異世界侍(A different world samurai )

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エピソード2

7話

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エドワードは4人に囲まれた、エドワードが見張り台から飛び降りる、4人も追うように飛び降りる
「リーナ、お前は負傷者の手当てだ、ここにいる俺を含めて3人は戦うのは得意だが、手当ては苦手だ、だから頼む」
翔太がリーナに頼む
「そんな、私だってまともにした事ないんだからね」
リーナが城下町の惨状を見渡す、エスタン兵の負傷した呻き声が聞こえる
「うん分かったわ、てゆうか、この人数を一人でやれって言うの?」
「君なら出来る!」
達也が言う
「しょうがないわね~!何か奢りなさいよ!」
「OK~」
「随分、荒れたなエスタン城下町」
裕也が言う
エドワードが翔太、達也、裕也に向けて剣と銃を向ける
 
エスタン王に間にて
多くの護衛隊の亡骸が転がっていた
「はやり、貴様の狙いは賢者の秘石だったか...」
ロイタールがエスタン王を胸ぐら掴んでる
「ヴァリスタン王が持っていた『勇者の秘石』ってのはこれだろ?」
ロイタールがエスタン王に秘石を見せる
「あの男が持ってた麻薬マリファナが凄く役に立ったのさ、マリファナと私の洗脳魔術でこうもスムーズに計画が捗る、ヴァリスタン王は私の操り人形、そしてヴァリスタン大臣を殺めた偽エスタン兵も私の操り人形だった訳」
「ロイタール...貴様は魔王の復活を狙ってるな」
「ご名答!」
「だがな、この二つの秘石があったとしても、魔王の復活を望めない...」
「フン、分かりきってる」
ロイタールがエスタン王の腹を掻っ捌く、流血が飛び散り王が息を引き取った
「あとは、『女神の魂石』だな」
「勇者の秘石と賢者の秘石は初代ヴァリスタンとエスタンの王の魂の一部を石化したもの」

エスタン城下町にて
翔太、達也、裕也はエドワードと3人を相手にして互角に戦っている、裕也がスモークボルトを打ち込み煙幕を張る、翔太がクロスボウを撃ち込む、達也が弓で連射する、エドワードがボルトや矢の軌道を読んで避けたり、ロングゾードで弾く
「アイツ、現世にいた時も多くの日本人を屠ったてきたようだ、流石に強い」
「アメリカ版阿久津翔太って感じがするよ」
達也と裕也が言う
翔太がエドワードと鍔迫り合いに持ち込む、だが身長差と力の差でエドワードが翔太を押し込む
「この程度か?鬼刃の翔太!まるで小鬼(ゴブリン)だな」
エドワードが挑発する、翔太も鬼を見た、エドワードの背後に映る鬼を見たのだ、鬼というより「悪魔」と言った所か、達也が刀で斬りかかる、エドワードが2本目のロングソードで迎え撃つ、達也が弾き飛ばされた、エドワードは翔太から距離を置き、ロングソード二刀流の構えで立つ
「あの3人を相手の互角...」
キャロルが遠く見ている、エリーゼもアレックスもエスタン兵も3人の戦いから目を離せない
「リーナ...私は君に酷いことを言ってしまった...申し訳ない...」
ヴァリスタン総隊長であるアレックスが言う
「え!?」
リーナが驚く
「君をヴァリスタン兵に推薦したのは私なんだ、そんな君を無下にした事を許して欲しい」
「じゃあ、責任とってヴァリスタン王国を救ってよね、許してあげる」
リーナが条件を言う
翔太、裕也がクロスボウを連射する、エドワードが正確にボルトの矢を2丁拳銃で射抜く、達也が背後から、矢を発射する、エドワードが矢を避けるが足場が悪く姿勢を崩した、翔太が疾風迅雷の如く斬りかかる、刃がエドワードの胸元を切り裂いだ、流血がかなり出ており深傷を負った
「よし!」
達也と裕也が掛け声を上げた、エドワードが胸ぐらを押さえて流血を止めようとする
「金と権力を追い求めて何が悪いぃ?!俺は俺の世界を作ろうとしてただけなのにぃ!、誰だって俺だけが世の中の中心を回る主人公だと思ってたのにぃ~ 邪魔をするなぁぁぁー」
「寝言はあの世で言え」
翔太が冷たく言い放す
エドワードが針に見たいな何かを取り出した、それを傷口に刺す
「アイツ何かを刺したぞ!」
エドワードの周りに黒いオーラと紋章が出ている、翔太、達也、裕也は危険を感じ距離を取った
3人の胸が騒めく

エドワードが刺した『針』は魔術師ロイタールがエドワードに与えたもの、エドワードにある人間の欲望を引き出す効果がある、エドワードは欲求のためならどんな悪行だってやってのける悪魔に変貌するのであった

