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3月 卒業
6 奪われた日常6
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「先生、学校の中、探してください。俺は、もしかしたら、もしかしたらですよ。家に帰ったかもしれないので、探してきます」
「佐藤さん、大津波警報が10m以上に更新されました。とても、リリィさんの家がある海岸に行っていいとは私には言えません」
「わかりました。先生は何も聞いていません。俺は何も言っていません」
何か言おうとした陽葵先生を制し、俺は、寒空の、延々と続く余震の中、学校の校庭を後にした。
俺の知る津波は徐々に大きくなるまさに波状攻撃だ。既に最初の地震から20分が経過している。最初の波は既に到達しているかもしれない。俺は携帯を学校に持ってきていないので、必要な情報が取れずにいるが、そんなもの、あろうとなかろうと、どちらにしても海に近づくなど危険な事には変わりはない。
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