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第三章 魔法学園
大事件発生です
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そっと見上げたのんちゃんは予想外に顔を赤らめて固まっている。
「前世…なるほどスリジェ辺境伯令嬢が聖女に選ばれたという噂は本当らしいな。聖女は生前の知識や希少な魔法を得意とする者が多いと聞く。」
「しかし聖獣はどこに?」
ざわめきの中怒りをおびた声が一際大きく響き渡った。
「よぉ、俺がお前に何頼んだって?
兄貴や友人達の名前も挙げてたな?」
うわーまずいリークがご立腹だ。
しかも カ ン ペ キ に…
会場中が異様な圧力に静まりかえる中、彼女はまた震え始めるかと思ったら落ち着き払った様子でリークを見つめ返している。
「お前が言いたいのはつまり、俺や兄貴や友人たちがマリーベル嬢を婚約者にしたがってて彼女もアロイスとの婚約を解消して他の奴との婚約を望んでる。
だからお前に頼んでそのハンカチでアロイスの幻影を作り出して大勢の前で一方的な婚約破棄を演じてみせようとしたってことか?」
「その通りです。ご婚約者のアロイス様はずっと行方不明になっていらしたのでこのままでは婚約を解消することもままならないと嘆いておられましたから。」
彼女は冷たい目でチラッと私を見る。
いやいや、私と貴女はそんな親密に仲良く話すような間柄じゃなかったでしょう?
そう思っているのは私だけじゃないらしい。
「お前とマリーベル・スリジェが共にいるところなんて見たことがないが?」
「そんなにも彼女を見ていらしたとは、やはりそれだけ強いお気持ちがおありなんですね。」
嬉しそうに言う彼女にリークはあっさりとうなずく。
「まぁな、婚約者になってもらうんだ。気にかけて当然だろう?何かあるとすぐマリーベル嬢の所に行っちまうからな。イライザは。」
唐突に名前を出されたイライザはサッと扇子を取り出して顔を隠した。
周りには恥じらっているように見えただろうけどチラッと見えた顔はどちらかというと急に名前を出されて怒っているように見えた。後で大変だよリーク。
「それにマリーとアロイスの仲を知っててちょっかい出そうとするような命知らずを俺は知らねぇな。
あんな物騒な婚約者がいるやつに手を出そうなんてよっぽどのもの好きだろう。
だいたいカストルはルルと婚約済みだしディルはマリーを兄貴目線で見ててアロイスを崇拝してるし、カミル先生は魔法研究に没頭しててマリーに興味持ってるとしたら希少な魔力持ちなせいだろうな。
アンディーブに関しちゃマリーとの仲を疑うくらいならよっぽど兄上との噂の方がまだ信憑性があるくらいだ。
マリーを婚約者にしようと望んでる奴なんて俺らの中には誰もいないぜ?」
あっ、なんか助けられたようでバカにされた気もする、リーク。後で覚えといてよ?
しかもペラペラ色々しゃべっちゃうから会場内は大変な騒ぎになっちゃってるからね?
この場をどうおさめるつもりなの?
ハラハラしていたらエドワード殿下がリークの肩にポンっと手を置き一歩下がらせる。
「弟の口調が多少乱れていたことは許してほしい。
だが誰でも身に覚えのない不貞を告発されれば多少気分を害すものではないだろうか?そうは思わないかい?
