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10月 けんたろーの旅路
26 パパ2
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「私とお兄ちゃんは防波堤で知り合ったの。今年の五月に。
私は、お父さんが去年、海で死んじゃって、それで、ママが不安定になっちゃって、それを誰にも言えなくて、言いたくなくて、惨めに感じてずっと、一人でいたの。
そんな時、お兄ちゃんと知り合ったの、最初は変な人だなって思ったけど、ほんとに私が言った、ここで待ってるって言った、防波堤に毎日の様に来てくれて、ただ、一緒に釣りをして帰って行くの。私は、学校に来いってい言われていたら、行ったかどうかわからない。でも、お兄ちゃんは言わないの。そして、釣りをするだけ。
そのうちに仲良しになって、遊びに行ったり、ご飯食べたりしていたら、お兄ちゃんが気が付いたの。私の本当に学校に行けない理由に。
凄く嬉しかった。
わかってくれる人がいるんだ。いたんだって。その時に少し言っていたのが、昔の話。お兄ちゃんが子供の時の事。お兄ちゃんを捨てていなくなったお父さんの事」
私はおじさんの表情が陰るのを見ていた。
どうしようか迷った。
話をしていいか迷った。
私は、お父さんが去年、海で死んじゃって、それで、ママが不安定になっちゃって、それを誰にも言えなくて、言いたくなくて、惨めに感じてずっと、一人でいたの。
そんな時、お兄ちゃんと知り合ったの、最初は変な人だなって思ったけど、ほんとに私が言った、ここで待ってるって言った、防波堤に毎日の様に来てくれて、ただ、一緒に釣りをして帰って行くの。私は、学校に来いってい言われていたら、行ったかどうかわからない。でも、お兄ちゃんは言わないの。そして、釣りをするだけ。
そのうちに仲良しになって、遊びに行ったり、ご飯食べたりしていたら、お兄ちゃんが気が付いたの。私の本当に学校に行けない理由に。
凄く嬉しかった。
わかってくれる人がいるんだ。いたんだって。その時に少し言っていたのが、昔の話。お兄ちゃんが子供の時の事。お兄ちゃんを捨てていなくなったお父さんの事」
私はおじさんの表情が陰るのを見ていた。
どうしようか迷った。
話をしていいか迷った。
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