聖女のわたしは呪われた勇者(幼馴染)を性交で浄化していたはずですが、彼の中身が違うかもしれない

天草つづみ

文字の大きさ
3 / 49
本編

2.呪われし勇者(1)※

「聖女殿!」

 レオを担いだ三人の仲間たちが、戸惑う神官たちの間を走り抜け、ルーチェの前までやってきた。

「レオが、呪いをかけられてしまったのだ!」
「扉を閉めるときに、魔王を名乗る魔族に襲われてしまい……!」

 体の大きい金髪と、魔術師のローブを着た銀髪の青年の言葉に、ルーチェの体が震えた。
 そんなこと、今まで聞いたこともない。

「呪い!? ま、魔王!? それは一体……?」
「分かりません……! 幸か不幸か、すぐにその魔族ごと扉を封印したので詳しいことは……。とにかく、浄化をお願いいたします! レオの浄化石は割れてしまって……! これだけの瘴気に包まれ、腐食は始まっていませんが、どうなるか……」

 治癒師のローブを着た少年の言葉に、ルーチェははっとして頷いた。

「わ、分かりました! こちらの浄化の間にお願いします!」

 前例のないことに困惑しながらも、ルーチェはレオを救いたい一心で指示をした。
 浄化の間は、普段ルーチェが結界を張る祈りを捧げる部屋で、浄化を司る女神の加護が最も強い場所なのだ。

「ありがとうございます。では浄化に入るので、外でお待ちください」

 ルーチェはレオを祭壇の上に下ろしてもらうと、仲間たちには外に出るよう頼んだ。
 浄化には、集中力が必要なのだ。
 人がいると気が散ってしまう。

 レオの仲間たちが出て行ったのを確認して、ルーチェはレオに両手をかざした。
 とてつもない濃度の瘴気だった。
 瘴気は触れるだけで痛みをもたらし、そのうち肉を腐らせてしまう。
 聖女のルーチェは平気だが、あの仲間たちも、浄化石があったとはいえ大変だっただろう。

 ルーチェは目を瞑って意識を集中させ、瘴気を祓っていった。
 祓っても祓っても、レオの身体から瘴気が溢れてくる。

 どのくらい浄化していたのだろう。
 ルーチェの肌には汗が滲み、息も上がってきた。
 それでも、溢れ出す瘴気は止まらない。

 人の身体から瘴気が出るなんて、聞いたことがない。
 まるで、魔族のようではないか。
 これは、助かるのだろうか。
 いいや、そんな弱気なことを考えては駄目だ。絶対に、レオを助けるのだ。
 ルーチェはごくりと唾を飲み込んだ。

――ただ瘴気を祓うんじゃなくて、もっと根本的な何かをなんとかしないと……。

 そう思い、ルーチェがレオの体に触れた時だった。

「きゃっ!」

 ルーチェは腕を引っ張られたかと思うと、背中から何かに叩きつけられた。
 咄嗟に瞑っていた瞼を開くと、目の前には瘴気を纏ったままのレオと、更にその後ろに天井のステンドグラスが見える。
 自分が、祭壇に押し倒されたのだと気付いた。

「レオ……? 意識が戻ったの……?」

 レオの目は開いていたが、鮮やかな青色だった瞳は紅く染まり、白目の部分も、人ではあり得ない黒色になっていた。
 明らかに様子がおかしいが、自分が知っている彼であって欲しい。
 そう願いを込めて、ルーチェは冷や汗を流しながらレオを見上げた。

「な、何するの!?」

 しかしそんな想いを嘲笑うかのように、レオはルーチェの白い聖女服を両手で掴み、下着ごと左右に破り取ってしまった。
 ルーチェの肌が空気に晒される。
 慌ててレオから離れようとしたが、両手首を掴まれて祭壇に押し付けられてしまった。
 そしてなんと、レオはルーチェの豊満な胸にしゃぶりついてくる。

「レ、レオ!?」

 じゅっと強い力で乳輪ごと乳首を吸い上げられ、ルーチェは肩を跳ねさせた。

「や、やだやだ! レオ、やめてってば……! あっ、やぁん!」

 ルーチェが叫んでも、レオがやめることはなかった。
 吸引されてわずかに伸びた乳首を、口内で舌にぴんぴんと弾かれる。
 男性経験のなかったルーチェは、初めての性感に目を白黒させた。

「あ、やだってばぁ……ぁぁ、はぁ、あんっ」

 しかもルーチェは、幼馴染のレオのことがずっと好きだったのだ。
 彼が今正常な状態じゃないと分かっていても、その体が自分に触れて嬉しく思う気持ちがどこかにあった。
 胸元に目を向けると、自分の乳房に吸い付くレオと目が合う。

――レ、レオなの? それとも、何かに操られてるだけ……? わ、分からない……。

 色が違いながらもレオらしい真っ直ぐな瞳に戸惑い、抵抗が緩む。
 その隙にルーチェの両手の手首はレオの左手によってまとめられ、頭上で祭壇に押し付けられた。
 子供の頃はそう変わらなかったレオの手は、そんなことができるほど大きくなっていた。
 出立式のときよりさらに成長したレオに、ルーチェは恐怖と同時に、彼の男性らしさを感じて複雑な気分になった。

「レオ! やめてってば! どうしちゃったの!」

 そんなことを思っていると、レオはもう片手をルーチェの下半身に向かわせ、唯一残っていた下着を破り取ってしまった。
 ルーチェは脚を開かれそうになり慌ててじたばたと暴れたが、脚の間に大きな体を入れられて、閉じられなくなる。
 そしてレオが親指をルーチェの蜜壺に当て、くちりと愛液を掬い取った。

――ぬ、濡れてるなんて……!