ロベリア・ハフス嬢…いや、違ったね。貴女の本当の名前を我々はまだ知らないんだった。」
エドワード殿下に真っ直ぐ目を向けられ彼女は不愉快そうに眉をひそめた。
「殿下は先程の、それこそアロイス・エシャルロットを名乗る見知らぬ者の言う言葉を信じるのですか?」
「信じざるを得ない、何故ならハフス家の者たちは皆こちらに揃っているからね。」
エドワード殿下が合図を出すと壇上の奥にかけられていたカーテンの陰からロベリア・ハフスさんとご両親、更にお姉さんと思われる女性とそのご主人らしき男性が姿を現した。
ロベリアさんは連日ニリーナ様のスパルタ教育を受けて目を見張るような成長ぶりだと聞いていたけれど、その立ち姿からたしかに以前と変わって見える。
しかし事情を知らない皆んなはどちらが本物なのか分からずにざわめいている。
「いくら姿を似せたとしてもその人が持つ魔力を変えることはできません。」
落ち着いた声に続いて姿を表したのはアリアドネ妃だ。
皆が慌てて頭を下げる中、アリアドネ妃はすぐに頭を上げるよう指示を出し、ロベリアさんに何かささやいている。
彼女がうなずきながら一歩前に出るとサッと空中に炎の帯を出してみせる。
一瞬のこととはいえ、その熱気に身をすくませるとアロイスがギュッと私を抱きしめてくれる。
アリアドネ妃は炎が漂っていた辺りの空間に手を差し伸べて何か呟くとキラキラとしたモヤのようなものが集まり、次第にそれは文字を形どりはじめた。
【ロベリア・ハフス】
そこには確かにそう浮かび上がっていて、会場にいる皆にもくっきりと読むことができただろう。
「これが彼女が本人だという証拠になるでしょう。まだ疑うなら貴女の魔力でも試して差し上げましょう。
さぁ。」
アリアドネ妃は慈愛に満ちた笑みを浮かべながらも有無を言わさない圧力で彼女に問いかけている。
偽ニリーナ、偽ロベリアと呼んでいたから確かに彼女の本当の名前はまだ知らない。
皆が注目する中、彼女はジリっと後ずさった。
逃げ出したいんだろうけど無闇に魔力を使って名前をバラすのも嫌なんだろうな。
「さぁ、何もしなければそれだけ貴女が不利になるだけですよ?
それとも場所を移してお話しする方がよろしいかしら?」
アリアドネ妃の言葉を待っていたかのようにこれまで指示を待ちわびていた騎士たちが一気に彼女を取り囲んだ。
「マリー、これでやっと安心できるよ?今まで寂しい思いもさせてごめんね。」
ずっと黙っていたアロイスが急にいやに甘い雰囲気で語りかけてきたので私はびっくりして抱きしめられていた腕をといて正面から見上げてしまう。
アロイスはすぐ側で騎士たちが彼女を連行しようとしているのもおかまいなしにまるで私しか目に入らないというようにジッと見つめてくる。
「これからはリークの婚約者として振る舞うことも駆り出されることもなくなるからずっと側にいてあげられるからね。」
にっこりと優しく微笑んでくれたけど、いや、貴方本当にアロイスだよね?
のんちゃんは確かに優しいしたまにこういう恥ずかしいことも堂々と言ってたけど何というか…こんなに甘い空気だったことがないから戸惑ってしまうんですが…
だいたい貴方が留守にしてたのってリノアの用事というより賢者になるべく修行に明け暮れていたからなんじゃ?
私の戸惑いをよそにアロイスは再び私を抱きしめるとあろうことか公衆の面前で、たくさんの貴賓が集まるこの卒業パーティーの場で顔を近づけてきて唇にキスをしてきた。
私の、私の………ファーストキスだったのに!!
初めは何が起きたのか分からなかった。次第に状況が分かると私は身体中が真っ赤になるくらい羞恥で熱が上がってきた。
先ほどから巻き起こっている騒動に加えてこの状況。恥ずかし死ねる!!
こんなにたくさん人がいる中で何してるの、のんちゃん!!
