異世界侍(A different world samurai )

エピソード9

5話

翔太と達也はこの村の村長を探すことにした、名前はルータス・ファイザー、ルータス村長を探すことにした、翔太は思った、リエールはこの村の住民を村長を通して操り自分たちの活動がバレにくいようしてたのであろう、この村もその一つだ、2人は村を詮索する、レーナとゼオが倒した村人の亡骸が転がっている、翔太と達也が1人ずつアンデット化した村人を倒しながらルータス村長の家に着く、達也がゆっくりと扉を開けるといきなり大男に首を捕まれた
「達也！」
翔太が素早く鞘から刀を抜く、達也を掴んだ腕に斬りかかろうとするが物凄い腕力で達也を振り回しそのまま翔太投げつける
「うぉ！」
翔太は達也を受け止める
「おい！大丈夫か！？」
そう言葉を投げかける瞬間、大男は物凄い速さで達也の背中にタックルをかます、そのまま壁に翔太も激しくぶつける
「いってぇな」
「クソがぁ！」
翔太と達也がよれよれで立ち上がる、大男がゆっくり歩いて近づいて立ち上がった達也を掴む、そして、大男は何かを取り出し、達也の口に禍々しい石のような何かを突っ込んだ、そして無理矢理飲み込ませた
「やめろぉ！おゔ」
達也が嘔吐く、遅れた翔太が切りにかかり大男は左腕で構えうつ
「何！？」
翔太の放った袈裟斬りは大男の左腕を切ることはできなかった、むしろ、剛腕な振りで翔太を薙ぎ払った、思い切り吹き飛んで態勢を立て直す、着地した瞬間、足首を折って膝を地につける、達也は何かを吐き出そう嘔吐く、大男はそのまま去って行き姿を消した、それより達也が心配だ、四つん這いになってまだ嘔吐く達也の背中をゆする翔太
「あ...あいつ、一体、何を飲み込ませた...」
次の瞬間、達也は翔太に斬りかかった
「何！？」
翔太は皮一枚で躱した
「翔...翔太、俺を...俺を斬ってくれ...俺が俺でなくなる前に」
「この村人がこうなったのはそう言うことか」
「はぁぁ...おゔぇぇ」
達也が吐きながら翔太を睨みつける、そして達也は再び翔太に斬りかかる、翔太は達也の斬撃を受け止める、どうにかして達也の暴走を止めたい、その思いで戦いが集中できない、達也の暴走する剣撃をなんとか凌ぎ防ぐ翔太はどうすれば達也を殺さず無力化をするかを考えた、翔太は持ってたクナイを達也に投げつけるが素早い袈裟斬りで防がれてしまう、達也はそのまま翔太に斬りかかる、翔太は物凄い形相で達也の剣を冷静に凝視していた、達也はそのまま袈裟斬りを振り下ろす、翔太はギリギリの所で皮一枚躱し、達也の右腕を切った、そして一瞬の刹那、翔太は刀を捨てて思い切り達也の首を絞めた、達也が左腕でなんとか抵抗するがなすすべもなく気絶した
「ふう、すまん、達也、だがこれしかなかった」
気絶した達也の刀を鞘に納め、背中でおんぶしたまま隠れ家に戻る
「ああ、翔太さん、どうですか？手がかりは見つかりましたか？」
「それより、達也が大男に掴まれ何か変な物を飲み込まされた」
「大男？それってましかして、ルータス・ファイザー村長の事か？」
「ん？もしやあの大男があんたの言うルータス村長か？」
「ああ、あの筋骨隆々の身体をしているのがルータス村長だ、そうだな、何故、村人があんなことになったのか、全てはルータス村長が村人に、あの変な石を勧めたんだ、禍々しい石、それを無理矢理飲み込ませようとしてきたんだ、「お前のためだ、この儀式で洗礼を受ければ魂は救われる」ってね」
どうやら、話が分かる人は儀式を受け、儀式を拒んだ村人は無理矢理、禍々しい石を飲まされた、そして、達也が徐々に意識を取り戻そうとしている、翔太はそれに気付く、翔太はまだ、達也が暴れないよう縄で四肢を縛り上げ再び首を締め上げ気絶させる、なんか上の方が騒がしい、すると村人の大群が隠れ家に押し寄せてきた
「何故！ここに来た！？」
翔太は素早く鞘から刀を抜く、そして村人達を非難させる
「アイラ...」
ロゴリアが呟く、アイラ、それはロゴリアの恋人だった、アンデット化したアイラを心配するロゴリア
「何をしている！コイツらは襲ってきてるんだぞ！」
「何って恋人や知人をそう簡単に殺せる訳ないやろ！」
そう逃げながら言い返す村人の1人、確かにそうだ、襲ってきた達也を殺せなかったの村人が言った通りだ、村を救うと言うことは村人を救う事だ、ここに侵入してきたアンデット化した村人を殺める事はせず無力化する事は1人の猛者を相手にするより難しい、翔太は鉄棒のような物を偶然拾い、次々と脳天に鉄棒をぶつける
「おい！村人共！気絶した奴らを縛って拘束しろ！」
村人達は縄や服でアンデット化した村人達を正気に戻したいからだ、最後の1人を気絶させ拘束すると翔太は鉄棒を捨てた、そして額の汗を掻き取る
「あんたらここに来る前に俺達の村人も何人か殺したかもしれんが、それは仕方ない、もし戦う事になったら出来るだけ殺める事は避けてほしい、わがままなお願いだ」
「ふん、そうだな(と言ってもあの2人、雌牛探すために容赦無く殺してんだろうな)」

