異世界侍(A different world samurai )

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エピソード5

1話

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レーナはエリーゼを治すために、いろんな図書館に行き本を漁り周り、医師にも、魔術師にも聴き回った、そして一つの本に『ナシ』という花を見つけた、ナシの花の成分で作った紅茶を飲ませると鬱病患者が治るとされている、レーナはこの紅茶に可能性を見出した、レーナはエリーゼの診察を見た精神化の医師に話を聞きに行った
「この、ナシの花じゃあ意味ないわ、エリーゼさんは心が壊れてるの、心の壊れた患者さんはただのナシの花の紅茶じゃぁ、効果ない」
「どうすれば...」
「・・・神域にある特別な『ナシの花』ならエリーゼさんの精神は治るかもしれないわ」
「神域?」
「とある魔術師が追い求めた伝説の花、その花ビラはどんな万病を癒すと言われてるわ、でも、大昔の伝承しか資料がないの、この資料そもそもが作り話しかもしれない」
「エリーゼちゃんは私の友人!可能性に賭けるわ」
「あなたも魔術師のようね、魔法少女のようね、ナシの花の花言葉は『情愛』『和やかな愛情』『慰め』って意味よ、面白いわね、あの伝承に出てきた魔術師もあなたと同じ魔法使い、あの人も大切な人を救いたくて各地を彷徨って亡くなった」
「友人のためよ、それとエリーゼちゃんを廃人化させたジェダって奴が許せない」
(凄い覚悟ね)
「悪いね、伝承しか分からないから」
「いいよ、そう言う事を聞けるだけでうれしいわ」
レーナはそういい、達也とアレックスに事情を話して、エスタンから1人で旅立った、1人の魔法少女が一体どうすればいいか
「神域にある特別なナシの花...一体どこに行けばいいの!」
レーナが頭を抱える、フラワーショップでこの花について聞いてようと足を運んだ、名称が分からないから『神域に生えるナシの花』という呼ぶ事にしよう、フラワーショップの店員にこの花について質問を投げかけてみた
「この花は、ナシの花ね、でも花は水分と日光によって咲く幻のナシの花、どんな万病も治ると言われているけど、多くの探検家が億万長者になりたくて密かに探索してるって噂よ、でも、所詮は伝承よ、ま!ロマンがあって面白いと思うけどね」
レーナが階段で座り込む
「花に詳しい人はみんな、伝承だとか言ってる...いいえ、諦めちゃダメよ!必ずエリーゼちゃんを元に戻すんだから」
レーナは考えた
(神域にある特別なナシの花、特別な花...まずは『神域』という場所を特定しないと)
レーナは教会に向かった、『神域』と呼ばれる領域を探るために、本を漁った
(神域...神域...秘境エルドランド、魔境ケンブリッド、聖域レアルカリス、これは一般的な神域と呼ばれる領域ね、まずは秘境エルドランドの『生態』『動植物』を調べる必要性があるわね、まずは『秘境のエルドランド』から調査しましょうか)
地図を開き、秘境エルドランドは東北の一つ山を越えた所にある、そこの近くの村に行こうと計画を練った、そして、宿に泊まり、魔法の杖を手入れ、買った魔道書を読んで、一夜を過ごした

