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サキュバス女王と膝枕
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「ヴぅ~頭がいてぇ。完全に二日酔いだ」
宿儺と結局朝方まで飲み明かしながらも、なんとか家に帰ることは出来た。ただ、俺は家の扉を開けたはいいもののベッドに辿り着くことは出来ず、廊下に倒れ込み、そこで昨夜というか今朝がたの記憶は途絶えている。
「はァ~やっぱり飲み過ぎはダメだ。つか、喉が酒焼けで死んでやがるな。水飲みたいな」
「はい。お水よ」
「おお、悪いな。サンキュー」
そこで俺は手渡された水を口に含み、思考が停止する。
あれ? 俺って確か一人暮らしだったよな。なんで水が手渡されるんだ?
しかも、よくよく考えてみると昨日は廊下で寝たはずなのに、頭の下の感触が床の固い感触じゃなくて、柔らかい枕のような感触なんだけど。しかも普段俺が使ってる、安物の枕じゃなくて、まるで俺の全てを包み込むような心地よさがある超高級品のそれだ。
俺は疑問に思いながら視線を上げる。
そこには魔乳と呼ぶに相応しい、美しくて巨大なおっぱいがあった。
そしてこんな素晴らしい逸品を持っているヤツは一人しか知らない。
「フラムか?」
「そうだけど、アナタどこ見て私だって判断してんの?」
「いや、むしろたったそれだけでフラムだってわかってしまう自分の魅力の恐ろしさを実感してほしいくらいだけどな」
「――――ッツ」
「なんだ? お前も二日酔いか? 顔が赤いぞ?」
「そんなわけないでしょ!」
「そうか。てかなんでお前が俺の家にいるんだ? 泥棒か?」
「貴方『魅了』重ね掛けしたうえで終わらない淫夢見させて精気片っ端から吸い取るわよ?」
「悪かった勘弁してくれ『魅了の女王』の『魅了』の重ね掛けなんてまともにもらった日にはいろんな意味で天国にいっちまう」
そして俺は魔乳の先にあるフラムの顔を見る。
そこには完璧という言葉が霞んでしまうほどの美麗な女がいる。大きな瞳に透き通るような肌、淫靡な口元。まさに世の男の理想がそこには詰まっている。
昔はこのフラムに淫夢を見させてもらうために冒険者になって魔王城を目指すなんてやつもいたくらいだしな。
「で、なんでフラムがうちにいるんだよ」
「宿儺から連絡があったのよ。トウマが二日酔いで死んでるかもしれないから様子を見に行ってくれないかってね。で、来てみたら案の定、家の鍵は開けっ放しだし、廊下で腐った死体みたいに呻き声を上げながら寝てるトウマがいたってわけ」
なるほどそういうことか。
ほんとアイツはお節介焼きだな。女だったら相当いい女になっただろうに。
「で、どうなのよ。大丈夫なの? 今日の夕方から魔王城で会議やるんでしょ?」
フラムが俺の顔を覗き込むように見つめ、優しい声色でそう言葉を紡いだ。
思わず目があった瞬間に、魔力無しの自然の『魅了』にかかってしまいそうになり、顔を背けようと寝返りを打つ。
しかしフラムの膝の上に寝ていたため、寝返りを打った俺に待っていたのはむっちりとした太ももが俺の顔全体を覆いつくす幸せな一時のみだった。
「おーこれは!」
思わず感嘆の声を上げると
「あんた何やってんの? とりあえず思い切り頭叩いていい?」
俺とは対照的な冷淡な声をフラムが投げかけてきた。
「いや、待て。あの魔界一の美女フラム・ルージュの太ももだぞ。それは声だって出るし、魅了されるのも無理ないだろう!!」
「――――ッツ」
俺が声を大に叫ぶと再びフラムの顔が真っ赤に染まる。
そして次の瞬間。
「な、なに恥ずかしいこと言ってるのよ!」
―――パンッ!
