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8月 リリィさんと海 (前編)
17 リリィさんをエスコート2
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渋滞の車列を横に俺達は歩いているのだが、既に、蒸し暑さはなく海の少しべたつく風が吹いているだけだ。それよりも渋滞で停止中の車の熱気の方がよっぽど暑い。
「お母さんに電話しておこうか? おそくなっちゃたからね」
「え? いい、いい。遅くなるのは言ってあるし」
「いや、でも、ほら……」
「子供だからって? そういいたい?」
「まあ……」
不満そうに俺を見ながら一緒に歩くリリィさん。
だって、子供だろ。俺は心で呟いた。
「ホントに大丈夫、心配しないで、それより、もう足痛い」
なれないお姉さん靴を履いてきたリリィさんは靴擦れが出来ていたようだ。
「じゃあ、おんぶしてやるよ。乗りな」
俺は腰をかがめて横のリリィさんを見上げた。
「ちょっと……そんなに子供扱い……」
「何?」
よく聞き取れなかった俺はもう一度聞いたが、
「ううん、何でもない。それじゃあ、乗せてって、えい!」
掛け声を上げて、俺の背中に乗っかってきた。
地面に置いたリリィさんの荷物を拾いながら、歩き出し、俺の顔の横にあるやっぱり軽いリリィさんの顔と目線を合わせるようにして、
「楽しかった?」
俺は、招いた責任上、聞かずにはいれなった。
「とっても、ありがとう。佐藤君。それと、嬉しい」
リリィさんの嬉しそうな声が俺の耳元で踊る。
そうか、この子はこの子で抱えていたんだな。俺は、昼間、聞いたリリィさんのお父さんの事を思い出していた。
「お母さんに電話しておこうか? おそくなっちゃたからね」
「え? いい、いい。遅くなるのは言ってあるし」
「いや、でも、ほら……」
「子供だからって? そういいたい?」
「まあ……」
不満そうに俺を見ながら一緒に歩くリリィさん。
だって、子供だろ。俺は心で呟いた。
「ホントに大丈夫、心配しないで、それより、もう足痛い」
なれないお姉さん靴を履いてきたリリィさんは靴擦れが出来ていたようだ。
「じゃあ、おんぶしてやるよ。乗りな」
俺は腰をかがめて横のリリィさんを見上げた。
「ちょっと……そんなに子供扱い……」
「何?」
よく聞き取れなかった俺はもう一度聞いたが、
「ううん、何でもない。それじゃあ、乗せてって、えい!」
掛け声を上げて、俺の背中に乗っかってきた。
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「楽しかった?」
俺は、招いた責任上、聞かずにはいれなった。
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