77 / 115
画面越しの君 その1
しおりを挟む
王都最大の裏オークションが開催されてから3日が経ったある日。王都にあるアルザニクス家の屋敷では、アルスを始めとしたアルザニクス家の面々が豪華な衣装を身にまとい、正面玄関へと集まっていた。
遂にこの日が来たか……
アルスはこれから行われる事を考え、憂鬱になっていた。
考えるだけで疲れてくる……
今日まで休みなく王都を散策したり、オークションに参加したりと忙しい毎日を送っていたアルス。戦争が勃発する事を知っているアルスにとっては時間がいくらあっても足りない。
たまにはゆっくりと家で寝て過ごしたい……
前世にいい思い出が無いアルスだったが、唯一家でゆっくりする時間だけは良かったなと振り返る。
「アルス。寝癖が付いていますよ。こっちへ来なさい」
これからの事が心配なアルスの元へ、白をメインとした、胸元に大きな花をあしらった美しい刺繡が施されている華やかな衣装を着たサラが寄ってくる。
アルスの頭に手をのばし、手櫛で髪を整える。
「お母様、ありがとうございます」
アルスは長身な体に合った黒のスーツを着ており、いつも以上に大人らしい雰囲気を醸し出していた。
「二人とも! 準備はできたか?」
ガイルは黒と赤のスーツを着て、腰には剣をかけていた。また、元々の体格がしっかりしてる上に、スーツの良さが相乗効果を生み出し、ガイルの良さが余計際立っていた。
「えぇ、大丈夫よ」「私も行けます」
こうしてサラとアルスはそれぞれ返事をし、3人は庭に待機してあった馬車に乗り込む。
~~~
アルザニクス家の3名がこれから向かう会場は、年に一度開催される、貴族の食事会が開催される王都で一番大きい建物である。
その食事会には王国全土から貴族が招待され、表向きは貴族同士の親睦を深める為とされているが、実際は貴族の情報交換や子供の顔合わせが主である。
この食事会は10歳からの参加となるので、アルスは今年が初めての参加となっていた。
「アルス。昨日話した通り、向こうに着いたら色々な方々から挨拶があると思います。アルザニクス家に恥じない立ち振る舞いをしなさい。でも、心配しなくても大丈夫よ。相手が挨拶をしてきたらアルスも挨拶を返すだけでいいから。あとは私達に任せなさい。途中で王族の方からお言葉を頂戴するから、その時間になるまでは私達と一緒に居てちょうだい。その後は立食と言って、立ったまま自由に食事を楽しむ場が設けられるから、食事を楽しむこと。私達大人と子供のアルス達は別の場で食事をする事になるから、そこにいる子達と楽しんでくること。いいですね?」
サラは昨日話したことを馬車の中でもう一度アルスへ説明する。
「はい。楽しんできます」
「寂しくなったら俺たちの元へすぐに来てもいいからな?」
ガイルはアルスの頭を激しく撫でる。
「はい……ってちょっとお父様……。これじゃあ、お母様に整えてもらった髪型が台無しに……」
アルスは頷き、されるがままでいたが、自身の髪型が崩れ始めた事に気が付き、ガイルの手から逃れるように頭を守る。
すると、サラがアルス達に気が付き。
「あなた! まったくもう。アルスの髪が台無しじゃない……。アルス、もう一度こっちへ来てくれる?」
ガイルを軽く叱ると、もう一度アルスの髪をセットし始める。
「すまん……」
そうこうしてる内に、食事会の会場となる建物へと到着する。
「目的地に到着いたしました。どうぞお降りください」
馬車を率いていたセバスが馬車の扉を開け、脇に持っていた折り畳み式の階段を広げると、馬車の降り口に寄せる。
「ありがとうセバス。サラ……掴まって」
ガイルが先頭で降り、サラに手を伸ばす。
さりげないエスコート。やっぱこういう所はお父様、しっかりしてるんだよな。
貴族社会では男が上、女が下という風潮がある中、お父様はそんな事は気にしないといった様子でお母様に自分と等しく接する。
まぁ、お母様の尻に敷かれているっていうのもあると思うが。
「ありがとう。さぁ、アルス。おいで」
サラはガイルの手を借りて馬車を下りると、アルスはサラの後について降りる。
「使用人どもは馬車に待たせておきますので……。では行ってらっしゃいませ」
セバスはアルス達が下りたのを確認し、馬車の扉を閉める。
エバン達もちゃんと来たかな?
