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冒険編

16話

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ここは喫茶店、レオナルドとミサキはココアとコーヒー、イチゴケーキとチョコケーキを食べながらバックの中身を確認している、すると、何か知らない資料があったのだ
「なんだ!?このクリアファイル、持ってたっけ?」
レオナルドがある事に気付く
(あの時...すれ違って逮捕された男、あいつが俺にこのクリアファイルを入れたのか)
眉間にシワをよせたレオナルドを見た、ミサキは声をかける
「何そんな顔してんのよ、ここのココアといちごケーキはとても美味しいわ」
「ああ、そうだな」
「何よ、それ」
「ああ、なんか持ってたんだ」
「あの捕まったローブの男が俺とすれ違った時に、そしてその時に俺のバック入れたんだ、そして搬送される前に奴は物凄い眼光で俺に何かを訴えて来たんだ」
レオナルドは謎のクリアファイルを見てそう言った、中身を取り出そうと思うと何故か怖くて開けない
「うーん、あの犯罪者、なんか悪いように見えなかったのが気になる」
「どの犯罪者もそんなものでしょ」
レオナルドはもう厄介に関わりたくないとクリアファイルを捨てようとした瞬間、何者かに剣を向けられた
「少しお話しでもよろしいでしょうか?」
「よく剣を向けながらそんなセリフが吐けるな」
「貴方が抵抗しないようこうするしかないのだ」
「お前ら、このクリアファイルが目当てなんだろう?」
「察しがいいな、そうだ、少し事情聴取でも、いや、あなたに拒否権はない」
「どうやら、このクリアファイル、お前らの態度を見ると渡せないな」
レオナルドの直感が彼等を否定している、何故かコイツらに謎のクリアファイルを渡していけないと
「悪いがお前らは胡散臭すぎる、ミサキ!」
レオナルドはミサキを呼んで何処かに逃げて行っ
「なんで渡さなかったの?面倒ごとに巻き込まれたくなかったんじゃないの?」
「直感でこのクリアファイルを奴らに渡していけないという謎の感覚に襲われたんだ」
「何よそれ!」
「今は奴から振り切る事が大事だ」
追跡者が追いかけるが二人の走る速度についていけなかった
「クソ!速すぎる!」
「取り敢えず、ボスに連絡を取れ!」
ある一定の距離を走ると追跡者の影はいなくなった、そして二人は何処か別に街に行って宿屋を借りて躊躇もなくクリアファイルの中身の資料を取り出した
「このクリアファイルを見た時、よかならぬ雰囲気はしていたけど、まさかね」
「あの追って見る限り、あの犯罪者が守ろうとしたクリアファイル、なんか相当な秘密を隠し持っていたんだと思う」
「それであなたに資料を託した、何故?」
「直感が言ったんだろう、あいつに託せ、と、それか俺たちがこれまで事件を解決して来た事を知っているか、真相はわからない」
資料に目を通すと秘伝書のような文が書いてあった
「これは秘伝書か」
「察するに回復魔術、凄く分かりやすい、なるほど、これは革命的だな」
「ええ、私でも回復魔術を覚えられそうだわ」
二人は興味心身にこの回復魔術を覚える事にした

そしてここは特別独房室、ありとあらゆる極悪人が集う刑務所だ、エルミンはため息を吐きながら小言を言う、そして敵対していた取締役がエルミンが独房室にやって来た
「はぁ、なんで人々を救う英雄が極悪人が集う刑務所に入れられるんだよ...」
クソ不味いご飯を大企業の取り締まり役に投げつけて煽り散らすエルミン
「無様だな」
「ふん!処刑される事は決定してるんだろ?真面目にやってられるかよ」
「世間では貴様は大企業の利益を損害した悪党らしいな」
「なあ、何処か嘆願書でもないか?俺は治癒魔法で人々の病気を救った英雄だぞ」
「嘆願書ってこれの事か?」
「何故、貴様が持っているんだ?」
「読んでみると実に胸糞悪い、タダで!人々を救っただと!?この救われた人も我々の顧客リストに入ってお金を払い、救われるはずだったのに」
「貴様は需要と供給のバランスを壊す敵でしかないのだよ」
「それ何処かで散々言われた気がするね」
「所で貴様が隠した秘伝書は何処やった?」
「あれは貴様には絶対に取る事が出来ない人物に渡した、俺の直感は奴に託した方がいいと告げているのだから」
「すれ違った男と女の人だろ?あのクリアファイルが自分の手元に来るのは時間の問題だ」
何故かエルミンは勝ち誇った表情で煽る、すると部下がやって来て取締役にこう告げる
「申し訳ございません!怪しい男と女を取り逃しました」
「役立たずが...まあいい、マスメディアや国際軍事警察を動かして捕えろ!」
「すいません!」
「なんだ!」
「何者かがこの刑務所に攻め込んでます!」
「なんだと!?」
エルミンがニヤニヤと笑う
「貴様!何を笑っている!」
すると物凄い爆発がしてエルミンの独房の壁に大きな穴が空いた
「よお!久しぶりだな!エルミン」
「ああ、ルーザーにメルティール、久しいな」
煙の中から二人の救出者が姿を現した、取締役は咳を吐きながら目を開いて二人を見上げる
「コイツら...」
「ボス!ここは撤退しましょう!この二人には敵いません!」
「ふん!全ての国際軍事警察と動かし各国にS級指名手配しろ!」
ルーザーとメルティールは魔術を封じる結界と拘束器具を破壊してエルミンを救った
「お前の言う通り、あの男を見た時、私の直感が彼に託していいとひらめたのだ」
「彼等なら俺たちの戦いを解放してくれる救世主かもしれない」
「話は後だ、奴らに合流して真実を話そう」
そして三人はレオナルドとミサキの元へ向かった
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