エドワードの頭部にはツノが生え、顔には赤いライン、目の瞳が赤い、身長が二メートル半に伸びた、筋骨隆々な身体は無意識に威圧をかける、翔太が斬り裂いた胸元の傷が癒えている、ロングソードの剣が赤黒く変化してた
「フハハハハァァァァ!ロイタール!この力!実に愉快だぞ!!!」
キャロル、エリーゼ、アレックス、リーナ、その他エスタン兵が絶望の顔してる
「勝てるのかしら・・・」
エリーゼが心配する
「悔しいな・・・俺の力ではあそこに立つことすら許させれない」
「そうだな・・・」
キャロルが言う、アレックスもそう感じた

「達也!裕也!この状況、思い出さないか?悪いカルト宗教の教祖が出鱈目に強かった時にの感覚」
「思い出したぜ!裕也がビビってしょんべん漏らした事をな」
「達也、そういう人の黒歴史を掘り返す記憶があるなら、貸したお金ぐらいちゃんと返そうぜ」
悪鬼化エドワードが赤黒い紋章を唱え、光線の繰り出す、感いっぱいに3人は避ける、達也は弓を構え、裕也はクロスボウでスモークボルトを撃ち込んで視界を消した、エドワードは煙幕の中からハンドガンで超射撃の腕で裕也が持ってるクロスボウ、達也の弓を射抜いた、翔太が疾風迅雷で斬り込む、しかしその手は通用しなかった、二刀流の赤黒いロングソードで糸も容易く受け止めてしまった、達也と裕也は刀で抜き2人で近接戦闘に持ち込む、エドワードの背中を斬り裂くがびくともしない、斬られた背中は直ぐに自己再生した
「なんだと?!」
何事もなかったように、翔太を鍔迫り合いで押し込む、背中が地面にめり込む、翔太が必死に抵抗がする、なかなか反撃の意図が見つけられない、だが、達也も裕也も翔太を助けるために、刀を振るい回す、エドワードの左手に少し気の緩みを感じた、翔太はその隙に右目に目潰しを食らわせた、幾ら自己再生するとはいえ、目の痛みは誤魔化させない、怯んだ隙に翔太は脱出した
「達也、裕也、いくら自己再生すると言って、痛みは感じる筈だ」
「そうか!なら、いくら鍛えても鍛えられない身体の部分を狙えばいいんだな」
作戦内をしてるうちにエドワードの目が再生した、エドワードは直ぐに3人に向けて赤黒いロングソードで斬りにかかる、狙いは達也だった、達也は冷静にエドワードの動きを見る、達也が首を下げた時、達也の後ろから無数のボルトが飛んできた、エドワードが斬り払うがそのうちの一本が左腕に刺さった、次の瞬間爆発がした、そのボルトには爆発性物質が含まれており裕也が仕込んでおいたのであった、達也が素早い抜刀術で負傷した左手を切った、エドワードがすかさず距離を取るが、翔太は逃すわけがない、翔太は刀で刺突してエドワードの胸を貫いた、左手はじわじわと自己再生はしているが間に合えわない、エドワードは再生能力に力を使いすぎて、疲労困憊してた、翔太は刀をエドワードから抜いた、エドワードも渾身の力で胸の傷を癒した、翔太は胸に刺さってあった『針』を抜いた、エドワードの体は元に戻ったが、身体が赤黒くボロボロになっておる、そのまま気絶をした、エドワードはそのまま捕らえられエスタン兵に拘束具をつけられて独房に入れられた

キャロルがよれよれで翔太に近づく
「ありがとう、お前達はエスタンの英雄だ」
「フン ああいう連中が許せないだけさ」
達也と裕也ががヴァリスタン総隊長のアレックスを見て驚く
「何でアンタがここにいるの?」
アレックスが訳を話す
「私は間違っていた、エドワードとという男がヴァリスタンに来て、彼が献上したマリファナのせいで王はおかしくなった、私は王の仰せのままに動く事が正義だと思っていた、だが、王は人としての道を外れた、人や魔物を洗脳するようになってから噂や悪評は絶えなかった、そしてこのありざまだよ」
「別にいいよ、全て魔術師ロイタールが仕組んだ事、俺はアイツの目的がなんなのか徹底的に炙り出してやる」

「ヴァリスタン総隊長!」
後ろから、ヴァリスタン兵が慌てて急いできた
「はぁ~はぁ~ヴァリスタン王が何者かに殺されました!」
「なんだと!?死因は?」
「例の麻薬マリファナの副作用と洗脳魔術で脳が溶けていました」

エスタン兵も慌ててやってこちらへ来る
「キャロル殿!翔太殿!エスタン王とその護衛隊も何者かに殺されていました!」
「何者かにってもう犯人は分かり切ってる」

両国の王が殺され、戦争は中止になった、後日、エスタン王子とヴァリスタン王子が王に座に就き、国家首脳会談で同盟条約を結んだ、荒れたエスタン城下町はヴァリスタンの援助お陰で復興が早かった、そして翔太、達也、裕也は次の戦いと冒険に供えをしている所であった
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