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生贄と盤外の女神
後編
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私は見ている。自分の目を通して知らない世界を見ている。
意識ははっきりとしているのに身体は魔王の思うとおりにしか動かない。
人々は心を失った。私の冤罪を知り、嘆き、スマグ様を糾弾していた人々も、新たな命の誕生に喜んでいた女も、親の冥福を祈っていた青年も、公園で楽しそうに遊んでいた兄弟も、酔って喧嘩していた破落戸も、みな一様に目から光を失い、ただ決められた業務を淡々とこなすだけの人形となりはてた。
「やめて……私はこんなことのために……」
私は判断を誤った? 予定通り生贄を出すこと。それは正しい判断だったはずだった。
だが、私が、私の中の何かが魔王を目覚めさせてしまった。
数々の後悔が襲い掛かってくる。こんなにも心をすり減らしたことなどない。こんなにも声を上げて泣いたことなどない。
「何故……あなたの目的は何?」
「我の司りしは『鎮静』」
久しぶりに対話が成り立った。いつもは私の言葉など意に返さない魔王が私の問いに言葉を返した。
「まるで女神のような口ぶりね」
「ような、ではない。我は女神。鎮静を司りし女神なり」
「嘘ね。女神様は全部で六柱。鎮静なんて役割も存在しないわ」
「…………だろうな」
一瞬、ほんのかすかに魔王の声が悲哀に彩られた気がした。
「貴殿は、瘴気が何から生まれるか知っているか?」
「あなたからでしょう」
「違う。瘴気は女神同士の力がぶつかり合った際の摩擦から生まれる」
視点が切り替わった。魔王は大国の国境付近に来ていた。
何か巨大で透明な半円球が押し合って、その隙間から瘴気が発生している。
「馬鹿な……」
まさか、事実だというのか。だとしたら私が信じていたものは……。私たちの国の役割とは。
「女神は人々の祈りを糧に加護を与える。領域が広がれば他の女神の領域と衝突し瘴気が生まれ、やがて万物は腐り廃れる」
また別の場所が映し出される。別の国境線だった。ここは特に瘴気の被害がひどくもはや生命の息吹すら感じられない。
「これらを鎮めることこそ我が役割」
「人の心ごと瘴気を鎮めるのがあなたの役割」
「故に鎮静」
祈るものがいなくなれば女神は加護の力を失い、瘴気は発生しなくなる。
だが、代償に人は心を失い、ただ生きるだけの人形と化す。
「許容できないか?」
「っ……」
それ以降魔王が私に語り掛けてくることはなかった。
数々の都市が、国が鎮静化され、瘴気とともに活気を失っていく。
私はただそれを見ていた。そして考えた。なぜこの人は魔王と呼ばれるようになったのか。
確かに恐ろしい力。だが必要な力だ。
人間は己が文明の発展の末女神の加護によって破滅するか、心を鎮められて衰退されるかしかないのだろうか。
おそらく、今の世界はそれを繰り返している。繁栄と衰退を繰り返すことで破滅を避けているに過ぎない。
「ねえ、女神の糧が人の祈りであるなら、あなたは何故力を使えるの?」
解答は期待していなかった。だが、誰もいないここはとても寂しくて、誰かと話したくなったのだ。
「我を祈る者たちはいる」
声が返ってきたことに驚いた。
そして移った光景は異教徒として迫害されている集団だった。
「彼らは鎮静されないの?」
「力と加護は違う。女神の加護は己を含めたすべての女神の力を無力化するもの。人間が普段加護と思っているあれは力だ。我は我を祈る者たちすべてに加護を与える」
「は、ははっ……それが本当だとしたら、今まで信じてきたものは現実と全然違うのね」
「その方が効率よく祈りを集められる」
「今までの私たちの信仰は女神の餌でしかなかったというの」
魔王はそれ以上何も言わなかった。
私は今までのことのすべてが否定された気分になった。
祖国の生贄制度も微力に魔王の力を使わせて瘴気を鎮静化しようとした女神たちの思惑だったのだろう。
私たちの命は大衆のための必要な犠牲ではなく、一部の者たちの我欲を満たすための肥料に過ぎなかった。
身命をとした決意も覚悟も結局はその程度のもの。ただ一つの誤算があるとすれば私が魔王に適合して完全に復活してしまったこと。
「あなたはいつまで鎮静を続けるの?」
「我が身が滅びるその日まで」
「その日はいつ来るの?」
「いつかは来る。終わりの時はすべての命に等しく訪れる」
「嘘ね」
「……」
「あなたの力は強大で、ほかの女神からすれば文明の発展を阻む疎ましいもの。でも、世界を破滅させないためには必要なもの。
だから、あなたは封印される。そして中途半端な餌を与えられて力を使わされ、復活してはまた封印される。その繰り返し」
