なら別にいいか。わざわざ話す必要もなさそうだし」
「あの、私は執政官なんですけど……一応、ユーリシアさんの主家の行政のトップなんですけど。そもそも、二人とも私の名前、憶えていますか? 私は――」
「緊急の報告やな」
バンダナはそう言うと突然立ち上がり、窓を開けた。
すると、窓の外から一羽の鴉が入ってきて、バンダナの肩に止まった。
その鴉の足には、手紙が結びつけてある。
伝書鳩のようなものだろうか?
バンダナはその手紙を読むと、突然バカみたいに笑い始めた。
「ハハハ、ユーリシア、工房にお客様が来てるらしいで」
「客? まぁ、ユーナもいるし大丈夫だろ……って普通の客じゃないよな?」
普通の客だったら手紙なんて送ってこないだろうし、なによりバンダナが笑ったりしない。
まさか、ゴルノヴァがもう?
いや、それよりも厄介な――
「その客っていうのは――」
バンダナが笑いながら言ったその名前――それは絶対に聞いたことがある名前なのに、一瞬誰だかわからなかった。
しかし、それが誰か気付くと、私は別れも告げずに屋敷を出る。
何故なら、その名前というのはこの国の王様の名前だったからだ。
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ここに出てくる鴉、小説では1巻には一度だけ登場していますが、
コミカライズ版では、2巻と、実はカバー裏に……!?
2巻のカバー裏をまだ見ていない方は是非ご覧になってください。
私――ユーリシアはとある二人の人物と顔を合わせていた。
一人は、炎の竜牙でレンジャーとして活動していた、私と同じ大賢者の弟子のバンダナ。かくいうこの屋敷に私を連れて来たのが彼女である。
問題はもう一人の、この屋敷の主。
少しやつれた様子の幸の薄そうな男性――私は彼に見覚えがある……気がするが、どうもはっきりと思い出せない。
おそらく、屋敷の規模と彼の身なりからして、上級貴族であることはうかがえるのだが。
「バンダナ様、此度の仕事、お疲れ様でした。それと、お久しぶりです、ユーリシアさん」
「あぁ……お久しぶり?」
「覚えていませんか? 辺境伯領で執政官をしているのですが」
「………………………………………………あぁ」
私はポンと手を叩いた。
そう言われたら、そうだったような気もする。
影が薄いからすっかり忘れていた。
「実は執政官も大賢者の弟子やねん。といっても末端で大賢者様に会ったこともないんやけどな。執政官には、隠れ家を提供してもらったりいろいろ世話になってるんや。だからユーリシアとも顔合わせくらいはさせておこうと思ってな」
「へぇ、そうなのか。でも、執政官が大賢者の弟子だっていうのなら、タイコーン辺境伯が脚本家に利用されたとき、もっとうまく立ち回れたんじゃないのか?」
魔神王の部下である脚本家に呪いを掛けられたファミルはお婆さんの姿となり、そのせいでタイコーン辺境伯は脚本家に散々利用されることになった。
「ファミル様が呪いを掛けられるのを止めることはできませんでした。大賢者様は多くのことを知っていらっしゃいますが、全知ではありません。脚本家の居場所も呪いの発動条件もわからなかったのですから。私ができたことは、大賢者様の仰る通り、タイコーン辺境伯を誘導して、リーゼロッテ姫殿下を――いえ、クルト様を招くことだけでした」
「運命ねぇ」
大賢者のいう運命という言葉はどうも気に食わない。
すべてが運命で決まっているというのなら、私たちが考え、努力しているのが無駄みたいに思えてくる。
「勘違いしたらあかんで。クルがちゃんと過去の時代で生まれてこられたのも、魔神王の軍勢に勝ったのも、みんなが頑張ったからや。勝つのが運命やったとしても、そのための努力が無駄やったわけやないで」
「…………」
バンダナはいったいどこまで私の心を読んでいるのだろうか?
