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「何ここ…」
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「何ここ…」
小華は周りをキョロキョロと見渡し、男の子についていった。とても豪華な装飾が施されている室内は、子供が入っていいと思えない。ふっと気がつくと、男の子を含めて9人の子供が小華の周りを囲んでいた。
「木佐凪小華。最後の1人だよ」
男の子が他の子に小華を紹介した。
「まって、最後の1人ってなに?みんなは一体何者なの?」
小華は混乱を隠せなかった。同年代にも見えるが、皆綺麗な服を着て、不思議なオーラが溢れ出ている。自分がこの場にいていいはずがない。だが、その混乱はすぐに解かれた。
「あなたと、小華ちゃんと同じ、ただの子供。訳ありのね」
キリッとした目つきの、メガネをかけた女の子が前に出る。綺麗な瞳だが、その奥にどこか寂しさを感じる。座って、と周りに促すと、女の子は手にしていた本を広げた。なぜか本の文字とイラストが大きくなって宙に浮かび上がる。
「私達は伝説にあるような10人の趣味を極めた子供、THINGFITERなんだって。人類を救うべく力が目覚めた。何かと戦うんだろうね。それぞれの趣味がペンダントの力によって戦力に変わるみたい。」
女の子はテキパキと浮き上がった文字を読み上げる。
「なんで私なんかが」
「そんなのだれもわかんねぇよ」
小華をこの城に連れてきた男の子が横で笑う。そして、パァンと手を叩くと、前に歩いて行った。
「自己紹介しよーぜ!伝説が本当なら、一緒に戦う仲間になる。仲を深めよう。」
全員が顔を見合わせて、にっこりと頷いた。
1人1人前に出ての自己紹介が始まった。1人目。
「上条 彰《かみじょう あきら》です!さっきは突然連れてきて悪かったな!」
上条彰。小華の一つ下の、writeの力を持っている。本人が言うに、家庭環境は小華達にとっては割と普通な感じらしい。つまり、かなり悪い。2人目。
「水崎古羽。歌うのが大好き!」
水崎古羽。見た目だけ見ると最年少だが、意外に年が近い。singの力を持っている。先程からずっとニコニコしていて、小華は少し別の恐怖を感じた。3人目。
「福乃宮茜。さっきの説明、分かりやすかった?」
福乃宮茜。彰と同じく、writeの力を持っている。小華と同い年で、落ち着いた雰囲気が漂っているが、怒ると1番怖いのは彼女らしい。4、5人目。
「藤咲未羽。こっちは弟の藤咲昌太。無口だけど仲良くしてね」
藤咲未羽、昌太。musicの力を持っていて、弟の方は目にハイライトがなく、暗い?
「よし、半分!きゅーけー!」
10人のうち、半分の自己紹介が終わり、バラバラも解散した。小華もフッと息をつき、近くのソファーに移動した。隣に茜が座る。
「ねぇ、」
「ん?」
「小華ちゃんってさ…」
小華は周りをキョロキョロと見渡し、男の子についていった。とても豪華な装飾が施されている室内は、子供が入っていいと思えない。ふっと気がつくと、男の子を含めて9人の子供が小華の周りを囲んでいた。
「木佐凪小華。最後の1人だよ」
男の子が他の子に小華を紹介した。
「まって、最後の1人ってなに?みんなは一体何者なの?」
小華は混乱を隠せなかった。同年代にも見えるが、皆綺麗な服を着て、不思議なオーラが溢れ出ている。自分がこの場にいていいはずがない。だが、その混乱はすぐに解かれた。
「あなたと、小華ちゃんと同じ、ただの子供。訳ありのね」
キリッとした目つきの、メガネをかけた女の子が前に出る。綺麗な瞳だが、その奥にどこか寂しさを感じる。座って、と周りに促すと、女の子は手にしていた本を広げた。なぜか本の文字とイラストが大きくなって宙に浮かび上がる。
「私達は伝説にあるような10人の趣味を極めた子供、THINGFITERなんだって。人類を救うべく力が目覚めた。何かと戦うんだろうね。それぞれの趣味がペンダントの力によって戦力に変わるみたい。」
女の子はテキパキと浮き上がった文字を読み上げる。
「なんで私なんかが」
「そんなのだれもわかんねぇよ」
小華をこの城に連れてきた男の子が横で笑う。そして、パァンと手を叩くと、前に歩いて行った。
「自己紹介しよーぜ!伝説が本当なら、一緒に戦う仲間になる。仲を深めよう。」
全員が顔を見合わせて、にっこりと頷いた。
1人1人前に出ての自己紹介が始まった。1人目。
「上条 彰《かみじょう あきら》です!さっきは突然連れてきて悪かったな!」
上条彰。小華の一つ下の、writeの力を持っている。本人が言うに、家庭環境は小華達にとっては割と普通な感じらしい。つまり、かなり悪い。2人目。
「水崎古羽。歌うのが大好き!」
水崎古羽。見た目だけ見ると最年少だが、意外に年が近い。singの力を持っている。先程からずっとニコニコしていて、小華は少し別の恐怖を感じた。3人目。
「福乃宮茜。さっきの説明、分かりやすかった?」
福乃宮茜。彰と同じく、writeの力を持っている。小華と同い年で、落ち着いた雰囲気が漂っているが、怒ると1番怖いのは彼女らしい。4、5人目。
「藤咲未羽。こっちは弟の藤咲昌太。無口だけど仲良くしてね」
藤咲未羽、昌太。musicの力を持っていて、弟の方は目にハイライトがなく、暗い?
「よし、半分!きゅーけー!」
10人のうち、半分の自己紹介が終わり、バラバラも解散した。小華もフッと息をつき、近くのソファーに移動した。隣に茜が座る。
「ねぇ、」
「ん?」
「小華ちゃんってさ…」
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