いっそこのまま気絶したい大混乱の頭の中でそう思っていた時突然ホープの声が響き渡った。
「ヤッタァ!見つけたよ。今だ!」
ブワァ~っと今までで一番と言っていいくらいの眩しい光が巻き起こり、しかもその光はどうやら私から発生しているらしい。
その眩しい光に包まれながらサァッとホープが会場に舞い降り、更に眩しい光の塊がその後を追うように飛び出してきた。
「前世…なるほどスリジェ辺境伯令嬢が聖女に選ばれたという噂は本当らしいな。聖女は生前の知識や希少な魔法を得意とする者が多いと聞く。」
「しかし聖獣はどこに?」
ざわめきの中怒りをおびた声が一際大きく響き渡った。
「よぉ、俺がお前に何頼んだって?
兄貴や友人達の名前も挙げてたな?」
うわーまずいリークがご立腹だ。
しかも カ ン ペ キ に…
会場中が異様な圧力に静まりかえる中、彼女はまた震え始めるかと思ったら落ち着き払った様子でリークを見つめ返している。
「お前が言いたいのはつまり、俺や兄貴や友人たちがマリーベル嬢を婚約者にしたがってて彼女もアロイスとの婚約を解消して他の奴との婚約を望んでる。
だからお前に頼んでそのハンカチでアロイスの幻影を作り出して大勢の前で一方的な婚約破棄を演じてみせようとしたってことか?」
「その通りです。ご婚約者のアロイス様はずっと行方不明になっていらしたのでこのままでは婚約を解消することもままならないと嘆いておられましたから。」
彼女は冷たい目でチラッと私を見る。
いやいや、私と貴女はそんな親密に仲良く話すような間柄じゃなかったでしょう?
そう思っているのは私だけじゃないらしい。
「お前とマリーベル・スリジェが共にいるところなんて見たことがないが?」
「そんなにも彼女を見ていらしたとは、やはりそれだけ強いお気持ちがおありなんですね。」
嬉しそうに言う彼女にリークはあっさりとうなずく。
「まぁな、婚約者になってもらうんだ。気にかけて当然だろう?何かあるとすぐマリーベル嬢の所に行っちまうからな。イライザは。」
唐突に名前を出されたイライザはサッと扇子を取り出して顔を隠した。
周りには恥じらっているように見えただろうけどチラッと見えた顔はどちらかというと急に名前を出されて怒っているように見えた。後で大変だよリーク。
「それにマリーとアロイスの仲を知っててちょっかい出そうとするような命知らずを俺は知らねぇな。
あんな物騒な婚約者がいるやつに手を出そうなんてよっぽどのもの好きだろう。
だいたいカストルはルルと婚約済みだしディルはマリーを兄貴目線で見ててアロイスを崇拝してるし、カミル先生は魔法研究に没頭しててマリーに興味持ってるとしたら希少な魔力持ちなせいだろうな。
アンディーブに関しちゃマリーとの仲を疑うくらいならよっぽど兄上との噂の方がまだ信憑性があるくらいだ。
マリーを婚約者にしようと望んでる奴なんて俺らの中には誰もいないぜ?」
あっ、なんか助けられたようでバカにされた気もする、リーク。後で覚えといてよ?
しかもペラペラ色々しゃべっちゃうから会場内は大変な騒ぎになっちゃってるからね?
この場をどうおさめるつもりなの?
ハラハラしていたらエドワード殿下がリークの肩にポンっと手を置き一歩下がらせる。
「弟の口調が多少乱れていたことは許してほしい。
だが誰でも身に覚えのない不貞を告発されれば多少気分を害すものではないだろうか?そうは思わないかい?
