12 / 48
第12話 ハンコ注射
しおりを挟む
*ダジャレとゴロの話
2年生の時にクラスで流行っていたゲームがあって、それはダジャレを言い合って10秒たっても出てこなくなったら負けというゲームだ。ダジャレとあらば、ふとんがふっとんだ、アルミ缶の上にあるミカン、ロシアの殺し屋おそろしやなど、誰が考えたんだか知らないが、なぜか国民のほぼ全員が知っているというものがあった。
「電話に出んわ!」
「コンドルがめりこんどる!」
「内臓がないぞう!」
「惑星はくせー」
「木星もくせー」
「妖怪に用かい?」
「絶好調な校長!」
「ジャイアン死んじゃいやん!」
「トイレにいっといれ!」
「レモンのいれもん!」
「ジャムおじさんがジャムを持参!」
「ねこが寝込んだ!」
「ダジャレを言うのはだれじゃ?」
「ドイツ人はどいつだ?」
「みつかんがみつかんない!」
「え~っと~。あー、思いつかない」
といった具合だ。負けたからといって特にバツゲームなどはなく、そのまま平和に2回戦を行って、休み時間の10分間を過ごしていた。
また、世間にはおもしろいゴロがあり、富士山の標高である3776mにちなんで『みんななろう』というなれるわけもないようなものや、2、4、6、9、11月が31日まででないという『西向くサムライ』などというものもあった。
このゲームを行ったあとは、お後がよろしいようで、みんななんだかウキウキした気持ちで授業にのぞめていた。
*なわとびの話
2年生の時にクラス中が『なわとび』にハマっていて、ぼくもその例外ではなく休み時間に練習していた。授業の合間の10分間の小休憩の時に、いつも机の横に掛けていたなわとびをひっつかんで持って行き、一生懸命に練習していた。中でも小学生にでもできる技の定番として有名な『二重飛び』が流行っていて、みんなで回数を競って遊んでいた。
男女混じって練習している中でも回数は多い方だった。授業で最初に1回成功してからは、2、3,5、10とどんどん記録が伸び続け、3,40回くらいはできていた。あまり運動神経が良くない子などは脇を閉めずに腕全体を回して練習していたので、全然上達していなかったりした。コツとしては腕を体の横に固定し、手首のスナップだけで行うといいだろう。
後はできるなら足を曲げずに軽く曲げて伸ばしたまま飛ぶと、上級者に見えてカッコイイと思う。練習するのが楽しくて、こういう些細なことがスキルを身に付ける喜びというものを知るいいキッカケになるんだと思う。
残念ながらさくらちゃんに褒められたことはなかったのだが、最終的に飽きてしまうまでに50回くらいはできるようになっていたので、頑張った甲斐はあると言える。
*ハンコ注射の話
2年生の時にクラスで一斉に『BCG (カルメット・ゲラン桿菌(細長い菌バシル)』の注射を打つ機会があった。致死率がほぼ100%で死の病と言われていた『結核』と呼ばれる病気を予防するためで、日本では1965年に作られたワクチンが使われていた。
これはまず、小さな注射をして『ツベルクリン反応』というのを見て、そこで陰性であった子が受けるのだが、だいたいの子は陰性なので、結局は全員が受けることになっていた。小学生にとって注射とは恐怖する対象であり、みんなドキドキしながら順番を待っていた。
出席番号2番のぼくは、こういう時には早く生まれたことを後悔せずにはいられなかったのだが、そんなことを言っても仕方ないので観念して待っていた。1番のりゅうじくんが注射を終えて、
「全然痛くなかったよ」と言っていたのだが、ぼくは“ウソだ。りゅうじくんだからだろ?”と思っていた。
だが、実際に注射を受けてみると本当に痛くはなく、
「みんな、本当に痛くなかったよ!なんだかスタンプを押されたみたいだった」
と言って安堵していた。これは恐らく日本の医療技術の凄いところで、痛みに弱い小学生のために『なるべく痛くないように改良に改良を重ねて』くれていたのだろう。注射が終わると、左腕の外側の肩より少し下の部分に『六つの斑点』ができていて、ちょうどサイコロの6のようになっていた。普段は忘れているのだが、大人になってからもこの跡を見る度にこの出来事を思い出している。
2年生の時にクラスで流行っていたゲームがあって、それはダジャレを言い合って10秒たっても出てこなくなったら負けというゲームだ。ダジャレとあらば、ふとんがふっとんだ、アルミ缶の上にあるミカン、ロシアの殺し屋おそろしやなど、誰が考えたんだか知らないが、なぜか国民のほぼ全員が知っているというものがあった。
「電話に出んわ!」
「コンドルがめりこんどる!」
「内臓がないぞう!」
「惑星はくせー」
「木星もくせー」
「妖怪に用かい?」
「絶好調な校長!」
「ジャイアン死んじゃいやん!」
「トイレにいっといれ!」
「レモンのいれもん!」
「ジャムおじさんがジャムを持参!」
「ねこが寝込んだ!」
「ダジャレを言うのはだれじゃ?」
「ドイツ人はどいつだ?」
「みつかんがみつかんない!」
「え~っと~。あー、思いつかない」
といった具合だ。負けたからといって特にバツゲームなどはなく、そのまま平和に2回戦を行って、休み時間の10分間を過ごしていた。
また、世間にはおもしろいゴロがあり、富士山の標高である3776mにちなんで『みんななろう』というなれるわけもないようなものや、2、4、6、9、11月が31日まででないという『西向くサムライ』などというものもあった。
このゲームを行ったあとは、お後がよろしいようで、みんななんだかウキウキした気持ちで授業にのぞめていた。
*なわとびの話
2年生の時にクラス中が『なわとび』にハマっていて、ぼくもその例外ではなく休み時間に練習していた。授業の合間の10分間の小休憩の時に、いつも机の横に掛けていたなわとびをひっつかんで持って行き、一生懸命に練習していた。中でも小学生にでもできる技の定番として有名な『二重飛び』が流行っていて、みんなで回数を競って遊んでいた。