そう、きっとそれがこの世界の仕組み。少数の犠牲の上に成り立つ多数の幸福。
「父神も姉神たちも我を疎んだ。発展を願う神の意向を妨げる邪神だと。ならば滅却を願えば無責任だと責められた。ある日、姉神の一人が初めて宴に誘ってくれた。だが、連れてこられたのは最果てだった。誰もいない暗闇の中で減っていく祈りを糧に力を使うだけの日々だ。
稀に貴殿のように我の器となれる贄がやってくる。そのたびに多くのものの恨みを買い、再び暗闇の中での生活が始まるのだ。永遠にな」
「地獄ね」
「だが、それが世界に必要なこと、我の役割だ」
「世界のための贄であり、礎であることか」
「貴殿もいずれは解放される。六柱の女神の力を宿した使者が我を封印したその時に」
「そう……なら、それまで付き合うわ」
あの日から何年、何十年たっただろう。
長い時の中でようやくわかった。私はただこの心を誰かに理解してほしかったのだ。
冷徹と評される合理的な思考を、それをなすための努力を。
きっとこの子も同じだった。己が役割に疎まれても順守し続けたその気高き志を。その手を振り払われ、永遠の贄という宿命を背負わされてもまだ。
暗闇の中に自分しかいない空間が開けてもう一人の姿が現れる。
骨が浮くほどやせ細った小汚い少女の姿をした女神の手を取る。
「我らが身は世界のための贄であり礎なり。志を同じくする汝と死に分かたれるまで茨の道を歩まん」
「あぁ……ありがとう」
犠牲もシステムにも正しさも間違いもないのだろう。ただ、必要なだけ。ならばせめて永遠の贄となる盤外の女神の心が少しでも報われるように。
そうすればきっと私の行動もいつか報われる気がする。
だからその時まで鎮め続けよう。それこそが世界のために捧げる最上の供物であり、私が突き通す信仰なのだ。
以後歴史に記録が残らない空白の時代において、唯一伝えられる魔王の存在があった。
これは、記録に名も残らぬ少女と人々に名も知られぬ盤外の女神のほんの少しの会話であった。
ーーーーーー
あとがき
期待するような報復がなくて残念に思う方もいらっしゃるでしょうが、
主人公はどこまでも個人の感情よりも大衆のための行動を選びます。その中で最も美徳と考えているのが自己犠牲であり、ある意味サイコパスです。
盤外の女神も主人公と似たような思考です。己を否定されたことに悲しみを抱きながらもやはり優先するのは己ではなく世界。
そんな二人だからこそ同調し、勇者に封印されるその日までともにあり続けたのでした。
いつかこんな歪なシステムを変えてくれる真の勇者が現れることを信じて。
意識ははっきりとしているのに身体は魔王の思うとおりにしか動かない。
人々は心を失った。私の冤罪を知り、嘆き、スマグ様を糾弾していた人々も、新たな命の誕生に喜んでいた女も、親の冥福を祈っていた青年も、公園で楽しそうに遊んでいた兄弟も、酔って喧嘩していた破落戸も、みな一様に目から光を失い、ただ決められた業務を淡々とこなすだけの人形となりはてた。
「やめて……私はこんなことのために……」
私は判断を誤った? 予定通り生贄を出すこと。それは正しい判断だったはずだった。
だが、私が、私の中の何かが魔王を目覚めさせてしまった。
数々の後悔が襲い掛かってくる。こんなにも心をすり減らしたことなどない。こんなにも声を上げて泣いたことなどない。
「何故……あなたの目的は何?」
「我の司りしは『鎮静』」
久しぶりに対話が成り立った。いつもは私の言葉など意に返さない魔王が私の問いに言葉を返した。
「まるで女神のような口ぶりね」
「ような、ではない。我は女神。鎮静を司りし女神なり」
「嘘ね。女神様は全部で六柱。鎮静なんて役割も存在しないわ」
「…………だろうな」
一瞬、ほんのかすかに魔王の声が悲哀に彩られた気がした。
「貴殿は、瘴気が何から生まれるか知っているか?」
「あなたからでしょう」
「違う。瘴気は女神同士の力がぶつかり合った際の摩擦から生まれる」
視点が切り替わった。魔王は大国の国境付近に来ていた。
何か巨大で透明な半円球が押し合って、その隙間から瘴気が発生している。
「馬鹿な……」
まさか、事実だというのか。だとしたら私が信じていたものは……。私たちの国の役割とは。
「女神は人々の祈りを糧に加護を与える。領域が広がれば他の女神の領域と衝突し瘴気が生まれ、やがて万物は腐り廃れる」
また別の場所が映し出される。別の国境線だった。ここは特に瘴気の被害がひどくもはや生命の息吹すら感じられない。
「これらを鎮めることこそ我が役割」
「人の心ごと瘴気を鎮めるのがあなたの役割」
「故に鎮静」
祈るものがいなくなれば女神は加護の力を失い、瘴気は発生しなくなる。