アルスがふと気になって、使用人が乗っていると思われる馬車へと視線を向ける。すると、エバンが馬車を操縦していたのか、操縦席からアルスに小さく手を振っているのが分かった。
よし、ちゃんと皆いるな。
今回は王国全土の貴族を招いた食事会だから、警備が驚くほど厳重に取り締まられている。これだったら、何か問題が起きた時、すぐに問題解決にあたってくれるだろう。
だが、グレシアスは俺が想像もしない様な事が度々……いや。頻繁に起こる場合がある。
そんな事態に臨機応変に立ち向かえるよう、もしも……という可能性を色々と考慮し、エバン達のような信頼できる仲間をお父様に無理言って、馬車に乗せてもらってきたのだ。
こうしてアルスはエバンの姿を確認出来て、ホッとするのも束の間、食事会を前に表情を改めて、ガイル達の後を追うのであった。
遂にこの日が来たか……
アルスはこれから行われる事を考え、憂鬱になっていた。
考えるだけで疲れてくる……
今日まで休みなく王都を散策したり、オークションに参加したりと忙しい毎日を送っていたアルス。戦争が勃発する事を知っているアルスにとっては時間がいくらあっても足りない。
たまにはゆっくりと家で寝て過ごしたい……
前世にいい思い出が無いアルスだったが、唯一家でゆっくりする時間だけは良かったなと振り返る。
「アルス。寝癖が付いていますよ。こっちへ来なさい」
これからの事が心配なアルスの元へ、白をメインとした、胸元に大きな花をあしらった美しい刺繡が施されている華やかな衣装を着たサラが寄ってくる。
アルスの頭に手をのばし、手櫛で髪を整える。
「お母様、ありがとうございます」
アルスは長身な体に合った黒のスーツを着ており、いつも以上に大人らしい雰囲気を醸し出していた。
「二人とも! 準備はできたか?」
ガイルは黒と赤のスーツを着て、腰には剣をかけていた。また、元々の体格がしっかりしてる上に、スーツの良さが相乗効果を生み出し、ガイルの良さが余計際立っていた。
「えぇ、大丈夫よ」「私も行けます」
こうしてサラとアルスはそれぞれ返事をし、3人は庭に待機してあった馬車に乗り込む。
~~~
アルザニクス家の3名がこれから向かう会場は、年に一度開催される、貴族の食事会が開催される王都で一番大きい建物である。
その食事会には王国全土から貴族が招待され、表向きは貴族同士の親睦を深める為とされているが、実際は貴族の情報交換や子供の顔合わせが主である。
この食事会は10歳からの参加となるので、アルスは今年が初めての参加となっていた。
「アルス。昨日話した通り、向こうに着いたら色々な方々から挨拶があると思います。アルザニクス家に恥じない立ち振る舞いをしなさい。でも、心配しなくても大丈夫よ。相手が挨拶をしてきたらアルスも挨拶を返すだけでいいから。あとは私達に任せなさい。途中で王族の方からお言葉を頂戴するから、その時間になるまでは私達と一緒に居てちょうだい。その後は立食と言って、立ったまま自由に食事を楽しむ場が設けられるから、食事を楽しむこと。私達大人と子供のアルス達は別の場で食事をする事になるから、そこにいる子達と楽しんでくること。いいですね?」
サラは昨日話したことを馬車の中でもう一度アルスへ説明する。
「はい。楽しんできます」
「寂しくなったら俺たちの元へすぐに来てもいいからな?」
ガイルはアルスの頭を激しく撫でる。
「はい……ってちょっとお父様……。これじゃあ、お母様に整えてもらった髪型が台無しに……」
アルスは頷き、されるがままでいたが、自身の髪型が崩れ始めた事に気が付き、ガイルの手から逃れるように頭を守る。
すると、サラがアルス達に気が付き。
「あなた! まったくもう。アルスの髪が台無しじゃない……。アルス、もう一度こっちへ来てくれる?」
ガイルを軽く叱ると、もう一度アルスの髪をセットし始める。
「すまん……」
そうこうしてる内に、食事会の会場となる建物へと到着する。
「目的地に到着いたしました。どうぞお降りください」
馬車を率いていたセバスが馬車の扉を開け、脇に持っていた折り畳み式の階段を広げると、馬車の降り口に寄せる。
「ありがとうセバス。サラ……掴まって」
ガイルが先頭で降り、サラに手を伸ばす。
さりげないエスコート。やっぱこういう所はお父様、しっかりしてるんだよな。
貴族社会では男が上、女が下という風潮がある中、お父様はそんな事は気にしないといった様子でお母様に自分と等しく接する。
まぁ、お母様の尻に敷かれているっていうのもあると思うが。
「ありがとう。さぁ、アルス。おいで」
サラはガイルの手を借りて馬車を下りると、アルスはサラの後について降りる。
「使用人どもは馬車に待たせておきますので……。では行ってらっしゃいませ」
セバスはアルス達が下りたのを確認し、馬車の扉を閉める。
エバン達もちゃんと来たかな?
アルスがふと気になって、使用人が乗っていると思われる馬車へと視線を向ける。すると、エバンが馬車を操縦していたのか、操縦席からアルスに小さく手を振っているのが分かった。
よし、ちゃんと皆いるな。
今回は王国全土の貴族を招いた食事会だから、警備が驚くほど厳重に取り締まられている。これだったら、何か問題が起きた時、すぐに問題解決にあたってくれるだろう。
だが、グレシアスは俺が想像もしない様な事が度々……いや。頻繁に起こる場合がある。
そんな事態に臨機応変に立ち向かえるよう、もしも……という可能性を色々と考慮し、エバン達のような信頼できる仲間をお父様に無理言って、馬車に乗せてもらってきたのだ。
こうしてアルスはエバンの姿を確認出来て、ホッとするのも束の間、食事会を前に表情を改めて、ガイル達の後を追うのであった。
11
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
魔法使いが無双する異世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです
忠行
ファンタジー
魔法使いが無双するファンタジー世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか忍術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです。むしろ前の世界よりもイケてる感じ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる