異世界侍(A different world samurai )

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エピソード7

10話

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「さあ、リエール!観念しなさい!」
「たかが、友人の為にここまでの事をするなんて、なんて素晴らしい愛情と絆なんでしょうね、だがね!矮小な理由で私の錬金術を邪魔される訳にはいかない、見ろ!この我が娘を!」
「これは!?」
「これ?!あなたの娘?」
「私の娘だ!私はどうしてもこの娘を生き返させる!誰もに邪魔される訳にはいかない!」
「ふん!同情を誘ったつもりか?お前は1人の人間のために多くの人の命を犠牲にした、同情の余地はない!止めさせて貰う」
「そうよ、あなたは間違っている、何をしても死んだ人間は戻らない!」
「ふん!そもそも私は私の館を荒らした貴様らを生かして帰らせるつもりはない!ここで娘の糧となるがいい!」
リエールが魔弾を連射する、分身より威力があって2人は少し驚いた、達也が氷の霧を刃に宿す、そしてリエールが放つ魔弾を弾く、レーナは氷の壁で魔弾を防ぐ、隙をついて氷の弾幕で応戦する、リエールはいつの間にかレーナの背後を回り込んでいた
「いつの間に!」
リエールはクリスタルナイフを取り出し、レーナの脇腹に目掛けて突き刺そうとする、だが、達也がその間入ってクリスタルナイフを受け止める
「させねーよ」
「ぬう!」
リエールは瞬間移動で距離を取る、達也はクロスボウガンを瞬時に取り出しリエールに向けて連射するだが、瞬間移動で避けられてしまう
「くそ!当たらね!」
「当たらぬ!当たらぬ!当たらぬぅぅぅぅ!」
達也の前にリエールが瞬間移動で目の前に現れる、そして達也の腹部にクリスタルナイフが刺さった、リエールは刺した瞬間、瞬間移動で再び距離を取る、達也は腹部に刺さったクリスタルナイフを抜く
「いってぇな!この野郎」
「達也!大丈夫?」
「ったく!強敵ばっかで嫌になるよ」
「そうだね!」
リエールが手首をクイっと曲げて挑発した、瞬間移動で全てを躱す自身があるんだろう、達也はクロスボウガンを連射して、レーナは氷の弾丸を撃ち込む、全ての攻撃を瞬間移動で躱す、リエールがレーナの前に現れ、横腹に強烈な蹴りを喰らわす
「ぐっ!」
レーナが吹き飛んで壁を貫いた、その衝撃でシャンデリアが落ちた、達也が連続で斬りかかるがリエールが悉く瞬間移動で避ける
「当たらぬ!当たらぬ!当たりはせぬ!」
「ちっ!(どうやって攻撃を当てればいい?!ん?シャンデリア?そうか!あれを)
「私に攻撃を当たられない、無駄な抵抗はやめなさい」
「やめるかよ」
達也は迫り来るリエールをシャンデリアの下まで誘導した、そして、クロスボウガンを撃つ
「どこを撃っている?」
「ふっ」
「ん?」
シャンデリアを吊るす糸は切れ、リエールの頭上の上に落ちてくる
「な!何?!(瞬間移動が間に合わない」
達也はこの瞬間を見逃さない、エリーゼに瞬間移動をさせないつもりで急接近した、達也の袈裟斬りがリエールに当たり、その瞬間、シャンデリアが達也とリエールを下敷きにした
「た!?達也!」
レーナが駆け寄る
「レーナ!?大丈夫だ!」
達也はシャンデリアが当たる前に致命傷を免れた、シャンデリアの破片がリエールの身体中に突き刺さっている
「小癪な真似をしおって」
リエールが距離を取り、何処かへ向かう
「逃げるな!」
レーナが追いかけ、達也は後から追う、リエールは血を流しながら、自分の娘の亡骸に寄り添う
「我が娘よ、愚かな者達に邪魔されてごめんなさい」
リエールは娘の手を握る、その瞬間、光に包まれた
「一体!?」
「何が起こったの?!」
その光から、リエールの娘が現れる、光は消えてリエールの姿が見当たらない
「訳が分からない」
リエールの娘が不適な笑みを並べる
「蘇る事は出来なくても娘の体を乗っ取るは出来る...」
そう言いつつ、リエールの娘は達也とレーナから消えた
「待て!」
「・・・う...」
「そんな事より祝福の花瓶よ!」
「はっ!そうだわ!どこ?あれだわ!」
レーナは祝福の花瓶を拾おうとすると勝手に宇宙に浮いてレーナから逃げるように祝福の花瓶は何処かへ行く
「ちょっと!どこに行くの?」
「あの花瓶!意思があるのか?」
レーナと達也が花瓶を追いかける、リエールの銅像が後ろに動くと、そこには地下に続く階段が見つかった
「あの階段の方に降りていくよ」
「何か俺達を誘っているような感じだ」
2人は誘われるように階段を下っていくと何か光る球体が現れた、その球体は人の形になりレーナと達也は驚いた
「こ!これって、ゆ、幽霊!?」
「俺に霊感はないはずだが」
「落ち着いて下さい、私は悪霊ではありません」
「お前はリエールの娘の霊...なのか?」
「はい、私は貴方達にお願いがあります」
「はあ?」
リエールの娘の霊が2人に頼み事をする
「何故だ?俺はお前を成仏させるために来た訳じゃない」
「もし、私の願いを聞いてくれましたら」
リエールの娘の霊が特別な魔術で祝福の花瓶を覆う
「おい!何をす!?」
「もし、私の願いを聞いてくたら、この祝福の花瓶を覆う封印を解いて差し上げます」
「ち!何だよ!それ」
「ん?祝福の花瓶、効力が失ってるわ、私の魔術で効力を取り戻す事も約束しましょう」
「(強引に話を進めるわね)いいわ、あなたの願い、聞いてあげるわよ」
「私の願いはただ一つ、歪んだ母、リエールを殺して欲しい」
「...」
「それがお前の頼みか」
「はい、歪んだ母の数々の悪行止めて欲しい、私を生き返らせる為にやった悪行をこれ以上、見過ごす訳にはいかない」
2人は渋々承諾した
「情報屋にまた頼むか、レーナ、少しお金で出せるか?」
「仕方がないわね」
「リエールの娘よ、しばし、ヴァリスタンに戻る、そしてリエールを倒す為の準備をするから、待っていてくれ」
リエール娘はゆっくり消えた、ただ祝福の花瓶は封印されたままだ

2人はヴァリスタンに戻り、リエールを倒すためにいろいろ準備をする
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