そう言って俺の頭を思いっきり叩いてきた。
「いった。悪かったよ。確かにセクハラが過ぎた。反省してるって」
俺が現世に生まれた桃源郷と同義の意味を持つフラムの太ももから体を起こし、反省の弁を述べると
「べつにそういうことじゃないってば、ただ気になってる相手に急にそんなこと言われたら照れるじゃない」
何やら小声でごにょごにょとごね始めた。
「ん? どうした? なんだやっぱお前具合でも悪いんじゃねぇか?」
俺が心配して顔を近づけると
「顔が近い~~~っ!!」
―――パンッ!パンッ!パンッ!
往復ビンタを頂いた。
恐らく顔を近づけ過ぎたがために押し倒されて犯されると思ったんだろう。確かにこいつにはそれだけの魅力はあるが、俺も一応、魔王軍の幹部仲間にそういった感情は抱かないように日々理性は保っている。
「悪かった。確かにお前クラスの美人なら、男に近寄られたら襲われる可能性とか考慮しちまうよな。しかも相手が魔王軍の幹部仲間だったら今後の関係とかもなんか変な感じになっちまうかもしれないし」
「いやそういうわけじゃ……」
「だから今後は俺からは絶対にフラムに顔とか近づけないようにする。なぁ、それでいいだろ?」
「全然よくないんだけど……」
「なに? それだけじゃダメってことか? だったら心苦しいがもう俺からはお前の半径30メートル以内には近寄らない。これでいいか?」
っく、まさかここまで嫌われちまっていたとは。人だった時もそうだが女心ってやつはほんとに難しい。
俺がそう考え、フラムの反応を待っているとフラムは
「だからそんなことしなくていいってば~~~!!」
―――ドゴッ! メキャッ! メギャギャッ!!
目に涙を溜めながら俺の顔面に渾身の右ストレートを減り込ませた。
そして
「もう、とにかく私は帰るから! 今日の会議遅刻しないようにしなさいよ。それと今後トウマから私に近づかないなんてことがあったら絶ッッッ対に許さないんだからね!!」
そう言って俺の家から出ていった。
俺はそんなフラムを鼻血を出しながら見送った後、二日酔いと右ストレートのダメージで気絶した。
―――あれ? 今日これ会議遅刻するんじゃね俺
宿儺と結局朝方まで飲み明かしながらも、なんとか家に帰ることは出来た。ただ、俺は家の扉を開けたはいいもののベッドに辿り着くことは出来ず、廊下に倒れ込み、そこで昨夜というか今朝がたの記憶は途絶えている。
「はァ~やっぱり飲み過ぎはダメだ。つか、喉が酒焼けで死んでやがるな。水飲みたいな」
「はい。お水よ」
「おお、悪いな。サンキュー」
そこで俺は手渡された水を口に含み、思考が停止する。
あれ? 俺って確か一人暮らしだったよな。なんで水が手渡されるんだ?
しかも、よくよく考えてみると昨日は廊下で寝たはずなのに、頭の下の感触が床の固い感触じゃなくて、柔らかい枕のような感触なんだけど。しかも普段俺が使ってる、安物の枕じゃなくて、まるで俺の全てを包み込むような心地よさがある超高級品のそれだ。
俺は疑問に思いながら視線を上げる。
そこには魔乳と呼ぶに相応しい、美しくて巨大なおっぱいがあった。
そしてこんな素晴らしい逸品を持っているヤツは一人しか知らない。
「フラムか?」
「そうだけど、アナタどこ見て私だって判断してんの?」
「いや、むしろたったそれだけでフラムだってわかってしまう自分の魅力の恐ろしさを実感してほしいくらいだけどな」
「――――ッツ」
「なんだ? お前も二日酔いか? 顔が赤いぞ?」
「そんなわけないでしょ!」
「そうか。てかなんでお前が俺の家にいるんだ? 泥棒か?」
「貴方『魅了』重ね掛けしたうえで終わらない淫夢見させて精気片っ端から吸い取るわよ?」
「悪かった勘弁してくれ『魅了の女王』の『魅了』の重ね掛けなんてまともにもらった日にはいろんな意味で天国にいっちまう」
そして俺は魔乳の先にあるフラムの顔を見る。