 ふ、と僅かに口角を上げたレオに、ルーチェは泣きそうになった。
 羞恥か、傷ついたのか、自分でも分からない。
 レオは濡れた親指を秘核に当て、愛液の力を借りてぬりゅぬりゅと指を上下に滑らせた。

「あ、あ、あっ! だめだめ、レオ! やめてぇ!」

 初めて他人の手でそこに触れられ、ルーチェは仰け反り脚を震わせた。
 神経を直接嬲られるような感覚に、どうしたら良いのか分からない。
 勝手に身体が動いて、声が漏れる。
 自分の身体なのに自分で支配できない恐怖に涙を零した。
 そうしていると止まっていた乳首への愛撫を再開されて、下腹部を震わせる。

 硬く立ち上がった乳首を熱い口内で柔らかい舌に擦り潰され、秘核は愛液の滑りを借りて、優しくも手を緩めることなくくにくにと撫でられ続けた。
 下腹部がじんじんと熱くなり、そこから経験したことのない波が体中に広がっていく。
 その間隔がどんどん狭くなっていき、何かが押し寄せる気配を感じた。

「あ、あ、あっ、なんか、なんかくるっ……! だめだめ、あっ、だめぇ!!」

 下腹部の熱が弾け、全身が大きな波に飲み込まれた。
 初めての絶頂に身体を大きくのけ反らせ、痙攣する。
 しかしそんなルーチェに対し、レオの愛撫は全くゆるまなかった。

「あっ! あーっ、あ、やめ、あ、ああっ!」

 絶頂の最中にも関わらず、乳頭はちゅくちゅくと吸われながらなぶられ、秘核はくにくにと押し潰される。
 ルーチェの身体は、休むことなく与えられる性感に悶えた。

 絶頂がいつまでも終わらない。
 次々と性感の波に襲われて、逃げようと身をよじるのに、レオの厚い体に押しつぶされていてまったく意味がなかった。
 そんな中、ルーチェの秘部をいじめていた手の指が二本、中に入ってきた。

「ひっ! ああ、あっ!? なか、なかぁ、あ、ぬ、抜いてぇ!」

 親指でくりくりと秘核をいじりつつ、絶頂に収縮する膣の中を二本の指が進んでいく。
 ルーチェは中に何かを入れられるのも初めてだったが、何度も絶頂を経験したからか、大量の愛液に濡れてほぐれきっていた。
 レオの指を締め付けつつも、頬張るように受け入れていく。
 そして膣の腹側、秘核の裏をぐいと押し上げられて、ルーチェの脳裏にバチンッと火花が散った。

「あ、ああ、あ、あああああ~~~っ!!!」

 もう一段階上の、もはや苦しい性感に襲われた。
 ルーチェは暴れたが、鍛え抜かれた勇者であるレオに対してまったくの抵抗になっていなかった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

落ちて拾われて売られて買われた私

ざっく
恋愛
この世界に来た日のことは、もうあまり覚えていない。ある日突然、知らない場所にいて、拾われて売られて遊女になった。そんな私を望んでくれた人がいた。勇者だと讃えられている彼が、私の特殊能力を見初め、身請けしてくれることになった。 最終的には溺愛になる予定です。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

【番外編完結】聖女のお仕事は竜神様のお手当てです。

豆丸
恋愛
竜神都市アーガストに三人の聖女が召喚されました。バツイチ社会人が竜神のお手当てをしてさっくり日本に帰るつもりだったのに、竜の神官二人に溺愛されて帰れなくなっちゃう話。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。 ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。 「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」 ある日、アリシアは見てしまう。 夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを! 「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」 「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」 夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。 自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。 ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。 ※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

兄妹じゃないとわかったのでお兄様と結婚したら、全部仕込みでした

こじまき
恋愛
【20260401読みやすいように話を分割しました】 伯爵令嬢ヘイゼルは、兄アリステアに恋をしている。叶わないと知りながら、それでも諦めきれなかった。 しかし子ども時代の「取り違え」が発覚し、子爵令嬢ロレッタとして“正しい場所”で生き直すことに。 そして妹ではなくなった彼女に、アリステアは求婚する。 運命のねじれは正されて、望んだとおりに最愛の人と結ばれた―― けれど――その「正しい運命」は、兄アリステアによって用意されたものだった―― ※「小説家になろう」にも投稿しています。

王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする

葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。 そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった! ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――? 意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。

妹に裏切られた聖女は娼館で競りにかけられてハーレムに迎えられる~あれ? ハーレムの主人って妹が執心してた相手じゃね?~

サイコちゃん
恋愛
妹に裏切られたアナベルは聖女として娼館で競りにかけられていた。聖女に恨みがある男達は殺気立った様子で競り続ける。そんな中、謎の美青年が驚くべき値段でアナベルを身請けした。彼はアナベルをハーレムへ迎えると言い、船に乗せて隣国へと運んだ。そこで出会ったのは妹が執心してた隣国の王子――彼がこのハーレムの主人だったのだ。外交と称して、隣国の王子を落とそうとやってきた妹は彼の寵姫となった姉を見て、気も狂わんばかりに怒り散らす……それを見詰める王子の目に軽蔑の色が浮かんでいることに気付かぬまま――