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3・執行
3-3:債権
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裁判から暫くして、同人委託販売店から今回の件の同人誌が消えていた。販売停止ではなく削除だ。
無償だと言い渡された後に、「払うつもりがないなら削除してくれ」と連絡をした時には全く取り合わなかったというのに、どうしたのだろう?削除するつもりなら削除を条件にもっと早くこちらに交渉すればよかったのに。
今回の件は僕が代金を請求をする代わりに藤沼氏は発注した僕のイラストを同人誌に使用する権利を持っている。
二次創作は原作が著作権を持っているが、二次創作絵のキャラクター性ではない部分、イラストを描いたという制作者としての著作権もある。例えば僕がイラスト制作者としての著作権を盾に相手への同人誌の使用権の取り消しを求め、藤沼氏がそれに応じた場合は、僕は藤沼氏への代金請求権を失うことになる。
訴状提出後に削除依頼をした旨のメールが証拠の中にあったことに気付いた。
裁判でここを突かれて
「原告から取り下げ要求が来ているので応じます。その代わり契約放棄ということで無償を求めます」
とか言われたら最悪通る可能性があった。気付かれないか、証拠のライン引きで気を反らせらたかとヒヤヒヤした。
だが藤沼氏は答弁書を出していない。一緒に証拠で出した弁護士ドットコムの弁護士回答で、藤沼氏の契約にない主張は通らないとあって諦めていたのだろう。
このとき僕はゲームで読み勝った時のような気持ちよさがあった。
そして裁判の結果、支払判決が確定し藤沼氏は僕への支払いが今は決まっている。
判決が決まって2週間経てば異議申してはできない。もう覆せないのだ。
使用権の使う使わないは自由である。だから今さら削除しても藤沼氏に得はない。使用権についてはメールで説得する際に話していたことだし、それ以前に法律知識があると豪語する藤沼氏なら承知の上だろう。
またイラストの著作権自体は僕にあるので、例えば僕が今回のイラストだけを自分の同人誌として頒布しても法的には二次創作元の著作者が訴えない限りは自由だ。逆に藤沼氏が訴える権利はない。普通は依頼者との義理で、著作権を持っていても、依頼で作ったものは自身の同人誌に転用しない。使うとしても、告知目的や時間が経ったものだったり、許可をとったりする。だが消してくれたのならこちらも遠慮が要らなくなる。
それに削除しても、中古同人ショップでは一度売られた今回の同人誌がリストにある。自分で消しても完全に消えるものではない。
削除されたタイミングが、藤沼氏の今住んでいる実家の住所宛に送達証明と訴訟費用確定処分副本が転送ではなく直接届いた頃だったのだが、関係があるのだろうか。
法律と実務に詳しいなら既に転送先が割れているのは知っているだろうから、今さら恐れおののいたなんて事はないはずだ。それに子供じゃないのだから、もう忘れたいと思って目の前からすべて消すとかしないだろう。
ならば藤沼氏の絶対自分からは支払いに応じない固い決意表明というところだろう。
それではその勝負に乗ってあげないと。とはいえ仕事もあるので、合間作業ではなかなかすすめられないが。
ゆっくりしている間に藤沼氏は二次創作同人誌を4冊委託販売していた。
藤沼氏は前に僕に話した印刷代と同じ位の数を作っているだろうから、4冊分の印刷代でだいたい僕へ支払うべき元金になるなと思った。
続けて発行したことで、委託している二社の内一社が特設ページを組んでいた。
感染症の影響で同人即売会が減り、同人誌の発行自体が減っていた中に3冊連続で発行されたことで注目されたのだろう。挿絵も上手い作家さんを使っている。ジャンルも人気アニメや人気リメイクゲームのメジャー作品の二次創作エロだ。
特設ページは通販ペーシのトップベージに並べられる。いわゆるオススメ商品となるのだ。
Twitterを見に行くと
『同人小説は絵で売るものなので、一生懸命推敲するのは意味がない』
『傑作になるかわからない文字をいじっても意味はない』
『売れなくても好きなもの作ればいいと思ったが、相手もそうだとは限らない。やっぱり売れないとだめだ。』
というような同人小説論が展開されていた。
