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しおりを挟む【エルハルト視点】
「ああ、そうだ。それと、ダドリー伯爵にもこの手紙を。元老会にも連絡をしてくれ。」
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父上といえど、多くの批難と説得にあえば考え直すだろう。それが叶わなければ秘密裏に牢屋から逃がせばいいだけだ。
早く仕事を終わらせてセイラに会いに行こう。
やっと手に入れたんだ。離せるわけがない。
泣いているセイラを思い出して一人でため息をつく。
陶器のような肌に、色素の薄いブルーの瞳とピンクゴールドのふわふわとした髪。彼女自体が宝石のように輝いている。
その上、権力に興味がなく家族思い。
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いや、聖女か。
もう一度、あの真っ赤に色付く甘い唇を奪いに行こう。
嫌だ嫌だと言ったとて、離さないからな。
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