男女混じって練習している中でも回数は多い方だった。授業で最初に1回成功してからは、2、3,5、10とどんどん記録が伸び続け、3,40回くらいはできていた。あまり運動神経が良くない子などは脇を閉めずに腕全体を回して練習していたので、全然上達していなかったりした。コツとしては腕を体の横に固定し、手首のスナップだけで行うといいだろう。
後はできるなら足を曲げずに軽く曲げて伸ばしたまま飛ぶと、上級者に見えてカッコイイと思う。練習するのが楽しくて、こういう些細なことがスキルを身に付ける喜びというものを知るいいキッカケになるんだと思う。
残念ながらさくらちゃんに褒められたことはなかったのだが、最終的に飽きてしまうまでに50回くらいはできるようになっていたので、頑張った甲斐はあると言える。
*ハンコ注射の話
2年生の時にクラスで一斉に『BCG (カルメット・ゲラン桿菌(細長い菌バシル)』の注射を打つ機会があった。致死率がほぼ100%で死の病と言われていた『結核』と呼ばれる病気を予防するためで、日本では1965年に作られたワクチンが使われていた。
これはまず、小さな注射をして『ツベルクリン反応』というのを見て、そこで陰性であった子が受けるのだが、だいたいの子は陰性なので、結局は全員が受けることになっていた。小学生にとって注射とは恐怖する対象であり、みんなドキドキしながら順番を待っていた。
出席番号2番のぼくは、こういう時には早く生まれたことを後悔せずにはいられなかったのだが、そんなことを言っても仕方ないので観念して待っていた。1番のりゅうじくんが注射を終えて、
「全然痛くなかったよ」と言っていたのだが、ぼくは“ウソだ。りゅうじくんだからだろ?”と思っていた。
だが、実際に注射を受けてみると本当に痛くはなく、
「みんな、本当に痛くなかったよ!なんだかスタンプを押されたみたいだった」
と言って安堵していた。これは恐らく日本の医療技術の凄いところで、痛みに弱い小学生のために『なるべく痛くないように改良に改良を重ねて』くれていたのだろう。注射が終わると、左腕の外側の肩より少し下の部分に『六つの斑点』ができていて、ちょうどサイコロの6のようになっていた。普段は忘れているのだが、大人になってからもこの跡を見る度にこの出来事を思い出している。
0
あなたにおすすめの小説
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
【親子おはなし絵本】ドングリさんいっぱい(2~4歳向け(漢字えほん):いろいろできたね!)
天渡 香
絵本
「ごちそうさま。ドングリさんをちょうだい」ママは、さっちゃんの小さな手に、ドングリさんをのせます。
+:-:+:-:+
ドングリさんが大好きな我が子ために作った絵本です。
+:-:+:-:+
「ひとりでトイレに行けたね!」とほめながら、おててにドングリさんを渡すような話しかけをしています(親子のコミュニケーションを目的にしています)。
+:-:+:-:+
「ドングリさんをちょうだい」のフレーズを繰り返しているうちに、子供の方から「ドングリさんはどうしたらもらえるの?」とたずねてくれたので、「ひとりでお着がえできたら、ドングリさんをもらえるよ~」と、我が家では親子の会話がはずみました。
+:-:+:-:+
寝る前に、今日の「いろいろできたね!」をお話しするのにもぴったりです!
+:-:+:-:+
2歳の頃から、園で『漢字えほん(漢字が含まれている童話の本)』に親しんでいる我が子。出版数の少ない、低年齢向けの『漢字えほん』を自分で作ってみました。漢字がまじる事で、大人もスラスラ読み聞かせができます。『友達』という漢字を見つけて、子供が喜ぶなど、ひらがなだけの絵本にはない発見の楽しさがあるようです。
+:-:+:-:+
未満児(1~3歳頃)に漢字のまじった絵本を渡すというのには最初驚きましたが、『街中の看板』『広告』の一つ一つも子供にとっては楽しい童話に見えるようです。漢字の成り立ちなどの『漢字えほん』は多数ありますが、童話に『漢字とひらがなとカタカナ』を含む事で、自然と興味を持って『文字が好き』になったみたいです。
ナナの初めてのお料理
いぬぬっこ
児童書・童話
ナナは七歳の女の子。
ある日、ナナはお母さんが仕事から帰ってくるのを待っていました。
けれど、お母さんが帰ってくる前に、ナナのお腹はペコペコになってしまいました。
もう我慢できそうにありません。
だというのに、冷蔵庫の中には、すぐ食べれるものがありません。
ーーそうだ、お母さんのマネをして、自分で作ろう!
ナナは、初めて自分一人で料理をすることを決めたのでした。
これは、ある日のナナのお留守番の様子です。
不幸でしあわせな子どもたち 「しあわせのふうせん」
山口かずなり
絵本
小説 不幸でしあわせな子どもたち
スピンオフ作品
・
ウルが友だちのメロウからもらったのは、
緑色のふうせん
だけどウルにとっては、いらないもの
いらないものは、誰かにとっては、
ほしいもの。
だけど、気づいて
ふうせんの正体に‥。
ぼくのだいじなヒーラー
もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。
遊んでほしくて駄々をこねただけなのに
怖い顔で怒っていたお母さん。
そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。
癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。
お子様向けの作品です
ひらがな表記です。
ぜひ読んでみてください。
イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる