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7巻
7-2
しおりを挟む「普通の転移石だというのなら、私も納得した。だが、あの転移石はそうではないだろう?」
オフィリア様がそう言って僕を見た。
僕のような代理ではない、本物の工房主であるオフィリア様なら全部自分で説明できるはずなのだろうけれど……ここまで発言の少ない僕を気遣って、そう尋ねてくれたと理解できた。
「はい。あの転移石は通常の転移石ではありません。まず、通常の転移石は、地面の下を巡る魔素の流れとその力を使って転移していますが――」
「待て、待ってくれ。クルト、お前は転移石の仕組みについて理解しているのか?」
「え? はい」
「クルトちゃん。転移石の仕組みについては、工房主ヴィトゥキントですら完全には理解していなかったの。彼が作っていたのはあくまで複製だったから」
オフィリア様とミミコさんがそう言うけど、転移石の仕組みってそんな難しいものなのかな?
もしかして、転移石の仕組みについて詳しい僕って……
「ミミコ、それ以上は」
「あ……うん。まぁ、工房主ヴィトゥキントが転移石に関する技術を独占していたせいで、他の人間が研究しなかっただけかな」
ヒルデガルドちゃんに耳打ちされたミミコさんがそう訂正した。
あぁ、なるほど、これまでは転移石について誰も調べようとしなかったのか。
てっきり、僕が凄いだなんて勘違いするところだった。
「では、説明を続けますが、この剣聖の里にある転移石は、以前ミミコさんに話した通り、上位空間に転移するための転移石です。その仕組みは、魔素の流れに乗るのではなく、転移石そのものが魔素を吸収して自ら魔素の流れを作り出しています」
「他の転移石とできることが違うのか?」
「そうですね。亜空間への転移の他、やろうと思えば転移石のない場所への転移も可能です」
僕の説明に、オフィリア様が目を丸くする。
「転移石のない場所への転移だとっ!? つまり、使おうと思えば、玉座の間に軍隊を送り込むことも可能だということかっ!?」
「はい。ただ、理論上は可能というだけです。魔素の流れを完全に計測しなければ、地中に転移したり、上空何千メートルの場所に転移したりしてしまいますから。目印かなにかがあれば話は別ですが」
「目印というのは、他の転移石ということか!?」
アルレイド様が声を上げて尋ねた。
「いえ、ヴィトゥキントさんの作った転移石は、そもそも地脈の魔素の濃い場所に作っているので、魔素の流れが新しく割り込むのが非常に難しいんです」
「そうか……それはよかった。もしもそれが可能だったら、王都に魔族が流れ込むところだったからな」
「そうですね。一年以内に王都で悪魔の召喚とかしていなかったら問題ありませんよ」
僕は笑って言うと、なぜかミミコさんとオフィリア様が固まる。
「クルトちゃん……悪魔の召喚をしている場所になら転移ができるの?」
「え? はい。可能ですね。悪魔って元々魔素が強いですからね。その悪魔をこの次元に引き込む際、魔素の強い流れができるんです。その流れが消えるまでに、だいたい一年くらい時間がかかりますから、一年以内に悪魔を召喚した場所になら、少し調整すれば転移できます」
上級悪魔とかくらいなら、その辺を調べたら結構出てくる。しかもすぐに死んじゃうから、わざわざ召喚しようなんて人はいないと思う。
最近は数が減ったと思ったけれど、それでも見かけたし。
「(悪魔が召喚された場所といえば、ラピタル文明の遺跡とタイコーン辺境伯の屋敷の地下、そして――)」
「(王都の大聖堂もだね。あそこにも、悪魔を召喚した痕跡があったの。教会に出入りしてるガストル侯爵の姪が悪魔と契約して、代償として命を落としている)」
「(トリスタン司教も厄介な置き土産を残してくれたものだな)」
ミミコさんとオフィリア様がこそこそと話を始めた。
会議の場で密談をするのは普通、周囲に咎められるものだと思っていたけれど、他の人は注意をする様子もない。
それどころか、他の人も何か僕に聞こえないようにこそこそと話をしているようだ。
そのこそこそ話が終わったと思うと、ミミコさんが立ち上がってアルレイド様に言った。
「アルレイド将軍。第三席宮廷魔術師である私が、陛下の名において命じます。転移石の死守は必須です。絶対に奪われてはいけません」
「最悪、魔族に転移されてもいいように遺跡の周辺にも部隊を配置する予定でしたが」
「その案は継続してください。先ほども言った通り、魔神王の狙いがわからないですから」
ミミコさんが凛とした態度でアルレイド様に命令を出した。
普段のふざけた態度は微塵もない。
その光景に、僕は感動するよりもむしろ緊張した。それだけ事態は緊迫しているということだ。
さっき、ミミコさんは三週間以上あると言ったけれど、やっぱりアルレイド様の言った通り三週間しかないと言ったほうがいい。
「しかし、この里の周囲には小高い丘や山も多く、籠城となると、敵に谷を越えられた後の動きが把握しにくくなってしまいます。各地に偵察用の部隊を配置するにも、こちらの人数は少数ですから」
確かにこの里からだと、城壁に上がったとしても見える場所には限度がある。
一番高い場所で、高さ二十メートルくらいだったかな?
