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第十階 不遇ソーサラー、復讐の準備段階に入る
しおりを挟む名前:カイル
年齢:15
性別:男
ジョブ:ソーサラー
レベル:30
LEP401/401
MEP655/555
ATK17
DEF14
MATK86
MDEF76
キャパシティ6
固有スキル
【転生】【先行入力】
パッシブスキル
ムービングキャスト3
アクティブスキル
マジックエナジーロッド5
サンダーボルト1
フレイムボルト1
コールドボルト1
アースボルト1
復讐計画はある程度練ったので、これから準備期間に入る。あれから少しずつソロ狩りしてレベル30に到達し、キャパシティ6になっていた。
ここで入れるのはサンダーボルト、フレイムボルト、コールドボルト、アースボルトという同系列の四色のスキル。ウィザードにも同じスキルがあるけど、こっちが使うとMATKが激しく劣るので威力は当然下がる。これを全部入れるのには色々わけがあるんだ。さて、またソロ狩りするか。
「んじゃ、行ってくる」
「私もついてく」
「ソロでいいって」
「よくない! 呼吸を合わせとかないと、いざってときに失敗するのよ!?」
俺はソロでいいと言ったんだが、エリナがついてくると言い張るのでどうせだから協力してもらうことにした。蝙蝠相手にちょくちょく上げようと思っていたが好都合だ。パーティーに入れてステータスを確認してみる。
名前:エリナ
年齢:16
性別:女
レベル:37
ジョブ:プリースト
LEP446/446
MEP523/523
ATK20
DEF13
MATK53
MDEF82
キャパシティ7
固有スキル
【反射】
パッシブスキル
モンスター耐性6
ヒューマン耐性3
アクティブスキル
ヒール6
ヘイスト5
プロテクト4
リザレクション7
ホーリーアロー3
エリナのレベルは俺の予想より高かった。というかリザレクションが7なのか……。7まで行くには才能も必要だって聞いた。7からは重度の身体欠損まで治せるようになるからだ。リザ8を持つ者は極僅かで、現在確認されているのは近くの教会の神父のみであり、時間がそこまで経ってないなら死者でも復活できる可能性があるとか。その場合、蘇った者は記憶喪失になる可能性が高いらしいが。
そのリスクを減らしたリザ9や10を持つ者はこの世に存在しないとも言われるくらい習得の難易度が高いとか。それにしても固有スキルも一目で強力だとわかる。一応説明を見てみるか。
【反射】
敵による物理、魔法攻撃のダメージの50%を反射する。
これは強い……。エリナなら例の通り魔に襲われても相手が裸足で逃げ出すレベルだろうな。
◆◆◆
牛エリア――地下四階層でエリナとペア狩りすることに。エリナのプリーストの衣装がどうも違和感あって笑うと不思議そうな顔をされた。エリナはじゃじゃ馬っぽいから、見た目はナイトとかのほうが似合いそうだ。
「ヘイスト!」
エリナのヘイストのおかげでムービングキャストをより活用できる。
「ブモオオオオオオオオオッ!」
ミノタウロスによって打ち下ろされるハンマーはやはり迫力があり、振動でいちいちバランスを崩すが前のような恐怖感はない。慣れもあるが死んでも【転生】できるというのもあるし、何より復讐というモチベーションが恐怖心を掻き消していた。
「フレイムボルト!」
ミノタウロスは火属性なので、当然火のスキルはほとんど受け付けない。だがパッシブでない限り使わないとスキルレベルは上がらないのでこれを繰り返す。エリナの様子を見るとやっぱり苛立っていた。
「ちょっと! 遊んでないで早く倒しなさいよ!」
ぐずぐずしている間にもう一匹近寄ってきた。あんまり遊んでるとミノタウロスが一か所に集まって危ない。
「コールドボルト――マジックエナジーロッド!」
移動しつつ俺の杖に膨大な魔力が物理攻撃力として変換、充填される。ただの物理攻撃じゃない。ミノタウロスの足を殴るとジュッという音を立てて粘土のようにぐにゃりと曲がり、倒れたところで牛の頭を砕く。たった2発で沈んだ。水属性の物理攻撃ってわけだ。
「わお……」
エリナが口元を引き攣らせている。タフなミノタウロス相手に、それも物理攻撃で魔法職のソーサラーがあっさり倒してるんだから驚くだろうな。
もう一匹もフレイムボルトやアースボルトを使ってスキルレベルを上げつつ、邪魔が入ったら同じようにコールドボルトとマジックエナジーロッドのコンボで瞬時に沈めるやり方を繰り返していた。もう途中からはマジックフォンを見ながら狩りをする余裕さえあった。ついにやった。これで今回のノルマは達成した。
名前:カイル
年齢:15
性別:男
ジョブ:ソーサラー
レベル:35
LEP439/439
MEP726/726
ATK19
DEF16
MATK101
MDEF85
キャパシティ7
固有スキル
【転生】【先行入力】
パッシブスキル
ムービングキャスト4
アクティブスキル
マジックエナジーロッド6
サンダーボルト5
フレイムボルト3
コールドボルト3
アースボルト3
ライトニングホルダー3
「ククッ……」
「何がそんなにおかしいの?」
「いや、なんでもない」
「変なの……」
休憩所でニヤニヤが止まらなかった。復讐の準備が整ったからだ。
四色のスキルレベルを3にすることで、あるスキルが発現する。ソーサラーの上位スキル、エレメンタルプロテクターだ。
敵のスキルがまったく効かなくなるスキルだが、レベルが非常に上がりにくいスキルと言われる。1だと効果時間も範囲も非常に小さくて目の前にいる相手に30秒しか効果がない。だがそれでも充分だった。
それと、サンダーボルトのみ5にしたのにもわけがある。このスキルを5にするとライトニングホルダーという風属性を武器に付与するスキルが生まれるわけだが、それも途中から入れて、エリナの杖に行使して3まで上げた。
サンダーボルト5、ライトニングホルダー3、エレメンタルプロテクター1が条件で風の精霊を呼び出すスキル、サモンシルフィードが使えるようになる。このスキルはレベル1だと呼び出しても加速しか使ってくれないがそれでも充分だ。首を洗って待ってろ、ソフィア。生き地獄を見せてやる……。
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