翌日

レーナは東北の山岳を越えようと向かう、枯れた森林に入り、辺り一体が大きな木で周りが覆い被さる、ゴブリンが数匹がレーナを襲おうと後ろで様子を伺っている、レーナは生体探知魔術でお見通しだレーナは武器を構えず、座り込んで油断した、一匹のゴブリンがレーナの背後から棍棒を持って襲いかかる、流れるように後からゴブリンが襲いかかる、レーナは氷の霧を出し、ゴブリン達の動きを封じた、レーナは氷の剣を再生して、ゴブリンを一匹ずつ切り裂いた、この技は最近覚えた氷属性の魔法剣、レーナの唯一の近接技だ、ゴブリン達を殲滅した後、オークが現れた
「ちょうどいいわ、この技も試してみたかったから」
レーナはそう言い、氷の矢を再生して飛ばした、オークを顔を捉えて一撃で葬った。豪快にその技は決まり気分がいい、レーナは誰も見つかりそうのない場所にキャンプを立てて野宿して一晩を過ごした、氷を溶かし水で服装と下着を洗い、パンを齧り、焚き火で暖まりながら魔道書を読み、メモした資料を考察する、夜が明けて、太陽の光が枯れた森林の隙間に小さな光の針が射し込む、その光がレーナの顔に当たり目が覚めた、大きくあくびをして左腕を真っ直ぐ伸ばし、右腕を左腕の肘を掴み身体を力む
「うーん いい朝」
レーナは下着を履き、服装を着た、後片付けをしてを出発した、数分歩くと枯れた森林を抜ける、遠方に大きな村が、案外大きく、それは街と言える、レーナはここを拠点をして秘境エルドランドの調査を進める、この街の案内人に声をかけて秘境エルドランドの場所を詳しく聞いた、レーナはこの街のクエストボードを除いた、資金をある程度確保して金銭的な部分で精神を安定したいからだ、簡単なクエスト、レーナは戦う気分じゃないから、収集クエストでも受けた、依頼は洞窟にある『虹色の結晶石』を採取する、とある職人は虹色の結晶石で作品を作るために必要らしい、レーナは早速、洞窟に向かった、川沿いの辺りにある大きな洞窟があった、洞窟の出口に何やら集団がいる、レーナが嫌な予感をして隠れた
「何?アイツら、悪党?それとも盗賊?」
レーナが怪しい集団を隠れながら見つめる
「兄貴ぃ!ここですぜ!ここに『虹色の結晶石』がある」
「よぉぉしぃ!掘って掘って掘りまくって転売して荒稼ぎじゃぁーーーー!!!」
「いやっふぅぅぅ!!!」
レーナの感はやはり的中してた、レーナは隠れるの止めて、堂々と姿を現した
「そんな事をさせないわ」
「なんだぁ?!この女?!」
「兄貴ぃ!洞窟で掘る前にこの女を掘りましょうよ」
「お!いいね」
レーナはセクハラ発言にぶちギレて周囲に氷の弾丸をばら撒く
「ギャァァァァァ!!!」
「いってぇぇぇぇ!!!冷てぇぇぇ!!!」
「ごめん!!!謝るぅ!!」
どうやら、この集団は虹色の結晶石で転売を企てて儲けようとした悪党だった
「セクハラ発言!ごめんなさぁぁぁぁい!!!」
リーダー格のらしき転売悪党が逃げた
「フン、ざまぁみろ」

後から拍手が聞こえた、レーナが振り向くと、いかにも異国からやってきた服装の男性が近づいてきた
「あんたも、この洞窟にある虹色の結晶石を採りまくって転売する人?」
「違う違う、俺はただの冒険家だ、そして秘境マニアでもある、お嬢ちゃん、落ち着いて警戒を解いてくれ」
「冒険家?秘境マニア」
その男性の服装は、どうやら東の国からやってきた雰囲気で、上半身は灰色、下半身は黒い、表演服
を着ている、レーナは彼が武道家だと言う事見抜いた
「あんた、武術家?」
「武術家だけど、ただの武術家じゃないよ」
「どういう意味?」
「おっと、失礼!俺は『ゼオ・ラーチス』武術家だ、よろしく」
「よ、よろしくね(悪い人じゃなさそうわね、でも、彼から発するオーラ、何?強敵なのは間違いないけど)
「お嬢ちゃんは魔法使いなんだよね」
「え!?まあ(なんか、凄いプレッシャーを感じる、ただの強敵じゃないと私の勘が囁いてる)」
「どうした?何、緊張してるんですか?そうか、魔法使いなら俺の『気』を敏感に感じ取ってしまうんだね」
「え!まあ、あなたから凄いオーラを感じます」
「そういう君も凄い魔力を秘めてるよ」
「本当に!?」
「武術家だからね、気を扱うんだよ」
「そうですか」
2人は自然に自己紹介をして、ある程度会話した
「俺はこの洞窟にある、『虹色の宝石』という宝を見に来てね」
「『虹色の宝石』?」
「多くの資産家やコレクターが欲しがる幻の宝石さ、世界に立った5個しかない宝石さ、もしかしたら、この洞窟にあるのかも知れないと、そう思った訳さ」
「私は納品依頼で虹色の結晶石を集めて納品してお小遣い稼ぎをしに来た」
「そうか、君は大事な使命を持っているんだな」
「!?」
「その目を見れば分かるよ、ま、詮索はないけど、頑張れ」
(なんで!勘付かれるの?)
レーナはこの武術家が怖いと感じた、ボチボチ洞窟内を探索してると、光に輝く虹色の結晶石を見つけた
「これね、これが虹色の結晶石かぁ~綺麗ね」
「ここかぁ」
ゼオが岩壁を撫でる
「何してんの?」
「まあ、見てな」
ゼオが右腕の手の平で岩壁を触った、レーナは感じた、ゼオの右腕の手の平に『気』が集まる事を感じた、ゼオが若干、岩壁を手の平で押す
「フン!」
すると岩壁が崩れ去り、そこから大量の虹色の結晶石が転がり込んできた
「凄い!あんた!最初から知ってたの?」
「秘境マニアだからね、どこに宝があるか、だいたい予想出来ちゃうんだな」
「そうなんだ(しかし、あの技、微動打しないで気だけで岩壁を壊すなんて)
「このぐらいあれば依頼主も喜ぶだろう」
「ありがとう」
レーナはお礼を言う
ゼオが引き戻ろうと提案する
「どうやら、この洞窟に『虹色の宝石』はないような気がする」
「既に発見済みだったりしてね」
「俺は美術館の展示品で観るより、発見した当事者で見たいんだ」
「秘境マニアの拘りですか」
「そうさ」