そこには完璧という言葉が霞んでしまうほどの美麗な女がいる。大きな瞳に透き通るような肌、淫靡な口元。まさに世の男の理想がそこには詰まっている。
昔はこのフラムに淫夢を見させてもらうために冒険者になって魔王城を目指すなんてやつもいたくらいだしな。
「で、なんでフラムがうちにいるんだよ」
「宿儺から連絡があったのよ。トウマが二日酔いで死んでるかもしれないから様子を見に行ってくれないかってね。で、来てみたら案の定、家の鍵は開けっ放しだし、廊下で腐った死体みたいに呻き声を上げながら寝てるトウマがいたってわけ」
なるほどそういうことか。
ほんとアイツはお節介焼きだな。女だったら相当いい女になっただろうに。
「で、どうなのよ。大丈夫なの? 今日の夕方から魔王城で会議やるんでしょ?」
フラムが俺の顔を覗き込むように見つめ、優しい声色でそう言葉を紡いだ。
思わず目があった瞬間に、魔力無しの自然の『魅了』にかかってしまいそうになり、顔を背けようと寝返りを打つ。
しかしフラムの膝の上に寝ていたため、寝返りを打った俺に待っていたのはむっちりとした太ももが俺の顔全体を覆いつくす幸せな一時のみだった。
「おーこれは!」
思わず感嘆の声を上げると
「あんた何やってんの? とりあえず思い切り頭叩いていい?」
俺とは対照的な冷淡な声をフラムが投げかけてきた。
「いや、待て。あの魔界一の美女フラム・ルージュの太ももだぞ。それは声だって出るし、魅了されるのも無理ないだろう!!」
「――――ッツ」
俺が声を大に叫ぶと再びフラムの顔が真っ赤に染まる。
そして次の瞬間。
「な、なに恥ずかしいこと言ってるのよ!」
―――パンッ!
そう言って俺の頭を思いっきり叩いてきた。
「いった。悪かったよ。確かにセクハラが過ぎた。反省してるって」
俺が現世に生まれた桃源郷と同義の意味を持つフラムの太ももから体を起こし、反省の弁を述べると
「べつにそういうことじゃないってば、ただ気になってる相手に急にそんなこと言われたら照れるじゃない」
何やら小声でごにょごにょとごね始めた。
「ん? どうした? なんだやっぱお前具合でも悪いんじゃねぇか?」
俺が心配して顔を近づけると
「顔が近い~~~っ!!」
―――パンッ!パンッ!パンッ!
往復ビンタを頂いた。
恐らく顔を近づけ過ぎたがために押し倒されて犯されると思ったんだろう。確かにこいつにはそれだけの魅力はあるが、俺も一応、魔王軍の幹部仲間にそういった感情は抱かないように日々理性は保っている。
「悪かった。確かにお前クラスの美人なら、男に近寄られたら襲われる可能性とか考慮しちまうよな。しかも相手が魔王軍の幹部仲間だったら今後の関係とかもなんか変な感じになっちまうかもしれないし」
「いやそういうわけじゃ……」
「だから今後は俺からは絶対にフラムに顔とか近づけないようにする。なぁ、それでいいだろ?」
「全然よくないんだけど……」
「なに? それだけじゃダメってことか? だったら心苦しいがもう俺からはお前の半径30メートル以内には近寄らない。これでいいか?」
っく、まさかここまで嫌われちまっていたとは。人だった時もそうだが女心ってやつはほんとに難しい。
俺がそう考え、フラムの反応を待っているとフラムは
「だからそんなことしなくていいってば~~~!!」
―――ドゴッ! メキャッ! メギャギャッ!!
目に涙を溜めながら俺の顔面に渾身の右ストレートを減り込ませた。
そして
「もう、とにかく私は帰るから! 今日の会議遅刻しないようにしなさいよ。それと今後トウマから私に近づかないなんてことがあったら絶ッッッ対に許さないんだからね!!」
そう言って俺の家から出ていった。
俺はそんなフラムを鼻血を出しながら見送った後、二日酔いと右ストレートのダメージで気絶した。
―――あれ? 今日これ会議遅刻するんじゃね俺
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