「なら、空の上から偵察するのはどうですか?」
「空の上から?」
僕の言葉にアルレイド様が首を傾げていると、ミミコさんが何かを思い出したように言った。
「そういえばユーリシアちゃんから聞いたけど、クルトちゃんにはドラゴンの友達がいるのよね? そっか、そのドラゴンの背に乗れば――」
ドラゴンの友達?
この前、ソルフレアさんに命を狙われていたドラゴンのことかな?
そう思い至って否定しようと口を開きかけるが……
「ダメよ。この世界の多くのドラゴンは魔竜皇の配下。配下ではなかったとしても、魔竜皇の眷属であることには違いないの。魔竜皇が中立の立場をとると決めた以上、クルトの友達であったとしても、今回の戦争でドラゴンは使えないわ」
ヒルデガルドちゃんが目を細めて言った。
でも――
「ドラゴンじゃなくても、気球を浮かべるとか、方法はいろいろありますよね?」
「キキュー? 悪いんだけど、クルトちゃん。キキューってなんなのか教えてくれない?」
尋ねられた僕は、気球の簡単な仕組みを教えた。
魔法晶石によって熱することで空気を軽くし、その空気を大きな布で集めて浮かび上がるというものだ。
それを聞いたミミコさんとオフィリア様が、なぜか目を丸くしてこそこそ話を始めた。
「(どう思う?)」
「(どう思うも何も、こんな単純な原理で、人類が成しえないとされた飛行が本当に可能なのか?)」
「(原理としてはわかりやすいし、クルトちゃんができるって言うなら本当にできると思うけど)」
「(あぁ、そこだけは私も信用している……まったく、クルトが来る前に他の皆に宣言しておいてよかった。『クルトの話の後、私たちがこそこそと話をしても気にしないように』とな……)」
ミミコさんと話した後、なぜかオフィリア様が頭を押さえた。
もしかして、僕がいかにも素人丸出しという考えをしたから、会議に呼んだことを後悔しているのかな?
ミミコさんたちだけじゃなくて、他のみんなも隣の席の人と囁き合っている。
「あの……すみません。こんな変なことを言ってしまって」
「いいえ、クルト様。気球は確かに必要なようですね」
ルゴルさんが言った。
でも、一つだけ懸念点もある。
「あ……通信機も必要ですよね」
「つーしんき?」
「遠くの人と話すための道具です」
「それって簡単に作れるものなの?」
「はい。簡単です。そうですね、中継用の基地を作らない場合だと、十キロ以内でしたら通話できます」
まぁ、通信機くらい、ミミコさんのような凄腕の魔術師なら簡単に用意できる……ううん、もしかしたら魔道具なんてなくても通話できるのかもしれない。だって、通信機って言葉にピンときていないようだったから。
「(……オフィリアちゃん、何か言うことはある?)」
「(……いや。遠くの者に声を届ける手法はリクルトの町でも見せてもらった。しかし、中継用の基地がなければ十キロと言っていたな?)」
「(クルトちゃんの話からすると、その中継用の基地を作れば、もっと遠くの人とも会話ができるみたいね……私の大好きな伝書鳩の時代は終わりかな)」
やっぱり僕の言っていることがおかしいのか、ミミコさんがため息をついている。
「クルトちゃん、通信機一個作るのに必要な時間はどのくらい?」
「材料があれば。チャンネル数によって変わりますけど、量産しても一日はかかりません」
「ちゃんねる……? まぁ、材料はこっちで用意するから、今から、必要なものを書き出してくれる? あと、今回の戦いで必要そうなものもあったら、使い方とその素材について書いておいてくれないかな? あっちの部屋で。ミスリルとかそういう素材が出てきたらクルトちゃんに頼むことになりそうだけど」
「そうですよね。ミスリルって売ってるのを見たことがないんですよ。どこでも採れる素材だから当然ですけど」
「ウン、ソウダネ」
ミミコさんが明後日の方を見て頷いた。
なにかあっちの方に虫でもいたのかな?
