ヴァンディッツ

抹茶屋おはぎ

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序章

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「ふああ~」
思わずあくびが漏れる。

深夜のコンビニのバイトは中々退屈なもんだ。
昨今は24時間営業なんて中々ないのに
このコンビニはがんばってるらしい・・・

まあ、そのおかげでこうやってバイトが出来るんだからありがたいっちゃ、ありがたい。


僕は高木 圭佑(たかぎ けいすけ)。
近くの機械化大学に通う2回生だ。

親の仕送りに頼りっきりなのがきにかかり、こうやってアルバイトをして
学費や生活費を稼いでいる。
とは言え、稼げる金額なんて大した額にはならず
結局は親のすねをかじっている。

まあ、自己満足みたいなもんだ。

それにしてもぼーっとしてるのもかなりつらい。
店番という意味ではこれが仕事なんだろうけど、
何かしていないと申し訳ないという気もする。

圭佑「掃除でもやるか」

僕はそう思い立つと店の裏側にある
掃除道具入れになっている物置に向かった。


店の裏口から外に出ると春先なのにまだ少し寒かった。

圭佑「桜もおわったなあ~」
などと感慨に浸っていると

ガタッ!!
物置から何か物音がした。

圭佑「?」

ガタガタ!!

聞き間違いじゃない。
物置から何か音がする。

薄暗い物置の側に駆け寄ってみる。
僕はその扉を開けようと手を伸ばすと取っ手に違和感を感じた。

圭佑「濡れてる?」
暗くてよくは分からないが、
手に何か液体が付いたのが感じられた。

気にせずドアを一気に開ける。

今にして思えばこのドアを開けなければ
その後に起こる事に巻き込まれる事などなかったかもしれない。

ガラッ!!!

ドアを勢いよく開けると

ドサ!!

何かが倒れこんできた。

圭佑「ひっ!!」

僕は驚き地面に座り込む。
それが人だと気が付くまでにさほど時間はかからなかった。

圭佑「ひ、人?」

暗闇の中、徐々に視界が慣れてくると、
物置の中から人が倒れこんでいるのが分かった。

倒れた人「・・・・あ、あ・・・」

その男の人がかすかに声を漏らす。

圭佑「だ、大丈夫ですか!!」
僕はその男性にかけよる。

手を伸ばした瞬間、
自分の手が血塗れなのに気が付いた。

さっきの液体が血だった事に今更気づいた。

圭佑「ひっ!」
思わず後退りするが、苦しそうにしている
男の人を許っておけない
僕はその人を抱え上げた。

圭佑「大丈夫ですか!?しっかりしてください。」

その男の人は血塗れで苦しそうに呻いている。

男「あ・・・・あ・・・く」
圭佑「しっかりしてください!い、今救急車を呼びます!」

そういって立ち上がろうとする僕を男の人が静止する。
圭佑「?」
男「あ、アクエリ・・・・・」
圭佑「どうしたんですか?何か言いたいんですか?」
男「・・・アクエリア・・・・」
圭佑「・・・・アクエリア?」
男「・・・た、頼む・・・・・」
圭佑「?」

そう言い残すとその男の人は力なく崩れ落ちた。

圭佑「・・・な、なにが・・・・起こったんだ?・・・」
動揺する僕が、
警察に連絡出来たのはそれからしばらくしてからだった・・・・・







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