異世界侍(A different world samurai )

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エピソード9

4話

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原形を失ったレーゼンは物凄い形相でジェダを睨みつける、、レーゼンから滴る一粒の液体が落ちた時、ジェダの爆発する踏み込みで斬りかかる、ジェダの一閃がレーゼンの脇腹を切り裂くが禍々しく癒える
「ふん、これは殺すのに時間がかかるな、過去に痛ぶってくれた分、今ここで返してやるか、没落貴族」
ジェダが魔術で作った魔剣を展開して一斉射撃した、レーゼンが左腕で薙ぎ払い魔剣をかき消す、顔を見上げた瞬間、ジェダの放つ真空斬りが異形の肉体を切り裂く、だが瞬時に回復する、回復すればするほど肉体が変化する
「醜く見苦しい姿だなレーゼン・ローズリエス、はっはっはっは!!!自分がやった事を省みるがいいぃ!」
「グォォォォ!!!」
悍ましい雄叫びを上げながら触手のような腕がジェダを襲う、そして肩から無数の触腕が生えた、ジェダは無数に迫り来る触腕を魔剣と真空斬りで凌ぐ
「フン!切っても切っても、再生するのか...楽しいな!レーゼン!」
「下賎生まれがぁぁぁぁ!!!なんだ?!この薄い人の姿は?」
レーゼンの周りに幽霊らしき人影が映る、それは子供の頃、貧困層に因縁つけて、バカにしたり、生意気な貧乏人を拷問したり、ルサンチマンにとらわれた人間を煽って遊んでた、その霊には実態があり、レーゼンの足首を掴む
「!?」
そして、霊達は暗い穴に引きずり込もうとする、ジェダもその霊に見覚えがあった、あの霊は俺に魔導書をくれた霊だ、俺が魔剣を使えるのは彼のおかげといってもいい、だが、彼がくれたその日は消えた、その魔導書はレーゼン部屋から盗んだ物らしい、その魔導書はレーゼンも目を凝らすほど熟読したが、その魔法は習得出来なかった、後になってわかった事だが、盗んだ事がバレて捕まって色々と辱めたらしい、そして、自ら息を絶ったのだ、人を虐める事が趣味のレーゼンは決してそれが悪い事だと思わないだろう、レーゼンの下半身は既に暗い穴に沈んでた、苦し紛れに断末魔をあげるレーゼン、そして、それを見て嘲笑うジェダ、往生際にレーゼンは手を伸ばすがジェダの魔剣が突き刺す、そしてレーゼンは暗い穴に沈む
「ふっ一体、何が、何故、いきなり暗い穴が、それにしてもイヤな思い出を思い出してしまった...」
ジェダは復讐した嬉しさと思い出しストレスで複雑な感情をそていた、これで邪魔な人間は消えた、そう思いながら刀を鞘に納める、そして空を見上げた