ロベリア・ハフス嬢…いや、違ったね。貴女の本当の名前を我々はまだ知らないんだった。」
エドワード殿下に真っ直ぐ目を向けられ彼女は不愉快そうに眉をひそめた。
「殿下は先程の、それこそアロイス・エシャルロットを名乗る見知らぬ者の言う言葉を信じるのですか?」
「信じざるを得ない、何故ならハフス家の者たちは皆こちらに揃っているからね。」
エドワード殿下が合図を出すと壇上の奥にかけられていたカーテンの陰からロベリア・ハフスさんとご両親、更にお姉さんと思われる女性とそのご主人らしき男性が姿を現した。
ロベリアさんは連日ニリーナ様のスパルタ教育を受けて目を見張るような成長ぶりだと聞いていたけれど、その立ち姿からたしかに以前と変わって見える。
しかし事情を知らない皆んなはどちらが本物なのか分からずにざわめいている。
「いくら姿を似せたとしてもその人が持つ魔力を変えることはできません。」
落ち着いた声に続いて姿を表したのはアリアドネ妃だ。
皆が慌てて頭を下げる中、アリアドネ妃はすぐに頭を上げるよう指示を出し、ロベリアさんに何かささやいている。
彼女がうなずきながら一歩前に出るとサッと空中に炎の帯を出してみせる。
一瞬のこととはいえ、その熱気に身をすくませるとアロイスがギュッと私を抱きしめてくれる。
アリアドネ妃は炎が漂っていた辺りの空間に手を差し伸べて何か呟くとキラキラとしたモヤのようなものが集まり、次第にそれは文字を形どりはじめた。
【ロベリア・ハフス】
そこには確かにそう浮かび上がっていて、会場にいる皆にもくっきりと読むことができただろう。
「これが彼女が本人だという証拠になるでしょう。まだ疑うなら貴女の魔力でも試して差し上げましょう。
さぁ。」
アリアドネ妃は慈愛に満ちた笑みを浮かべながらも有無を言わさない圧力で彼女に問いかけている。
偽ニリーナ、偽ロベリアと呼んでいたから確かに彼女の本当の名前はまだ知らない。
皆が注目する中、彼女はジリっと後ずさった。
逃げ出したいんだろうけど無闇に魔力を使って名前をバラすのも嫌なんだろうな。
「さぁ、何もしなければそれだけ貴女が不利になるだけですよ?
それとも場所を移してお話しする方がよろしいかしら?」
アリアドネ妃の言葉を待っていたかのようにこれまで指示を待ちわびていた騎士たちが一気に彼女を取り囲んだ。
「マリー、これでやっと安心できるよ?今まで寂しい思いもさせてごめんね。」
ずっと黙っていたアロイスが急にいやに甘い雰囲気で語りかけてきたので私はびっくりして抱きしめられていた腕をといて正面から見上げてしまう。
アロイスはすぐ側で騎士たちが彼女を連行しようとしているのもおかまいなしにまるで私しか目に入らないというようにジッと見つめてくる。
「これからはリークの婚約者として振る舞うことも駆り出されることもなくなるからずっと側にいてあげられるからね。」
にっこりと優しく微笑んでくれたけど、いや、貴方本当にアロイスだよね?
のんちゃんは確かに優しいしたまにこういう恥ずかしいことも堂々と言ってたけど何というか…こんなに甘い空気だったことがないから戸惑ってしまうんですが…
だいたい貴方が留守にしてたのってリノアの用事というより賢者になるべく修行に明け暮れていたからなんじゃ?
私の戸惑いをよそにアロイスは再び私を抱きしめるとあろうことか公衆の面前で、たくさんの貴賓が集まるこの卒業パーティーの場で顔を近づけてきて唇にキスをしてきた。
私の、私の………ファーストキスだったのに!!
初めは何が起きたのか分からなかった。次第に状況が分かると私は身体中が真っ赤になるくらい羞恥で熱が上がってきた。
先ほどから巻き起こっている騒動に加えてこの状況。恥ずかし死ねる!!
こんなにたくさん人がいる中で何してるの、のんちゃん!!
いっそこのまま気絶したい大混乱の頭の中でそう思っていた時突然ホープの声が響き渡った。
「ヤッタァ!見つけたよ。今だ!」
ブワァ~っと今までで一番と言っていいくらいの眩しい光が巻き起こり、しかもその光はどうやら私から発生しているらしい。
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