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次の日。
「セイラ、聞いたよ。今までにない聖力を見せて皆を驚かせたらしいじゃないか。」
朝食を一緒にとろうというエルハルトの誘いでその場につくとすぐその話題になった。
ガブリエル以外の人間に力を使ったことがないし、歴代聖女のことを調べたこともなかったからなにが通常でなにが例がないのか全く分からない。
それにネックレスに力を込めていた時の方がよほど疲れていた。
「どうした?元気がないな。」
私をそれなりに大事にしてくれる皇太子。
贅沢な白での暮らし。
聖女の役目も思っていたより辛くない。
多くの人と接するのが怖いだけ。
なんで私だけ今、こんなに恵まれているのでしょう。
「エルハルト様……」
いっその事、もっと苦しめて欲しい。
私の罪を、もっと責めてもらいたい。
誰でもいいから、この幸せな地獄から突き落として……
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