気持ちを落ち着かせるため、無駄に高そうなテーブルの上に置かれたカップに、クルト特製のティーバッグを入れる。クルトの紅茶は美味しいのだが、それを飲み過ぎたせいで他の紅茶が泥水のように思えてくるという呪い(?)に掛けられている私たちは、そのリハビリとして、こうしてクルトが作ったティーバッグからお茶を自分で淹れるようにしている。
同じ茶葉の分量ではあるが、私が淹れることで僅かに雑味が出る。
一般人にとっては十分どころかとても美味しい紅茶が、私にとっては多少味の劣る紅茶が出来上がる。
ちなみに、どういう理屈かはわからないが、一つのティーバッグを十回くらい使いまわしても、美味しい紅茶を作ることができる。
あと、お茶請けは温泉饅頭だ。
これもクルトが作ったものではないが、しかしクルトのレシピを元に作られているため、クルトのお菓子に慣れている私が食べてもそこそこ美味しい。予約購入は三年待ち、当日購入は五時間待ちの大人気商品であるが、わざわざ執政官が用意してくれたようだ。
「バンダナ、一体何のために私を呼んだんだ?」
私は淹れた紅茶を飲んで心を落ち着かせて尋ねた。
バンダナも自分でカップにお湯を注ぎ、ティーバッグについている紐を上下させながら答える。
ていうか、いつの間に私のティーバッグを奪いやがった、こいつ。
「あぁ、それは執政官の紹介と、あとはお互いの近況報告やな。まず、リーダー――ゴルノヴァは剣聖の里から逃げた。里の雑用係に耐えられなかったようや」
「まぁ、そうなるだろうな」
そこは驚かない。
私も少し会っただけだが、あいつは誰かに命令されたり強制されたりするのを嫌がるタイプだ。
マーレフィスも「いくら族長になるためとはいえ、あのゴルノヴァが雑用係なんてできるはずがありません」と言っていた。
ゴルノヴァが一時期身を寄せていたという雷鳥の塒は、既にローレッタ姉さんが自分の組織に取り込んでいるし、一緒に行動していたエレナも現在はユーナーー私と同じ魂を持つゴーレムとなって工房にいる。
クルトに逆恨みしていそうだけれど、いまのあいつなら、ファントムたちに守られているクルトに害をなすことはできないだろうし、問題ない。
「魔神王の行方は相変わらず不明。召喚石が奪われた理由についてもサッパリや」
「大賢者にもわからないのか?」
「さぁ? 大賢者様って、うち以上に秘密主義やからなぁ」
バンダナはそう言って首を横に振る。
「自分が秘密主義だって自覚はあったのか」
「ミステリアスな女って素敵やろ?」
バンダナは笑って温泉饅頭をちぎって、上に投げ、パクリと口でキャッチした。
こいつはこうやって肝心なことを言わずに誤魔化す。
結局、ハスト村が消えた原因も、大賢者が私に何をさせようとしているのかも全く教えてもらえない。
そもそも、クルトたち、ハスト村の住民が何故、戦闘適性がGランクで、戦闘以外の適性がSSSランクなのか?
ハスト村の住民は何故自分の能力に気付けば意識と記憶を失うのかも教えてもらえない。
そのあたり、バンダナは私よりも詳しく知っている感じがするんだけど
「まったく、本当にお前は何者なんだよ。私が千二百年前に行ったとき、塔に出会ったバンダナと同一人物……でいいのか? 話し方も全然違うけど」
「そうやで。ユーリシアはんとの初対面やな。まぁ、うちにとっては体感十五年くらい前の出来事なんやけど。話し方はキャラ作りや」
かと思えば、とんでもないことをさらりと言いやがる。
「十五年前ってどういうことだ? ていうか、十五年としても外見は全然変わっていないし、ヒルデガルドと同じで不老なのか?」
「いや、うちの場合、体の成長が他の人よりすこーし遅いんよ。一応、あと三百年くらいしたら老衰で死ぬんとちゃうかな? 十五年前っていうのは、千二百年前からちょっと時間を越えてこっちの世界にやってきたっていうだけの話」
「ちょっと時間を越えてって、まるで小高い丘を一つ越えたみたいな気軽さで。時間ってそんな簡単に越えられるものなのか? 過去に飛んで現代に戻ってきた私が言うのもアレなんだけど」
「いやいや、山を越えるくらいには大変やったで」
それでも十分に気軽だなぁ。
飲み終えてティーバッグだけ残ったカップに、さらにお湯を注いだバンダナからティーバッグを奪い返し、私も紅茶のおかわりを用意する。
「あの、時間を越えてってどういうことですか? 二人とも過去に行ったり未来に行ったりしているんですか? 私以外の大賢者の弟子の皆さまはそんなことができるのでしょうか?」
私たちの話を聞いていた執政官が、顔を青白くして尋ねた。
「なぁ、バンダナ。執政官ってどのくらい知ってるんだ?」
私とリーゼが過去に行ったことは、バンダナだけでなく、ミミコやアルレイドをはじめ、あの時、剣聖の里にいた誰もが知っている事実であるから、普通に話していたんだが。
「うちらの事情はほとんど知らんで。言ったやろ、執政官はただの顔合わせだけやって。こっちとは情報の共有する必要はないよ」
「そうなのか? なら別にいいか。わざわざ話す必要もなさそうだし」
「あの、私は執政官なんですけど……一応、ユーリシアさんの主家の行政のトップなんですけど。そもそも、二人とも私の名前、憶えていますか? 私は――」
「緊急の報告やな」
バンダナはそう言うと突然立ち上がり、窓を開けた。
すると、窓の外から一羽の鴉が入ってきて、バンダナの肩に止まった。
その鴉の足には、手紙が結びつけてある。
伝書鳩のようなものだろうか?
バンダナはその手紙を読むと、突然バカみたいに笑い始めた。
「ハハハ、ユーリシア、工房にお客様が来てるらしいで」
「客? まぁ、ユーナもいるし大丈夫だろ……って普通の客じゃないよな?」
普通の客だったら手紙なんて送ってこないだろうし、なによりバンダナが笑ったりしない。
まさか、ゴルノヴァがもう?
いや、それよりも厄介な――
「その客っていうのは――」
バンダナが笑いながら言ったその名前――それは絶対に聞いたことがある名前なのに、一瞬誰だかわからなかった。
しかし、それが誰か気付くと、私は別れも告げずに屋敷を出る。
何故なら、その名前というのはこの国の王様の名前だったからだ。
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ここに出てくる鴉、小説では1巻には一度だけ登場していますが、
コミカライズ版では、2巻と、実はカバー裏に……!?
2巻のカバー裏をまだ見ていない方は是非ご覧になってください。
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