そんなことを思いつつ、僕は今回の戦いで使えそうな雑貨をリストアップするために、隣の部屋に向かった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私――ミミコはクルトちゃんが隣の部屋の扉を閉めたと同時に、もう一度ため息をついた。
私だけではない、ここにいる者全員がため息をつく。
「さっき話をしていて改めて気付いたけど、相変わらずあのバカクルトは無自覚なのね。まぁ、ここで下手に自覚して二十四時間ぶっ倒れられたら面倒だから、無自覚のままの方がいいんだけど」
老帝ヒルデガルドがため息をつく。
クルトちゃんは、自分の能力について自覚すると、その場で丸一日昏睡状態に陥り、目覚めてからはその原因となる記憶を失う。
そのことは事前に説明しており、この場にいる全員の共通認識である。
「しっかし、あのクルトがここまで無茶な奴だとはな」
ジェネリク副将軍が苦笑して言った。
彼はクルトとたまに会話するらしいが、彼の異常性については一部しか把握していなかった。
逆にクルトとは普段接しないアルレイド将軍の方が、クルトについて詳しい。
ここにいる人間の中で、ヒルデガルドを除き、最初にクルトと出会ったのが彼である。
「とにかく、籠城の時の敵軍の動きが読めないという点については、クルトちゃんのナイスアイデアでカバーできたわけだけど……三十万の敵すべてに取り囲まれたらさすがに辛いわね。どこかに伏兵の配置は必須かな? 谷でも攻撃は仕掛けたいところだけど」
私は地図を見て、アルレイド将軍と兵の配置について相談をする。
「籠城と決まった以上、周囲の壁を有効に使わせてもらおう。正直、クルト君の村の人が作った壁というだけでかなり心強い。ただ、壁の色が透明というのはなんとも……クルト君に壁の色を元に戻せるか尋ねないとな」
アルレイド将軍はそう言って紅茶を飲んだ。
さっきまで籠城なんてありえないと断言していた彼だったが、この紅茶のお陰で、籠城についての意見を冷静に出すことができたようだ。
できれば王国の元老院の議会でもこの紅茶を出してほしい。
クルトちゃんに出張で来てもらいたい気分だ。
「さっき、大賢者について里の人から聞いたんだけど……ルゴル、あなたから私に話せることは増えているの?」
ヒルデガルドがそう尋ねた。
大賢者について?
どうやら、クルトちゃんが彼女と散歩している間に、何か話の進展があったらしい。
「我々が今話せることは限られています。我々は大賢者の命令に従い、いつか帰ってくるハスト村の住民に返すためにこの地を守護している一族であるということくらいです。あとはそうですね……過去に旅立たれた二人――ユーリシア殿とリーゼロッテ殿が、この世界についての真実を知っていることでしょう」
ルゴルは天井を見上げて、そう言った。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私、ユーリシアは、リーゼと一緒に、農家のおじさんの案内で村を歩いていた。
気が付けば見知らぬ土地に、リーゼと二人きりで立っていた私たちは、彼に声をかけられて、村を案内してもらっている最中なのだ。
村はとても長閑だった。
風が吹けばツワブギの冠毛が飛んでいき、せせらぎでは手の長い海老が魚が通りかかるのをいまかいまかと待ち構えている。
養豚場だろう、木の柵の中では何かを探しているのか豚が土をひたすら掘っていて、その横の餌入れには、盗み食いしようと猫とドラゴンが集まっていた。
村には子供もいるようで、人形遊びしている。あれは……ゴブリンと剣士の土人形だろうか? 色付きの等身サイズで、関節まで動いているみたいだ。
通りかかった家の前では、一組の夫婦とその子供の三人が並んでいた。彼らの前には画家らしき男がいる。どうやら家族の思い出を一枚の絵として残しているらしい。
「笑って笑って、さぁ描くよ、はいピース!」
画家がそう言うと同時に、わずか数秒で一枚の絵画――まるで現実を切り取ったかのような写実画が描かれ、その完成した絵を夫婦に渡していた。
「いやぁ、なにもない村でつまらないだろう?」
「「そんなことはありません」」
農家のおじさんが謙遜するふうでもなく、本心のように言ってきたので、私とリーゼは同時に首を横に振った。
「ははは、お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいよ」
「「お世辞ではありませんから」」
またも声を揃えてしまう。
さっきから汗が止まらない。
私もリーゼもこれまで散々クルトのことを見てきて、もう何が起きても驚かないつもりでいた。