特設ページを初めて作ってもらえたようで、かなり上機嫌だ。
本当に価値観が違うんだなと思った。
趣味なので好きにすればいいのだが、彼は恥ずかしくはないのだろうか。
手抜きアピールは作品のこだわりがない薄っぺらいものを出してますよといっているようで、僕だったら恥ずかしい。特にそれが二次創作であれば、原作様に顔向けできない。
どちらかといえば自分好みの話を書いているので、つい見返して何度も推敲してしまうものではないのだろうか。やりすぎると締切に間に合わなくなるので程々にしないといけないが。
同人は売れても売れなくても好きなもの作ればいいが、一緒に作る相手が同じ気持ちかどうかをまずは相手を見てから言ってほしい。作業前に今回の件の同原作の僕が描いた二次創作同人誌は渡したはずだ。過去もずっと同じカップリングで描いているのはpixivを見たなら知っているだろう。
同じ作品でもカップリングが違えば、同じように好きとは限らない。女性向けならカップリングのキャラクターが同じでも受け手と攻め手が違えば戦争が起こると聞いたことがある。同人が趣味である以上、デリケートな部分なのだ。
だから藤沼氏はお金を使って仕事として僕に描かせたのではないのだろうか。お金を払わなくてもやってもらえる同人を探して頼めば、藤沼氏の問題は解決するのではないだろうか。
他人から無償で別カップリングを頼まれても、僕ならばその時間で自分で好きなように描くし、自分で同人誌を出すので断ったのだから。
『アルファポリスはインセンティブがもらえるから助かる。今月は1万、来月には2~3万もらえそう』
とあった。
アルファポリスでは閲覧数でインセンティブでポイントがもらえ換金できるらしい。人によっては副業としてウン十万稼ぐ人もいるとか。
だが藤沼氏の稼ぎではまだ数万で、差し押さえるにしても時間がかかるし、換金を止めて他の方法でポイント運用されてしまうと手が出せない。
元金位の金額を定期的に換金してくれるようになったら検討しよう。
他には
『本当のプロは違うな~これでこそプロの対応だよな』
『売れてないのにプロ意識だけ美化しちゃうのはきついよね』
というようなことが書かれていた。
比較する言い方をしているので、多分同人誌のイラストを頼んだイラストレーターさんがPayPalでの支払いに素直に応じてご満悦なのだろう。
確かにプロならば素人相手に個人の支払能力は信用せず、多少の損でも貰えるときに貰うのが正しい。出版社と同じ感覚で素人の他人を信じてはいけない。
今回の件で改めて肝に命じた。
そして
『400部刷ったけど足りないかもしれない』
『追加400部完了。倍プッシュだ!』
どうやら同人誌の1冊が当たって再販したようだった。
担当したイラストレーターさんのへの感謝と賛辞も綴られていた。
だったら早く売上が振り込まれる銀行口座を押さえないといけない。
第三者からの情報取得手続を急ぐ必要がある。
以前聞いた印刷代と印刷所から部数、あと倍プッシュと言っているので400部だろう。2社委託しているので割る2。
委託価格600円、他店取り扱いなら掛け率64%+税で卸値422円。
委託1社で完売したということは、売上は八万ちょい、加えて特集ペーシの他の新刊や既刊もサークル買いの見込みがあるので、この月の売上は十万を越えるだろう。
更にもう1社は特集ページが組まれていないものの、その7~8割位の売上が見込める。他店取り扱いがある場合、専売で欲しいのがある店舗に客が流れるからだ。
ちなみに藤沼氏の出す同人小説は以前コミケで交換した本と同じ仕様だとすると、A5・20P・表紙のみカラーが基本仕様のようだが、サイズとページ数は何故か販売ページには記載されていない。
自分もこの2社には長年に渡って買う方も売る法もお世話になっているので、大体の予測はついた。
既に第三者からの情報取得手続の書類は裁判所に提出していたが、情報提供者へ振込をするための電子納付のパスワードを郵送で到着されるのを待っていた。
電子納付はネット上で法的な振り込みができる、登録から2年有効の振り込み手数料無料のサービス。だが登録は郵送オンリーという不思議なシステムだ。
今から口座を調べて間に合うだろうかとヤキモキした。しかも調べる銀行や証券口座が当たっているとも限らない。
そんなときにふとあることに思い至った。
同人誌の売上は債権じゃないか?