だが、代償に人は心を失い、ただ生きるだけの人形と化す。
「許容できないか?」
「っ……」
それ以降魔王が私に語り掛けてくることはなかった。
数々の都市が、国が鎮静化され、瘴気とともに活気を失っていく。
私はただそれを見ていた。そして考えた。なぜこの人は魔王と呼ばれるようになったのか。
確かに恐ろしい力。だが必要な力だ。
人間は己が文明の発展の末女神の加護によって破滅するか、心を鎮められて衰退されるかしかないのだろうか。
おそらく、今の世界はそれを繰り返している。繁栄と衰退を繰り返すことで破滅を避けているに過ぎない。
「ねえ、女神の糧が人の祈りであるなら、あなたは何故力を使えるの?」
解答は期待していなかった。だが、誰もいないここはとても寂しくて、誰かと話したくなったのだ。
「我を祈る者たちはいる」
声が返ってきたことに驚いた。
そして移った光景は異教徒として迫害されている集団だった。
「彼らは鎮静されないの?」
「力と加護は違う。女神の加護は己を含めたすべての女神の力を無力化するもの。人間が普段加護と思っているあれは力だ。我は我を祈る者たちすべてに加護を与える」
「は、ははっ……それが本当だとしたら、今まで信じてきたものは現実と全然違うのね」
「その方が効率よく祈りを集められる」
「今までの私たちの信仰は女神の餌でしかなかったというの」
魔王はそれ以上何も言わなかった。
私は今までのことのすべてが否定された気分になった。
祖国の生贄制度も微力に魔王の力を使わせて瘴気を鎮静化しようとした女神たちの思惑だったのだろう。
私たちの命は大衆のための必要な犠牲ではなく、一部の者たちの我欲を満たすための肥料に過ぎなかった。
身命をとした決意も覚悟も結局はその程度のもの。ただ一つの誤算があるとすれば私が魔王に適合して完全に復活してしまったこと。
「あなたはいつまで鎮静を続けるの?」
「我が身が滅びるその日まで」
「その日はいつ来るの?」
「いつかは来る。終わりの時はすべての命に等しく訪れる」
「嘘ね」
「……」
「あなたの力は強大で、ほかの女神からすれば文明の発展を阻む疎ましいもの。でも、世界を破滅させないためには必要なもの。
だから、あなたは封印される。そして中途半端な餌を与えられて力を使わされ、復活してはまた封印される。その繰り返し」
そう、きっとそれがこの世界の仕組み。少数の犠牲の上に成り立つ多数の幸福。
「父神も姉神たちも我を疎んだ。発展を願う神の意向を妨げる邪神だと。ならば滅却を願えば無責任だと責められた。ある日、姉神の一人が初めて宴に誘ってくれた。だが、連れてこられたのは最果てだった。誰もいない暗闇の中で減っていく祈りを糧に力を使うだけの日々だ。
稀に貴殿のように我の器となれる贄がやってくる。そのたびに多くのものの恨みを買い、再び暗闇の中での生活が始まるのだ。永遠にな」
「地獄ね」
「だが、それが世界に必要なこと、我の役割だ」
「世界のための贄であり、礎であることか」
「貴殿もいずれは解放される。六柱の女神の力を宿した使者が我を封印したその時に」
「そう……なら、それまで付き合うわ」
あの日から何年、何十年たっただろう。
長い時の中でようやくわかった。私はただこの心を誰かに理解してほしかったのだ。
冷徹と評される合理的な思考を、それをなすための努力を。
きっとこの子も同じだった。己が役割に疎まれても順守し続けたその気高き志を。その手を振り払われ、永遠の贄という宿命を背負わされてもまだ。
暗闇の中に自分しかいない空間が開けてもう一人の姿が現れる。
骨が浮くほどやせ細った小汚い少女の姿をした女神の手を取る。
「我らが身は世界のための贄であり礎なり。志を同じくする汝と死に分かたれるまで茨の道を歩まん」
「あぁ……ありがとう」
犠牲もシステムにも正しさも間違いもないのだろう。ただ、必要なだけ。ならばせめて永遠の贄となる盤外の女神の心が少しでも報われるように。
そうすればきっと私の行動もいつか報われる気がする。
だからその時まで鎮め続けよう。それこそが世界のために捧げる最上の供物であり、私が突き通す信仰なのだ。
以後歴史に記録が残らない空白の時代において、唯一伝えられる魔王の存在があった。
これは、記録に名も残らぬ少女と人々に名も知られぬ盤外の女神のほんの少しの会話であった。
ーーーーーー
あとがき
期待するような報復がなくて残念に思う方もいらっしゃるでしょうが、
主人公はどこまでも個人の感情よりも大衆のための行動を選びます。その中で最も美徳と考えているのが自己犠牲であり、ある意味サイコパスです。
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