一方、その頃、レーナとゼオは野生化したペット、犬に囲まれた、ゼオが武術の構えをして足を動かす、その時に爪先に当たった石ころと同じタイミングで茂みに潜んでた犬達が2人に襲いかかる、ゼオが両肘で犬の頭部に打撃を与える、氷の刃を両腕に再生させて身体を回転させながらアンデット化した犬達を切り裂く、2人はいとも簡単に犬の襲撃を退けた
「ふん、大したことないわね」
レーナが一瞬、気を緩んだ瞬間、茂みに隠れてた犬が襲いかかった、ゼオが当然のように横蹴りで犬の頭部を当てる、犬の頭部が吹き飛んだ
「ふう、レーナ、油断するな」
「あはは」
2人は雌牛を足跡を追う、数分歩いていると足跡薄れていた、レーナとゼオが腰を下ろして調査している、なんかすごい悲鳴が聞こえた
「なんだ！？」
「あっちから聞こえるわ」
2人は声がする所に向かった、もしかしたら、悲鳴をあげてる人は雌牛を目撃したかもしれない、ゼオとレーナはそう思い駆けつける事にした、前方から荒々しい足跡が聞こえてくる
「おぉぉぉいぃぃ！助けてくれぃぃぃ！！！」
1人の青年がこちらに気付き近づいてくる
「一体、どうした！？」
「何があったの？」
「話は後だ！先に追手を倒してくれ！」
上から巨大は人型がレーナとゼオの前に降りてきた
「なるほど」
「巨人かぁ」
いきなり、巨人がゼオに殴りかかる
「よいしょっと！」
ゼオが巨人の剛腕を紙一重で避ける、レーナが地面に氷の床を再生して足を滑らす、そしてゼオは空中に飛び上がり、巨人の顔面に飛び膝蹴りをかます、ゼオの渾身の技が決まった感触たまらない、巨人はそのまま生き絶えた
「いい連携だ」
「私の思い通りだわ」
「そうかい」
2人の背中を見つめる青年、そして声をかける
「あの巨人を一瞬で倒すなんて...」
「おい、君！何があったんだ？」
「ああ、村の食料を調達していたら襲われたんだ、もしかして、あんたたち、俺を探しにきたのか？」
「いや、村から逃げてきた雌牛を追いかけてるだけだ」
「村の雌牛？あの爺さんの牧場の牛か(なんで牛？)」
「この村にやって来た厄災を振り払うために、てゆうか追ってる敵が君たちの村にいるんだ」
「はぁ、村を壊した敵がいるのは分かるが、何故？牛を？」
「ちょっとした慈善活動ってかんじかな？」
レーナとゼオは訳を話した
「なるほど、似たような理由か」
「しかし、何故逃げない？」
「誰だって故郷を愛するだろ？それ以外に理由はあるか」
(普通、逃げるけどな)
「雌牛か、あの夫婦の間に赤ちゃんが産まれたのか、思い出した、俺達は食料を確保するために村から出たんだが、生き残ったのが俺だけなんだ、みんな巨人に食われちまった」
「所で雌牛を見かけなかったか？」
「ああ、見かけたよ、ついて来て」
(よかった、早く終わりそうね)
数秒歩いていると、モーと鳴く鳴き声がした、何もなく平然と草をむしゃくしゃ食べている、レーナは近づき頭を撫でる、そして、村に戻る3人組
「何、どうなってるの？」
多くの村人達はいろんな器具で拘束されている、その光景に言葉失う
「おや？戻ってきた」
「翔太、これは一体どういうことだ？」
ゼオが翔太に事情を聞く
「そうか、この村人を救う方法があるのか、すまんな、自己防衛とはいえ殺めた事は許されない」
「いや、それは自分の身を守るために正当防衛だ、気にすることはない」
「翔太、なんで達也が縛られてるんだ？」
翔太が2人に事情を話す
「そうか、村長が変な石を無理矢理飲み込ませてああなったのか」
村人が雌牛の乳を搾り、調理して飲みやすいように赤子に飲ます、赤子は泣き止み眠り始めた
「つまり、この村人を救う事が出来る方法は、ルータス村長から聞けばいいと」
「ああそうだ」
翔太はレーナとゼオに説明する

そして3人はルータス村長を探し出すためにまた、村に戻るにであった