無償だと言い渡された後に、「払うつもりがないなら削除してくれ」と連絡をした時には全く取り合わなかったというのに、どうしたのだろう?削除するつもりなら削除を条件にもっと早くこちらに交渉すればよかったのに。
今回の件は僕が代金を請求をする代わりに藤沼氏は発注した僕のイラストを同人誌に使用する権利を持っている。
二次創作は原作が著作権を持っているが、二次創作絵のキャラクター性ではない部分、イラストを描いたという制作者としての著作権もある。例えば僕がイラスト制作者としての著作権を盾に相手への同人誌の使用権の取り消しを求め、藤沼氏がそれに応じた場合は、僕は藤沼氏への代金請求権を失うことになる。
訴状提出後に削除依頼をした旨のメールが証拠の中にあったことに気付いた。
裁判でここを突かれて
「原告から取り下げ要求が来ているので応じます。その代わり契約放棄ということで無償を求めます」
とか言われたら最悪通る可能性があった。気付かれないか、証拠のライン引きで気を反らせらたかとヒヤヒヤした。
だが藤沼氏は答弁書を出していない。一緒に証拠で出した弁護士ドットコムの弁護士回答で、藤沼氏の契約にない主張は通らないとあって諦めていたのだろう。
このとき僕はゲームで読み勝った時のような気持ちよさがあった。
そして裁判の結果、支払判決が確定し藤沼氏は僕への支払いが今は決まっている。
判決が決まって2週間経てば異議申してはできない。もう覆せないのだ。
使用権の使う使わないは自由である。だから今さら削除しても藤沼氏に得はない。使用権についてはメールで説得する際に話していたことだし、それ以前に法律知識があると豪語する藤沼氏なら承知の上だろう。
またイラストの著作権自体は僕にあるので、例えば僕が今回のイラストだけを自分の同人誌として頒布しても法的には二次創作元の著作者が訴えない限りは自由だ。逆に藤沼氏が訴える権利はない。普通は依頼者との義理で、著作権を持っていても、依頼で作ったものは自身の同人誌に転用しない。使うとしても、告知目的や時間が経ったものだったり、許可をとったりする。だが消してくれたのならこちらも遠慮が要らなくなる。
それに削除しても、中古同人ショップでは一度売られた今回の同人誌がリストにある。自分で消しても完全に消えるものではない。
削除されたタイミングが、藤沼氏の今住んでいる実家の住所宛に送達証明と訴訟費用確定処分副本が転送ではなく直接届いた頃だったのだが、関係があるのだろうか。
法律と実務に詳しいなら既に転送先が割れているのは知っているだろうから、今さら恐れおののいたなんて事はないはずだ。それに子供じゃないのだから、もう忘れたいと思って目の前からすべて消すとかしないだろう。
ならば藤沼氏の絶対自分からは支払いに応じない固い決意表明というところだろう。
それではその勝負に乗ってあげないと。とはいえ仕事もあるので、合間作業ではなかなかすすめられないが。
ゆっくりしている間に藤沼氏は二次創作同人誌を4冊委託販売していた。
藤沼氏は前に僕に話した印刷代と同じ位の数を作っているだろうから、4冊分の印刷代でだいたい僕へ支払うべき元金になるなと思った。
続けて発行したことで、委託している二社の内一社が特設ページを組んでいた。
感染症の影響で同人即売会が減り、同人誌の発行自体が減っていた中に3冊連続で発行されたことで注目されたのだろう。挿絵も上手い作家さんを使っている。ジャンルも人気アニメや人気リメイクゲームのメジャー作品の二次創作エロだ。
特設ページは通販ペーシのトップベージに並べられる。いわゆるオススメ商品となるのだ。
Twitterを見に行くと
『同人小説は絵で売るものなので、一生懸命推敲するのは意味がない』
『傑作になるかわからない文字をいじっても意味はない』
『売れなくても好きなもの作ればいいと思ったが、相手もそうだとは限らない。やっぱり売れないとだめだ。』
というような同人小説論が展開されていた。
特設ページを初めて作ってもらえたようで、かなり上機嫌だ。
本当に価値観が違うんだなと思った。
趣味なので好きにすればいいのだが、彼は恥ずかしくはないのだろうか。