翔太御一行は襲いかかる村人達から籠城戦で防衛している
「達也!この村人、何度も何度も倒しても立ち上がってくる」
「ああ、首を切ってもアイツ立ち上がったぞ!」
「なんなのよ!全く」
「らちがあかん」
4人の体力が消耗し切った後、どこぞなく声が聞こえた
「おい!こっちだ!」
「ん?誰だよ!」
床から扉らしきものがでた
「なんだ?!これは!?」
「話はいいから早くこっち来い!」
謎の男が4人を誘導する、考えてる暇はなかった、翔太御一行は謎の男について行った
「おい!早く閉めろ!」
「おう、おふ」
6人は大きなオブジェクトで扉を塞いだ、村人達がリズム良く床の扉を叩く、数分すると静かになった
「ふう、助かったわ、ありがとう」
「一様、礼を言う」
「所であんたは誰?」
「おや?お前はロールか?」
「お前はロゴリアか?無事だったのか?」
2人は抱き合う
「なんだ?あんた達は友人か知り合いか?」
「ああ、この村の幼馴染だ」
「所でそいつらはなんだ?」
「この村の救世主だよ」
「まあそうだな(追ってる敵がここにいるだけだけど)」
2人は翔太御一行を案内するように前に進む、数分歩き続けると大きな広場に着いた
「ここは?」
「ああ、村の生き残りだ、大丈夫だ、誰もここに侵入出来ない」
「そうか」
「ロール、そいつらが俺たちの救世主か?」
「勘違いするなよ、俺たちはただ、止めなきゃいけない敵を追っている、ただそれだけだ」
「うん、俺たちの村をこんな目に遭わせた奴らに引導を渡せるなら、協力は惜しまない」
突如、赤子の鳴き声が聞こえる
「あーよしよし」
颯爽に赤子をあやす母親、そして、男がミルクを探そうと食糧庫に行くが問題がでた
「ブロックミルクが無くなった」
「ブロックミルク?」
「それは大変だわ」
ブロックミルクとは雌牛から搾乳したミルクを魔術と錬金で固めた物だ、赤子は泣き止まない、周囲の人は赤子の鳴き声でイラつき始める
「ねぇ、救世主様、どうか雌牛をここまで連れてきてくれますか?」
「なあ頼む、この赤子を殴る前に連れてきてくれ腹立ってしょうがない」
「しょうがないわね、可愛い赤子だし、ゼオ、さっそく 雌牛を連れに行きましょ」
「おい!目的が違うだろ!」
「しょうがないでしょ、せっかく生まれたばかりだし」
レーナが強引にゼオを説得する、翔太と達也が提案する
「ゼオ、ここはお前達に任せたい、俺と達也はこの村を調査しておくから」
「しょうがない、秘境アイテムの次は食料探しですか」
ゼオとレーナが雌牛探しに出かける
「レーナ、結局、アイテムは全て揃ったのか?」
「まだよ、後一歩の所でストッパーかけられたわ」
「ほうそれは災難だったな」
アルカディア教団の教祖であるリエールを倒したら祝福の花瓶を渡すと、リエールの娘のそう言われた事をゼオに話した
「娘を甦らせるためにいろんな人の命を奪い、そして母が娘の身体を乗っ取った、そして娘の霊に母を倒すように言われた訳か、どんどん遠回りになって行くな」
「おい、見ろ、さっきの村人だ」
「仕留めて見せるわ」
レーナがすり足忍足でアンデット化した村人を一瞬にして氷の刃で首を切った、盛大に血飛沫あげて身体は床に倒れる、それ大きく音がした、その音に反応してアンデット化した村人達が周囲に集まってくる
「隠れろ!」
「うん」
レーナはベッドの下に、ゼオはタンスの隙間に隠れる、レーナは天井上にあるシャンデリアを氷の刃で糸を切り、村人の頭上の落とし物凄い音と衝撃波が広がった、血が床を染め上げる、1人の村人がゼオの隠れているタンスに近づく、ゼオは爆上がる緊張を堪えなら近寄ってくる村人の背後を素早く近づき首をへし折った、そして瞬時に2人の村人の首を両手の手刀で切った
「正直言って、いくら暴徒化したからといって村人を虐殺するのは気が引けないわ...」
「いや、この村人はもう救えない...仕方ない事だ」
「しかし、どうやってこの村に雌牛を連れてくるんだ?」
レーナが馬を見つける
「あの馬を拝借しましょう」
「あーこれはラッキーだな」
レーナが怯える馬をゆっくり近づき頭を撫でる、鼻息が荒い馬は大人しくなりレーナとゼオはまたがりこの村をでる
「レーナ、馬の扱いが上手いじゃないか」
「うん、小さい頃から親と一緒に乗馬してたからね」
「ロゴリアが言うには逃げて行った家畜はあっちらっしい、ほら足跡、これが雌牛の足跡よ」
「よし、行こう」
どうやら、森林の方に逃げたらしい、数分前に進むとそこには家畜だった腐乱死体の牛があった
「まさか...な」
「いや、この村の雌牛は3匹、雄牛は2匹いるって言ってた、1匹の雌牛が生きて残ってくれればそれでいい」
「そうだね」
レーナとゼオは何者かの気配を感じた
「レーナ」
「わかってるわ」
数秒の静寂、ゼオの背後から四足歩行獣が喰らいつく、ゼオは肘で四足歩行の頭部を肘打ちで向かう打つ、そして、木に激しくぶつかった、襲ってきた正体はアンデット化した犬だった、牛を食っていたのはこの村が飼っていたペットがアンデット化して野生に帰っていった奴らだった、気が付けば茂みから赤い眼光が見える

一方、翔太と達也は生き残った村人と共にどうするか作戦を練った、どうやら、リエールはこの村を盾に潜んでるらしい、そのためにこの村の村長を探す事にした
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