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序章
序章
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人々が腐敗しきったこのイカれた国に、甲高いサイレンが鳴り響く。
ところどころで爆発音が聞こえ、建物が崩れる音が轟き、悲鳴が上がる。
──ああ。いい気味だ。
所詮肩書きだけで何も出来ない豚どもだ。なにかしてくるとも思わない。
──常日頃労働してる俺らに対してただ威張り腐ってるのが悪いな。
騎士みたいなやつらもいるが、自分の命が一番だという思考のやつらだ、さすがにほぼ無限に湧き、生命を持たないがために命を惜しまない機械どもには勝てないだろう。
胸元からザザッと耳障りな音が鳴った。
『奴らの基地……あの子がいる場所がほぼ特定出来た。今そっちに転送する。』
「……わかった。すぐ向かう」
下に首を傾け返事をして、手元のホログラムを確認する。
すると、音もなく今俺がいる場所の遥か北東のほうで白い点が点滅を始める。
……俺の大切な、妹のような存在だった彼女を奪ったこいつらの罪は死んでも償えないだろう。
────待っていろ。すぐに…………
目をつむり、生きてるのかまださだかではない彼女に囁く。そして俺は廃墟の崩れた瓦礫を吹き飛ばし、石畳を勢いよく蹴った。
ところどころで爆発音が聞こえ、建物が崩れる音が轟き、悲鳴が上がる。
──ああ。いい気味だ。
所詮肩書きだけで何も出来ない豚どもだ。なにかしてくるとも思わない。
──常日頃労働してる俺らに対してただ威張り腐ってるのが悪いな。
騎士みたいなやつらもいるが、自分の命が一番だという思考のやつらだ、さすがにほぼ無限に湧き、生命を持たないがために命を惜しまない機械どもには勝てないだろう。
胸元からザザッと耳障りな音が鳴った。
『奴らの基地……あの子がいる場所がほぼ特定出来た。今そっちに転送する。』
「……わかった。すぐ向かう」
下に首を傾け返事をして、手元のホログラムを確認する。
すると、音もなく今俺がいる場所の遥か北東のほうで白い点が点滅を始める。
……俺の大切な、妹のような存在だった彼女を奪ったこいつらの罪は死んでも償えないだろう。
────待っていろ。すぐに…………
目をつむり、生きてるのかまださだかではない彼女に囁く。そして俺は廃墟の崩れた瓦礫を吹き飛ばし、石畳を勢いよく蹴った。
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