手抜きアピールは作品のこだわりがない薄っぺらいものを出してますよといっているようで、僕だったら恥ずかしい。特にそれが二次創作であれば、原作様に顔向けできない。
どちらかといえば自分好みの話を書いているので、つい見返して何度も推敲してしまうものではないのだろうか。やりすぎると締切に間に合わなくなるので程々にしないといけないが。
同人は売れても売れなくても好きなもの作ればいいが、一緒に作る相手が同じ気持ちかどうかをまずは相手を見てから言ってほしい。作業前に今回の件の同原作の僕が描いた二次創作同人誌は渡したはずだ。過去もずっと同じカップリングで描いているのはpixivを見たなら知っているだろう。
同じ作品でもカップリングが違えば、同じように好きとは限らない。女性向けならカップリングのキャラクターが同じでも受け手と攻め手が違えば戦争が起こると聞いたことがある。同人が趣味である以上、デリケートな部分なのだ。
だから藤沼氏はお金を使って仕事として僕に描かせたのではないのだろうか。お金を払わなくてもやってもらえる同人を探して頼めば、藤沼氏の問題は解決するのではないだろうか。
他人から無償で別カップリングを頼まれても、僕ならばその時間で自分で好きなように描くし、自分で同人誌を出すので断ったのだから。
『アルファポリスはインセンティブがもらえるから助かる。今月は1万、来月には2~3万もらえそう』
とあった。
アルファポリスでは閲覧数でインセンティブでポイントがもらえ換金できるらしい。人によっては副業としてウン十万稼ぐ人もいるとか。
だが藤沼氏の稼ぎではまだ数万で、差し押さえるにしても時間がかかるし、換金を止めて他の方法でポイント運用されてしまうと手が出せない。
元金位の金額を定期的に換金してくれるようになったら検討しよう。
他には
『本当のプロは違うな~これでこそプロの対応だよな』
『売れてないのにプロ意識だけ美化しちゃうのはきついよね』
というようなことが書かれていた。
比較する言い方をしているので、多分同人誌のイラストを頼んだイラストレーターさんがPayPalでの支払いに素直に応じてご満悦なのだろう。
確かにプロならば素人相手に個人の支払能力は信用せず、多少の損でも貰えるときに貰うのが正しい。出版社と同じ感覚で素人の他人を信じてはいけない。
今回の件で改めて肝に命じた。
そして
『400部刷ったけど足りないかもしれない』
『追加400部完了。倍プッシュだ!』
どうやら同人誌の1冊が当たって再販したようだった。
担当したイラストレーターさんのへの感謝と賛辞も綴られていた。
だったら早く売上が振り込まれる銀行口座を押さえないといけない。
第三者からの情報取得手続を急ぐ必要がある。
以前聞いた印刷代と印刷所から部数、あと倍プッシュと言っているので400部だろう。2社委託しているので割る2。
委託価格600円、他店取り扱いなら掛け率64%+税で卸値422円。
委託1社で完売したということは、売上は八万ちょい、加えて特集ペーシの他の新刊や既刊もサークル買いの見込みがあるので、この月の売上は十万を越えるだろう。
更にもう1社は特集ページが組まれていないものの、その7~8割位の売上が見込める。他店取り扱いがある場合、専売で欲しいのがある店舗に客が流れるからだ。
ちなみに藤沼氏の出す同人小説は以前コミケで交換した本と同じ仕様だとすると、A5・20P・表紙のみカラーが基本仕様のようだが、サイズとページ数は何故か販売ページには記載されていない。
自分もこの2社には長年に渡って買う方も売る法もお世話になっているので、大体の予測はついた。
既に第三者からの情報取得手続の書類は裁判所に提出していたが、情報提供者へ振込をするための電子納付のパスワードを郵送で到着されるのを待っていた。
電子納付はネット上で法的な振り込みができる、登録から2年有効の振り込み手数料無料のサービス。だが登録は郵送オンリーという不思議なシステムだ。
今から口座を調べて間に合うだろうかとヤキモキした。しかも調べる銀行や証券口座が当たっているとも限らない。
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