しかし、しかしだ。
「あの、空を飛んでるあれはなんですか?」
リーゼが空に浮かぶボールのようなものを指さして尋ねた。
「あれはゴブリン監視用の上空感知装置だよ。一応、村には透明の壁を設置して外部からの侵入者を防ぐようにしてはいるんだが、それでもゴブリンは怖いからな」
「透明の壁?」
「ああ、前はオリハルコンの壁で村を覆っていたんだけど、『家が陰になる! ワシは魔道具ではなく太陽の光で洗濯物を乾かしたいんじゃ』って爺様から苦情が来てな。それで太陽の光を反射させて陰にならないようにしたら、今度は『時間問わずに日が入り込む! 夕方、居間に太陽が差し込むのは困る! 家を反転させるのに一体何時間かかると思ってるんじゃ! いい加減にしろ!』って怒られて、結局爺様が勝手に透明な建材で壁を作り替えたんだよ。困ったもんだろ?」
「そんなご近所トラブルみたいに語られましても」
農家のおじさんが、「ははは」と笑っているが、もうどこに驚けばいいのかわからない。
「パルクおじさん。こんにちは。そちらの方々は?」
そう言って声をかけてきたのは、二十歳くらいの黒髪の男性だった。
「村の外の人だよ。どうやら道に迷ったみたいでね。行商人が来るまでうちでお茶でも飲んでいってもらおうかと思ったんだ」
「え? パルクおじさんの家? 若い女性を男の一人暮らしの家に連れていくのはどうかと思うよ? ……君たち、僕の家に来ないかい? 妻もいるから安心だと思うよ」
「あぁ……悪い、そこまで気が回らなかったな。嬢ちゃん、この坊主の家で待ってるか? 行商人が来たら俺から報せるよ」
私とリーゼは視線を交わし、その言葉に甘えさせてもらうことにした。
「お願いします」
「よかった。妻も話し相手が欲しかったと思うからちょうどいいよ」
男は朗らかな笑みを浮かべて頷いた。
「そうだ、僕はニコラス。君たちの名前は?」
「……リーゼロッテと申します」
リーゼは少し逡巡してから、家名は伏せて、本名を名乗った。
世話になる相手に対し、偽名を使うのは不義理だと思ったのだろう。
「ユーリシアです」
「そうか……うーん、二人ともいい名前だね。うん、女の子の名前は華がある」
ニコラスは名前を聞いて、一瞬考える素振りを見せた。
私たちの名前に何か違和感があったのだろうか?
「うちの家はもうすぐそこだよ」
そう言って彼が指さした場所は、レンガ造りの一軒家だった。
まるで絵本に出てくるような可愛らしい家で、庭にはパナモモの木が植えられていて、黄色い果樹が実っていた。
「ただいま、ソフィ! お客さんを連れてきたよ!」
ニコラスは中にいる妻――ソフィという名前らしい――に声をかけながら家の中に入った。
すると、ゆったりとしたサイズの服を着た、灰色の髪の小顔の女性が玄関に迎えに来た。
ニコラスといい、このソフィといい、なんだか妙な感じがする。
悪い人じゃなさそうなんだけど、何かムズムズするな。
「あらあら、いらっしゃい。狭い家だけど上がって」
「お世話になります」
「お邪魔します」
リーゼと私はそう言って、家に上がる。
家の中はビックリドッキリギミックが溢れている――なんてことはなく、普通の家だった。
ソフィが隣の部屋から椅子を持ってこようとしたところで、ニコラスが「僕がするからソフィはクッキーの用意をお願い」と言った。
ソフィは笑顔で頷き、小麦粉を取り出す。
これが普通の人間だったら、「え? 小麦粉? クッキーってそこから?」と驚くだろうが、そこはクルトに訓練された私とリーゼだ。
驚くことなく、三分で焼きあがったクッキーを受け入れる。
調理工程は、やはり見ていてもわからない。
「ごめんなさい、事前にわかっていたら手の込んだお菓子も作れたんだけど。どうぞお召し上がりください」
ニコラスが用意した椅子に座り、私たちは紅茶に角砂糖を二つずつ入れる。
きっと、甘いのが好きなんだと思われているだろう。
「それでは遠慮なく」
「いただきます」
私とリーゼはそれぞれ形の違うクッキーを手にし、口に運んだ。
あぁ、うまい。
柑橘系の果物が使われているのか、疲れた身体には酸味が、この短期間で見せつけられた非常識な光景によって消耗しきった脳細胞には、糖分が染み渡る。
やはり、理不尽極まりない現象と遭遇した時は甘い食べ物が一番だ。
と、そうだった。
「あの、聞きたいんですけど、ここはハスト村で合っていますか?」
「ええ、そうよ。なにもない静かな村でしょ?」
ソフィは笑顔で頷いた。
なにもないという点だけは同意しかねるけど、とりあえず頷いておく。
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