2人は出口に着いた、すると変な怪しい集団が待ち構えた
「ようようよう!さっきはよくもやってくれたな!クソアマァ!」
さっきレーナがとっちめた転売悪党が倍の人数で待ち伏せていたのだ
「なんだ?この男?」
「おい!お兄ちゃん、怪我してくなかったら金目とその女を置いて消えろ」
「怪我ってこういう事か?」
ゼオが優しく転売悪党の肩を右腕の手の平を置く、ゼオが思い切り『気』で転売悪党の右肩を砕いた「さっき岩壁を砕いた技!」
レーナが感心そうに見る
「レーナちゃん、俺の武術を披露しようか」
ゼオが微笑んで構える
「野郎!?何しやがった?!」
転売悪党が驚く
「かかってきな!そしたら体感させてやるよ」
「無茶よ!この人数で1人でやろうっての!?」
「安心しろ!この程度の人数じゃぁ準備運動にもならん!」
「ほざきやがって!死に晒せぇ!」
転売悪党が大きなメイスで殴りにかかる、ゼオが相手の攻撃に合わせるように拳でメイスと正面からぶつかった、メイスがゼオの拳によって粉砕した、気を集中したゼオの拳はダイヤモンドですら砕く
「くっ!?なんなんだ?コイツは?!」
次は槍を持った転売悪党が突っ込んでくる、ゼオが何もしないで立ち構えている
「ちょっと!?何ボーッとしてんの?」
転売悪党の持ってた槍の先端がゼオのの腹に突き刺さる、その瞬間、レーナが顔を逸らした
「おい!レーナ!見ろよ!これ」
レーナがチラリと目を開けてゼオを見た、すると槍が腹に刺さってない
「え!?槍が刺さってない!どういう事?」
レーナが不思議そうに見つめる
「ほら、どこからでもいい、その槍で俺を刺してみろ」
「舐めやがってぇぇぇ!!!」
ゼオが挑発する、転売悪党が容赦なく刺そうするけど、肉の抉れる音はしなかった、レーナが不思議そうに見てた
(アイツの身体どうなってるの?あの『気』が鋼鉄の体を作ってるの?私の魔力で応用できるかしら)
「そろそろ飽きたから、こっちから攻める」
そう言い、ゼオが転売悪党を反撃も妥協も許さない容赦ない攻撃で一瞬にして殲滅した、命は奪わなかった、二度と悪事が出来ないよう、鎖骨、腕首、足首を『気』を混ぜた格闘術でへし折った
「フン、これでいいだろ」
ゼオが両手ではたく、転売悪党はありとあらゆる身体が壊れている
「ありがとう、あなたのお陰で手間が省けたわ、所であなたは秘境マニアでしょ、御礼しながら、聞きたいことがあるの」

2人は街に戻り、虹色の結晶石を納品して、報酬金を貰った、近くの定食屋でレーナはゼオに秘境エルドランドの事について話した
「秘境エルドランド・・・あれは危険な場所で多くの観光客が命を落とした秘境だ、ただ、多くの探検家が一攫千金を狙って宝を捜索してるってね、何の宝か知らないけど、何か凄い骨董品や古代の宝でも、、見つかるといいな」
「そうね」
「レーナちゃんももしかして、秘境マニアか?」
「そうね、秘境にある『花』をね」
「花?なんの花?」
「私は神域にしか咲かないナシの花を探してるの、なんか知らない?」
「神域?珍しい花なら沢山見てきたけど、神域にしか咲かないナシの花は初耳だな、興味深い」
「その花はどんな万病も治すと云われるらしいわ」
「それって伝承か神話かなにかか?」
「そう言われてるみたいね、大切な人を救うためには必要なの」
ゼオがレーナの瞳を見る、レーナの瞳の中には揺るがない信念を感じた、ゼオがその瞳に心を奪われた
「神域しか咲かない特別なナシの花か、興味が湧いた、俺も同行させてくれ」
「うん、あなたのような猛者が一緒なら安心だわ」
レーナが承諾した、

レーナはゼオを味方につけて、今後の計画を練った
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